油絵を始めようと思い立ったとき、最初に直面するのが「油絵の具を売ってるお店はどこにあるのか?」という悩みではないでしょうか。
キャンバスに向かう高揚感を支えてくれるのは、指先に馴染む筆や、心に描いた色を忠実に再現してくれる絵具たちです。
今回は、都内を中心に画材選びが楽しくなる名店や、納得のいく買い物をするための秘訣をたっぷりご紹介します。未知の色彩に出会うための、小さな旅に出かけましょう。
油絵の具を売ってるお店で自分にぴったりの画材を手に入れる方法
日本最大級の品揃えを誇る専門店なら欲しい色が必ず見つかる
油絵の具を売ってるお店を探す際、まず注目したいのが専門店ならではの圧倒的な在庫量です。一般的な文房具店では数色しか置いていないこともありますが、大型の画材店なら国内外の主要ブランドがずらりと壁一面に並んでいます。
例えば、日本の老舗メーカーであるクサカベやホルベインはもちろん、海外ブランドのウィンザー&ニュートンなど、プロが愛用する絵具を実際に手に取ることが可能です。同じ「青」でも、メーカーによって顔料の密度や粘り気が異なるため、選択肢が多いことは表現の幅に直結します。
特に大容量のチューブや、特定の表現に特化した珍しいメディウム(補助剤)を探している場合は、専門店の品揃えが頼りになります。広い店内を歩き回りながら、次に描きたいテーマにぴったりの色を探す時間は、創作意欲を刺激する最高の一時となるはずです。
また、専門店では絵具だけでなく、キャンバスのサイズ展開や筆の種類も豊富です。一度にすべての道具を揃えられるため、あちこちのお店をハシゴする手間も省けます。初心者の方こそ、まずは種類の多い店舗へ足を運び、選択肢の広さを肌で感じてみるのが良いでしょう。
画材の知識が豊富なスタッフに相談して不安を解消できる
油絵の世界は奥が深く、初心者にとっては「何から買えばいいのか」という不安がつきまといます。そんな時に心強いのが、画材店に常駐している専門知識を持ったスタッフの存在です。
専門店で働くスタッフの多くは、自らも創作活動を行っている現役の表現者や、美術大学を卒業した専門家です。絵具の成分や乾燥時間の違い、混ぜてはいけない色の組み合わせなど、技術的な質問にも的確に答えてくれます。
「こんな雰囲気の絵を描きたいけれど、どのメディウムを使えばいい?」といった漠然とした相談でも構いません。彼らはあなたの表現したいイメージを汲み取り、最適な道具を提案してくれるパートナーのような存在です。
また、プロ志向の方であれば、特定の顔料の耐光性や、古典技法に適した下地材の選び方など、より踏み込んだアドバイスも得られます。ネット通販では得られない「対話」を通じた情報収集は、画材選びの失敗を防ぐ最大の近道といえるでしょう。
お店によっては、特定メーカーのデモンストレーションが行われていることもあります。専門家から直接教わることで、新しい技法に挑戦する勇気が湧いてくるかもしれません。疑問点をその場で解消できる安心感は、実店舗ならではの魅力です。
実際に質感や発色を自分の目で確かめられる店舗のメリット
油絵の具を選ぶ上で、最も重要なのが「色のリアリティ」を確認することです。パソコンやスマホの画面越しに見る色は、デバイスの設定によって実物とは大きく異なって見えることが多々あります。
実店舗であれば、色見本のシートや実際にキャンバスに塗られたサンプルを直接確認できます。油絵特有のツヤ感や、乾燥した後の色の沈み具合など、視覚的な情報を正確にキャッチできるのが大きなメリットです。
また、絵具の「重さ」やチューブの「握り心地」も意外と重要な要素です。大容量のチューブを頻繁に使う場合、自分の手にフィットするかどうかで作業の疲れにくさが変わってきます。実物を手に取ることで、道具への愛着も深まります。
さらに、店内の照明下で見る色と、自分が制作する環境の光を想像しながら選ぶプロセスも大切です。多くの店舗では、演色性の高い照明を使用しているため、色の正確な判別がしやすくなっています。
店舗を訪れることで、予定していなかった意外な色に心惹かれることもあります。偶然の出会いから新しい作品の構想が生まれるのは、画材店という場所が持つ魔法のような力と言っても過言ではありません。五感を使って選ぶ楽しさをぜひ体感してください。
目的やレベルに合わせた最適な画材選びをサポートしてもらえる
「油絵の具を売ってるお店」を訪れるメリットの最後は、自分の習熟度に合わせた提案を受けられる点です。初心者がいきなり高価なプロ用絵具を全色揃えるのは現実的ではありませんし、逆に上級者が学習用のセットでは物足りなさを感じることもあります。
専門店では、初めての方向けに最低限必要な色がパックになった「入門セット」が用意されています。これにより、何を買うべきか迷う時間を短縮し、すぐに制作に取り掛かることができます。一方で、特定の技法を極めたい方には、単一顔料のピュアな絵具を勧めてくれるなど、個別のニーズに応じた提案がなされます。
また、予算に応じた相談ができるのも実店舗の良さです。限られた予算の中で、どのアイテムに投資すべきか(例えば、筆は良いものを買い、絵具は標準的なものにするなど)を一緒に考えてもらえます。
学校の課題で必要な指定画材や、コンクール出品用の大型キャンバスの注文など、特定の目的がある場合もスムーズです。自分の現在の立ち位置を確認しながら、一歩先へ進むための道具を選べる環境は、成長を支える大きな基盤となります。
自分一人で悩むよりも、その道のプロがいる場所へ行く。それだけで、油絵という趣味がより深く、楽しいものへと変わっていきます。あなたの創造性を最大限に引き出すためのサポートが、そこには待っています。
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油絵初心者からプロまで訪れたくなるおすすめの画材店紹介
新宿本店の圧倒的なボリュームに驚く「世界堂」
新宿のランドマークともいえる「世界堂」は、画材を扱う店舗として日本で最も有名と言っても過言ではありません。ビル一棟がまるごと画材や文具で埋め尽くされており、油絵の具のコーナーだけでも迷子になるほどの広さがあります。リーズナブルな価格設定も魅力で、学生からプロまで多くのアーティストに愛され続けている聖地です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 世界堂 新宿本店 |
| アクセス/場所 | JR・地下鉄「新宿三丁目駅」徒歩1分、新宿駅徒歩7分 |
| 見どころ | モナリザの看板が目印の圧倒的な品揃えと割引率 |
| カテゴリー | 総合画材専門店 |
| 公式サイト | 詳細はこちら |
オリジナルの絵具と色彩が美しい銀座の老舗「月光荘画材店」
銀座の裏通りに佇む「月光荘」は、大正時代から続く歴史ある画材店です。ここの最大の特徴は、すべての絵具が自社ブランドのオリジナルであること。トレードマークの「ホルン」が描かれたチューブは見た目も美しく、特に「月光荘ピンク」と呼ばれる独自の色彩は、世界中のファンを魅了しています。職人のこだわりが詰まった唯一無二の空間です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 月光荘画材店 |
| アクセス/場所 | 地下鉄「銀座駅」徒歩3分、JR「新橋駅」徒歩5分 |
| 見どころ | 自家製絵具の美しい発色とクラフトマンシップ溢れる雑貨 |
| カテゴリー | オリジナル画材専門店 |
| 公式サイト | 詳細はこちら |
希少な顔料やこだわりの筆が揃う渋谷の「ウエマツ」
渋谷駅前の喧騒を抜けた場所にある「ウエマツ」は、専門性の高さで知られる名店です。特に天然の岩絵具や希少な顔料、職人が一本ずつ仕立てた高級な筆など、素材にこだわる作家には欠かせないお店です。店内の落ち着いた雰囲気の中で、スタッフとじっくり対話しながら自分の表現に最適な一品を見つけ出すことができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ウエマツ |
| アクセス/場所 | JR・地下鉄「渋谷駅」宮益坂口より徒歩2分 |
| 見どころ | 希少な顔料の取り扱いとプロ仕様の厳選された道具 |
| カテゴリー | 高級画材・顔料専門店 |
| 公式サイト | 詳細はこちら |
歴史ある建物で画材選びを楽しめる神田の「文房堂」
神田神保町に位置する「文房堂」は、1887年創業の日本で初めて油絵具を販売した老舗です。クラシックな趣のある建物は登録有形文化財にも指定されており、訪れるだけで背筋が伸びるような歴史を感じられます。画材販売だけでなくギャラリーやカフェも併設されており、アートの香りに包まれながらゆったりと買い物を楽しめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 文房堂 神田本店 |
| アクセス/場所 | 地下鉄「神保町駅」徒歩3分、JR「御茶ノ水駅」徒歩7分 |
| 見どころ | レトロな名建築と日本における油絵具発祥の歴史 |
| カテゴリー | 総合画材・文具・ギャラリー |
| 公式サイト | 詳細はこちら |
日用品のついでに気軽に立ち寄れる「ハンズ(旧東急ハンズ)」
「ハンズ」の画材コーナーは、主要な駅ビルに入っていることが多く、仕事帰りや買い物のついでに寄れる手軽さが魅力です。初心者向けのセットや、補充頻度の高いスタンダードな色がしっかり揃っています。DIY用品や他のクラフト用品も同じ建物内にあるため、独自の支持体や額装のアイデアを膨らませるのにも最適です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ハンズ(各店舗) |
| アクセス/場所 | 新宿、渋谷、池袋、梅田など全国主要都市 |
| 見どころ | 立ち寄りやすさと、他のDIY用品も揃う利便性 |
| カテゴリー | 生活雑貨・ホビー用品 |
| 公式サイト | 詳細はこちら |
おしゃれな文具とあわせて画材もチェックできる「ロフト」
トレンドに敏感な「ロフト」でも、大型店を中心に画材コーナーが充実しています。油絵具は定番のセットを中心に、スタイリッシュなスケッチブックや筆入れなど、モチベーションが上がるアイテムが揃います。デザイン文具やギフト雑貨も豊富なので、創作のヒントを探しながらウィンドウショッピング感覚で楽しむことができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ロフト(大型店) |
| アクセス/場所 | 渋谷、銀座、池袋など主要都市の駅周辺 |
| 見どころ | 最新の文具トレンドと画材を同時にチェックできる |
| カテゴリー | 生活雑貨・ステーショナリー |
| 公式サイト | 詳細はこちら |
画材店を訪れる際に確認しておきたい実用的な詳細情報
各主要エリアにある店舗へのスムーズなアクセス方法
油絵の具を売ってるお店は、多くの場合、主要なターミナル駅の周辺に集中しています。例えば新宿エリアなら、世界堂新宿本店は「新宿三丁目駅」から地下通路を通ってすぐの場所にあり、雨の日でも濡れずにアクセスすることが可能です。大きなキャンバスを購入する予定があるなら、駅からの距離やエレベーターの有無を事前に確認しておくのがスマートです。
銀座や神保町といったエリアは、複数の小さな画材店やギャラリーが点在しているため、散策を楽しみながらハシゴするのもおすすめです。銀座の「月光荘」は新橋駅からも徒歩圏内で、周辺の落ち着いた街並みとともに画材選びを楽しめます。神保町の「文房堂」は古書店街の真ん中にあり、本と一緒にアートの資料を探すルートも人気です。
地方から都内へ買い出しに来る場合は、JR山手線沿線の店舗を基準にすると移動がスムーズになります。特に渋谷の「ウエマツ」や池袋の大型店などは、駅から徒歩数分という好立地にあり、限られた時間内でも効率よく回ることができます。また、主要な百貨店の中に専門店が入っているケースもあり、駐車場の利用ができるため車での訪問も検討できます。
移動時間を短縮するために、スマートフォンの地図アプリを活用するのはもちろん、各店舗の「出口案内」を詳細にチェックしておくことを推奨します。新宿駅や渋谷駅は出口を間違えると大きくタイムロスをしてしまうため、最寄りの改札番号をメモしておくと安心です。効率的な移動が、充実した買い物体験を支えます。
画材セットや消耗品をお得に購入できるセールの時期
高価な画材を賢く手に入れるためには、店舗ごとのセール時期を把握しておくことが欠かせません。多くの専門店では、新学期が始まる4月や、創作活動が活発になる秋の「芸術の秋」に合わせて大規模なキャンペーンを実施します。この時期には油絵セットや大量に消費するホワイトの絵具などが割引価格で販売されます。
特に新宿の世界堂のように、独自の会員制度を持っている店舗では、年間を通じて割引が受けられるだけでなく、年に数回の特別セールが開催されます。これらの情報は公式サイトやSNSで告知されることが多いため、定期的にチェックしておくのが良いでしょう。まとめ買いをすることで、数千円から数万円の節約になることも珍しくありません。
また、決算期である2月や8月にも、在庫一掃のためのセールが行われることがあります。展示品や旧モデルのイーゼル、額縁などが驚くような低価格で放出されることもあるため、大型の道具を新調したい方にとっては狙い目の時期です。普段は手が出しにくい高級ブランドの筆や絵具に挑戦するチャンスでもあります。
さらに、特定のメーカーに特化した「メーカーフェア」にも注目です。特定ブランドの絵具を数本買うとノベルティがもらえたり、専門の講師による無料の使いこなし講座がセットになっていたりと、単なる割引以上の価値があるイベントも多いです。お得な時期を逃さず、賢く道具をアップデートしていきましょう。
初心者セットから単品購入まで把握しておきたい料金の目安
「油絵を始めるにはいくらかかるのか?」という疑問は、お店に行く前にクリアにしておきたいポイントです。一般的に、初心者向けの油絵の具12色セットに、筆、パレット、オイル、筆洗液がすべて揃った入門バッグは、だいたい10,000円から20,000円程度が相場となっています。これさえあれば、その日のうちに制作をスタートできます。
一方で、単品の絵具は1本あたり500円から、高いものでは3,000円以上することもあります。価格の差は主に使用されている顔料(色の素)の希少性によります。土から作られるアースカラーは安価ですが、コバルトやカドミウムなどの鉱物を用いた鮮やかな色は高価になります。最初は標準的な価格帯の絵具を選び、こだわりたい色だけ高級品を混ぜるのが賢い買い方です。
筆についても、数百円のナイロン筆から、数千円するコリンスキー(イタチの毛)の高級筆まで幅広いです。最初は中価格帯の豚毛の筆を数本揃えるところから始めると良いでしょう。消耗品であるキャンバスは、サイズによりますがF6号(410×318mm)程度なら1枚1,000円前後で購入可能です。木枠のないキャンバスボードならさらに安く抑えられます。
予算を立てる際は、絵具本体だけでなく「周辺道具」の費用も忘れずに計算に入れてください。筆を洗う液や、絵具を溶くオイル、汚れを拭くための布など、細かなアイテムで数千円は必要になります。専門店なら「これだけは外せない」というアイテムを予算内で選んでくれるため、遠慮なく相談してみましょう。
じっくり品定めをするために確保しておきたい所要時間
画材店での買い物は、想像以上に時間がかかるものです。特に初めての訪問や、新しいシリーズの絵具を検討している場合は、少なくとも1時間から2時間は余裕を見ておくことをおすすめします。広い店内を歩き回り、膨大なカラーチャートを比較していると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
まず、店内のレイアウトを把握するのに15分程度、目当てのコーナーで絵具の種類を絞り込むのに30分、さらに筆やキャンバスなどの関連商品を選ぶのに30分というのが標準的な流れです。これにスタッフへの相談時間が加わると、さらに時間は延びるでしょう。行列ができるほど混雑しているレジ待ちの時間も計算に入れておくべきです。
また、画材店は「発見」の場所でもあります。予定していたもの以外に魅力的な道具を見つけてしまい、その場で検討し直すことがよくあります。急いで買い物をすると、後から「あっちの色にすればよかった」と後悔することになりかねません。自分の感覚と向き合い、納得して選ぶための「心のゆとり」が必要です。
もし、特定の店舗だけでなく複数のエリアを巡る「画材店巡り」を計画しているなら、移動時間を含めて半日から一日は確保しておきたいところです。例えば、午前に新宿の世界堂を訪れ、ランチを挟んで午後に銀座の月光荘を巡る、といったスケジュールなら、各店舗の特徴をじっくりと比較しながら、充実した一日を過ごすことができます。
店舗での画材選びを心ゆくまで楽しむための注意点とマナー
絵具のテスターや色見本を使用する際の基本的なルール
画材店には多くの場合、発色を確認するための色見本や、実際に触れることができるテスターが用意されています。これらを利用する際には、まず「製品そのものを勝手に開けない」という鉄則を守りましょう。油絵の具は空気に触れると酸化が始まり、一度開封されたものは商品として販売できなくなってしまいます。
色を確認したいときは、必ず棚に備え付けられている印刷の色見本帳や、実際に布や紙に塗られたサンプルボードを参照します。もし自分で試し塗りができるコーナーがある場合は、指定された道具(筆やパレットナイフ)を使い、周囲を汚さないよう注意してください。使い終わった後は、次の人のために道具を綺麗に拭き取るのがマナーです。
また、色見本帳は非常に高価で繊細なものです。ページをめくる際は指が汚れていないか確認し、丁寧に取り扱いましょう。特に油絵の具のコーナーでは、知らず知らずのうちに服や手に絵具がついていることがあります。そのまま色見本に触れると、大切な情報を汚してしまうため、常に清潔な状態を保つよう意識することが大切です。
不明な点がある場合は、自分で判断して行動する前にスタッフに声をかけましょう。「この色の実際の発色を見たいのですが」と尋ねれば、多くの場合、スタッフが最適な方法で案内してくれます。お店と他のお客さんへの敬意を持つことが、結果として自分自身の心地よい買い物体験に繋がっていきます。
大きな荷物が商品に当たらないよう配慮する店内の歩き方
専門店の店内、特に都市部の老舗画材店などは、通路が非常に狭くなっていることがあります。棚には壊れやすいパレットや、高価な額縁、倒れやすいキャンバスがぎっしりと並んでいます。そのため、大きなリュックサックやショルダーバッグを背負ったまま歩くと、意図せず商品をなぎ倒してしまう危険があります。
店内を歩く際は、リュックは体の前で抱えるか、足元に置く(通路を塞がないように)などの配慮が必要です。特に振り返る動作や、下の棚の商品を取ろうと屈む際に、バッグの後ろ側が棚に当たってしまうことが多いので注意しましょう。可能であれば、大きな荷物は駅のコインロッカーに預けてから入店するのが理想的です。
また、キャンバスやイーゼルなどの大型商品を持ち運ぶ際も、周囲への注意を怠らないようにしてください。特に角がある商品は、他のお客さんの服に引っ掛けてしまったり、怪我をさせてしまったりする恐れがあります。移動する際は周囲を確認し、狭い場所では道を譲り合うゆとりを持ちましょう。
複数人で訪れる場合も、通路を占領して立ち話をするのは避けるべきです。熱心に画材を選んでいる他のアーティストの邪魔にならないよう、声の大きさにも気を配りましょう。画材店は多くの表現者が集まる公共の場であることを意識し、静かで集中できる環境を皆で守る姿勢が求められます。
週末や夕方の混雑を避けて落ち着いて買い物をするコツ
じっくりとスタッフに相談したり、色の比較をしたりしたいのであれば、訪問する時間帯の選定が非常に重要です。一般的に、土日祝日の午後や、平日の夕方(学校や仕事の終わる時間帯)は非常に混雑します。スタッフも接客に追われ、一人の客にかけられる時間が限られてしまうことがあります。
おすすめの狙い目は、平日の午前中、開店直後の時間帯です。この時間帯は店内が比較的空いており、スタッフにも余裕があるため、丁寧なアドバイスを受けやすくなります。また、商品も補充されたばかりで、欲しい色が欠品しているというリスクも低くなります。光の具合も自然光が入る時間帯であれば、より正確な色判別が可能です。
もし週末しか時間が取れない場合は、閉店間際よりも開店と同時を目指しましょう。午後のピークタイムを避けるだけで、ストレスなく棚を見て回ることができます。また、大型連休の中日や、天候の悪い日も意外と穴場になることがあります。雨の日は足元に注意が必要ですが、静かな店内で画材と向き合う贅沢な時間を過ごせます。
また、セールの開始直後や最終日も激しい混雑が予想されます。セール期間中に訪問する場合は、あらかじめ「買うものリスト」を作成しておき、迷う時間を減らす工夫をすると良いでしょう。時間に余裕を持つことで、焦って不必要なものを買ってしまうミスを防ぎ、本当に必要な道具だけを確実に手に入れることができます。
購入した繊細な画材を安全に持ち帰るための準備と対策
油絵の具を売ってるお店で購入を済ませた後、最後に気をつけたいのが「持ち帰り」のプロセスです。油絵の具のチューブは、強い圧力がかかると蓋が緩んだり、チューブ自体が破損して中身が漏れ出したりすることがあります。カバンの中に直接入れるのではなく、ビニール袋や専用のケースで二重に保護するのが基本です。
特に、薄いアルミチューブに入った高級絵具は、小さな衝撃で凹みやすく、そこから亀裂が入ることもあります。持ち帰る際は、他の重い荷物の下にならないようにパッキングしましょう。筆を購入した場合は、穂先が曲がらないようにキャップを付けるか、筆巻きやハードケースに入れて保護することが大切です。
キャンバスを持ち帰る場合は、角の破損に注意が必要です。お店で包装してもらえますが、電車での移動なら角を保護するコーナーガードが付いているか確認しましょう。また、雨の日はキャンバスが湿気を吸ってしまうため、ビニール製のカバーをかけてもらうよう依頼してください。湿気は後の地塗りや乾燥に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、公共交通機関を利用する際は、周囲の方への配慮も忘れずに。大型のキャンバスは場所を取るため、混雑する車両は避け、端の方に立つようにしましょう。もし荷物が多くなりすぎる場合は、お店から自宅まで配送サービスを利用するのも一つの手です。無理をして持ち帰り、大切な道具を傷めてしまっては元も子もありません。安全な運搬までが買い物の一部だと考えましょう。
油絵の具を売ってるお店を巡って創作のインスピレーションを広げよう
「油絵の具を売ってるお店」を訪れることは、単に足りない道具を補充するだけの作業ではありません。そこは、世界中の美しい色彩と、それを支える職人たちの技術、そしてこれから生まれるであろう無限の作品の可能性が詰まった、アーティストにとってのパワースポットなのです。
ネットで簡単に何でも買える時代だからこそ、実際に店舗へ足を運び、絵具の重みを感じ、スタッフの生の声を聞く体験には大きな価値があります。専門店に並ぶ何百という色の中から、自分の心に響く「運命の一色」を見つけ出したときの喜びは、あなたの創作活動に新しいエネルギーを与えてくれるでしょう。
今回ご紹介した新宿、銀座、渋谷、神田といった街の画材店は、それぞれに異なる個性と歴史を持っています。大型店の便利さを享受する日もあれば、老舗の静謐な空気の中で自分を磨く日があってもいい。そんな風に画材店を使い分けることで、あなたの表現の幅はより豊かに、より深く広がっていくはずです。
油絵は、一度始めたら一生楽しめる素晴らしい趣味です。そして、その長い道のりを共にする道具たちは、あなたの最良の理解者となります。納得のいくお店で、納得のいく道具を選び、自分だけの色彩の世界をキャンバスの上に広げていってください。
お店の扉を開けるその瞬間から、あなたの新しい物語は始まっています。今日手に入れたその絵具が、いつか誰かの心を揺さぶる傑作の一部になることを願って。さあ、あなたにぴったりの画材を探しに、街へ出かけてみませんか。
世界70か国で愛されるコピック!
ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。

