お気に入りの絵を一枚飾るだけで、いつもの部屋が見違えるほど豊かで心地よい空間に変わります。しかし、いざ「絵を買おう」と思っても、どこへ行けばいいのか、どうやって選べばいいのか迷ってしまう方も多いはずです。ギャラリーは敷居が高く感じられ、ネット通販は実物を見られない不安があります。後悔しないアート選びのために知っておきたい購入場所の選び方や、インテリアに合わせる基本のコツをご紹介します。
部屋に飾る絵はどこで買うと後悔しにくいか
絵を購入する場所を決める前に、まずは自分の理想と条件を整理することが大切です。アートの購入先は、百貨店や画廊といった対面形式から、手軽なオンラインショップまで多岐にわたります。それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルや予算に合った場所を選ぶことで、購入後の「思っていたのと違う」という失敗を防ぐことができます。
予算とサイズで買い方が変わる
絵画の価格は、数千円の手頃なものから数百万円を超えるものまで非常に幅広いため、まず予算を明確にしましょう。数万円までの予算であれば、ハンドメイドマーケットやポスター専門のショップが選択肢になります。一方で、10万円以上の本格的なアート作品を求めるなら、ギャラリーが運営する通販サイトやアートフェアが適しています。
また、飾る場所のサイズを事前に測っておくことも不可欠です。店舗で見て「ちょうどいい」と感じても、実際に部屋に持ち帰ると意外と大きく圧迫感が出たり、逆に小さすぎて寂しく見えたりすることがあります。マスキングテープなどで壁に完成サイズの形を作ってみて、空間とのバランスを確認してから、そのサイズを取り扱っているお店を探すのが賢明な方法です。
原画と複製画で選び方が変わる
「世界に一点しかない原画」を求めるのか、それとも「手軽に楽しめる複製画(ポスターや版画)」にするのかによっても、購入場所は変わります。原画は作家の筆致やエネルギーを直接感じられるのが魅力ですが、保管や取り扱いに注意が必要です。原画を探すなら、現役の作家が多く登録しているアート専門の販売サイトや、個展を開催しているギャラリーが主な購入先になります。
一方、複製画やアートプリントは、憧れの名画や人気作家の作品を安価に楽しめるメリットがあります。こちらはミュージアムショップやインテリア雑貨店、ポスター専門のECサイトなどで広く販売されています。最近ではジークレープリントなどの高精細な印刷技術により、原画に近い質感を再現したものも増えています。どちらの価値を優先したいかを決めておくと、お店選びがスムーズに進みます。
作家から買うか店から買うかを決める
購入方法は大きく分けて、作家から直接買う方法と、ギャラリーやショップといった仲介者を通して買う方法の二つがあります。SNSやハンドメイドサイトを通じて作家から直接買う場合は、作家との交流を楽しめるほか、仲介手数料がないため比較的安価に購入できることがあります。作家の想いを直接聞けるのは、アート購入の醍醐味と言えるでしょう。
一方で、ギャラリーなどの「店」から買うメリットは、プロの目によって選別された安心感があることです。また、部屋の雰囲気に合う作品を提案してくれたり、額装の相談に乗ってくれたりと、アフターフォローが充実しているのも特徴です。初めての購入で不安がある場合は、専門のキュレーターやスタッフがいるショップを選ぶと、失敗しにくいアドバイスをもらえます。
返品や配送の条件を確認する
オンラインで絵を買う場合に特に注意したいのが、返品ポリシーと配送方法です。画面上の色味と実物の色が微妙に異なることはどうしても避けられません。「イメージ違いによる返品」を受け付けているサイトであれば、万が一部屋に合わなかったときも安心です。特に高額な作品を検討する場合は、こうした保証の有無を必ずチェックしましょう。
また、絵画はデリケートな品物であるため、梱包が丁寧か、保険がついているかといった配送条件も重要です。大型の作品であれば、玄関渡しなのか、設置まで手伝ってくれるのかも確認しておくと、届いた際のスムーズな設置に繋がります。長く大切にしたい作品だからこそ、手元に届くまでのプロセスがしっかり管理されている購入先を選んでください。
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部屋に飾る絵が買えるおすすめ購入先
現代では、インターネットを通じて世界中のアートにアクセスできます。初心者でも使いやすく、信頼性の高いアート販売サイトやイベントをまとめました。自分の好みや予算に合うサイトをぜひ覗いてみてください。
| サービス名 | 種類 | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| OIL by 美術手帖 | オンラインサイト | 有名ギャラリーの作品を網羅した信頼のショップ | 公式サイト |
| This Is Gallery | オンラインサイト | 若手作家の原画が豊富で価格帯も幅広い | 公式サイト |
| TRiCERA ART | オンラインサイト | 世界中のアーティストから直接購入可能 | 公式サイト |
| @GALLERY TAGBOAT | オンラインサイト | 投資価値のある現代アートに強い国内最大級サイト | 公式サイト |
| Creema / minne | ハンドメイド | 作家と直接やり取りでき、手頃な作品が多い | Creema |
| ART FAIR TOKYO | アートイベント | 日本最大級のフェア。実物を一気に見られる | 公式サイト |
OIL by 美術手帖
日本で最も歴史のある美術雑誌「美術手帖」が運営するオンラインマーケットプレイスです。国内の有力なギャラリーが多数出展しており、確かな品質の作品が揃っています。現代アートのトレンドを反映したラインナップが多く、これから価値が上がるような作家の作品に出会える可能性も高いのが特徴です。
This Is Gallery
日本最大級の原画販売サイトで、多くの若手アーティストが作品を出品しています。価格やサイズ、色のイメージから細かく検索できるため、自分の部屋にぴったりの一枚を探しやすいのが魅力です。原画でありながら数万円程度で購入できる作品も多く、初めて「本物の絵」を買ってみたい方に非常に適しています。
TRiCERA ART
アジアを中心に、世界120カ国以上のアーティストの作品を取り扱っているグローバルなサイトです。海外のアートを自宅にいながら購入できるのは大きな強みです。購入後の配送サポートや真贋保証も徹底されており、国際的なスケールで自分だけのお気に入りを探したい方におすすめです。
@GALLERY TAGBOAT
「アートを資産として買う」という視点を大切にしているサイトです。所属作家の管理がしっかりしており、将来性が期待される現代アートの作品が充実しています。クレジットの分割払い(ローン)など、高額な作品でも購入しやすい仕組みが整っているのも、本格的なコレクターに支持される理由です。
Creema / minne
ハンドメイドマーケットであるこれらのサイトでは、イラストレーターや工芸作家が描いた親しみやすい作品が豊富に見つかります。額装済みの手頃な作品から、温かみのある手描き作品まで、インテリアの一部として取り入れやすいものが揃っています。作家にメッセージを送れるため、オーダーメイドの相談ができる場合もあります。
ART FAIR TOKYO
オンラインではなく、実際に何百点もの作品を一気に見たいなら、毎年開催される「アートフェア東京」が一番の場です。日本全国からギャラリーが集結し、最高級の美術品から注目の若手までが並びます。一度に多くの作品を比較できるため、自分の好みを再確認する絶好の機会になります。
部屋に合う絵を選ぶコツと失敗しやすいポイント
せっかく素敵な絵を買っても、飾り方が合っていないとその魅力は半減してしまいます。部屋のインテリアと調和させ、アートが主役として輝く空間を作るための具体的なテクニックを知っておきましょう。
部屋の色と絵の配色を合わせる
絵を選ぶときは、部屋の中で大きな面積を占めている色(ソファやカーテンの色など)を、絵の中の一色とリンクさせると統一感が出ます。例えば、青いクッションを置いているなら、青がアクセントとして使われている絵を選ぶといった具合です。
逆に、部屋がシンプルで無機質な場合は、あえて反対色や鮮やかな色の絵を飾ることで、空間に「フォーカルポイント(視線が集中する場所)」を作ることができます。迷ったときは、観葉植物の緑と相性の良い茶色や黄色、ベージュ系が含まれる絵を選ぶと、どんなインテリアにも馴染みやすくなります。
置く場所の光で見え方を確認する
絵は光の当たり方で表情がガラリと変わります。直射日光が当たる場所は、作品の日焼けや劣化を早めるため避けなければなりませんが、暗すぎても絵の繊細な色が沈んでしまいます。窓からの自然光が入る明るい壁面や、スポットライトを当てられる場所が理想的です。
購入前に、飾る予定の場所をスマホで撮影しておき、そこに作品の画像を合成してみるとイメージが湧きやすくなります。また、夜間に照明をつけた際の見え方も重要です。暖色の照明の下では黄色みが強調されるため、昼と夜の両方のシーンを想像して選ぶのが失敗しないポイントです。
額装とマットで印象を整える
「絵の半分は額縁で決まる」と言われるほど、額装は重要です。安価なプリントでも、しっかりとした厚みのある額縁(フレーム)に入れ、周囲に「マット」と呼ばれる台紙を挟むだけで、一気に高級感のあるアート作品に見えます。
額縁の色は、部屋にある家具の木の色(フローリングやテーブル)に合わせるのが基本です。モダンな部屋なら黒やシルバーのシャープなフレーム、北欧風の部屋ならオーク材などの明るい木製フレームがよく合います。マットの幅をあえて広く取ると、作品の周りに余白が生まれ、美術館のような洗練された雰囲気になります。
飾る高さと余白で完成度が上がる
日本でよくある失敗が、「高すぎる位置に飾ってしまう」ことです。絵の中心が、立ったときの「目線の高さ(床から約140〜150cm)」に来るように飾るのが、最も美しく鑑賞できる黄金律です。ソファの背もたれの上に飾る場合は、家具との間にこぶし一つ分程度の隙間を空けると、家具と絵が一体となって美しく見えます。
また、大きな壁に対して小さな絵を一つだけ飾ると寂しい印象になるため、周囲に適切な余白を残すか、複数の小さな絵を等間隔で並べて一つの大きなグループとして見せる工夫をしましょう。壁の余白を贅沢に使うことが、ゆとりある豊かな空間演出の鍵となります。
部屋に飾る絵を買う場所選びまとめ
部屋に飾る絵を買うことは、単なる買い物ではなく、自分自身の価値観や心地よさを発見する素晴らしい体験です。予算や好みに合わせて、まずは信頼できるオンラインショップやギャラリーを覗くことから始めてみてください。一点ものの原画であれ、お気に入りの複製画であれ、あなたが「いいな」と感じた感覚こそが、最も正しい基準です。
配送やサイズ、額装といった基本のポイントを押さえれば、アート購入のハードルは決して高くありません。今回ご紹介したコツを参考に、ぜひあなたのお部屋を彩る特別な一枚を見つけ出してください。絵が壁に掛かった瞬間、あなたの日常はより鮮やかで、愛着の持てるものに変わっていくはずです。“`
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