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抽象画がわからない人必見!正解探しをやめて自由な鑑賞を楽しめる見方のコツ

美術館で抽象画を前にして「これは何を描いているんだろう?」と困惑したことはありませんか。リンゴや人物のように具体的な形がない抽象画は、何を基準に見ればいいのか戸惑いやすいジャンルです。しかし、抽象画は「正解」を当てるクイズではありません。見方の軸を少し変えるだけで、目の前の色や形が雄弁に語りかけてくるようになります。抽象画を自由に楽しむための第一歩を踏み出しましょう。

目次

抽象画がわからないと感じるのは見方の軸が決まっていないだけ

抽象画を苦手だと感じる原因の多くは、無意識に「何が描いてあるか」という正解を探してしまうことにあります。具体的なモチーフがない作品に対して、私たちはつい既存の知識を当てはめようとしてしまいますが、抽象画においてはそのアプローチが壁となってしまいます。まずは「見るための軸」を自分の中に作ることで、わからなさが楽しさに変わります。

正解探しをすると止まりやすい

多くの人は、絵画を鑑賞する際に「これは山だ」「これは悲しんでいる人だ」といった具体的な答えを見つけようとします。しかし、抽象画にはそもそも具体的な答えが用意されていないことが少なくありません。作家が描きたかったのは特定の物ではなく、純粋な色の響きや、筆の勢いそのものである場合が多いからです。

「わからない」という感覚は、実は正しい反応です。具体的な形がないからこそ、思考が止まるのではなく「この色はなぜここにあるのか?」と純粋な視覚体験に身を委ねてみてください。正解を見つけることを目的から外すと、心が軽くなり、作品から受けるエネルギーをそのまま受け取ることができるようになります。

形よりも要素で見ると進む

具体的な「形」を探すのをやめて、作品を構成している「要素」に注目してみるのがおすすめです。要素とは、色、線、明るさ、広がりといった、絵を形作っている最小単位のことです。「青い色が右側に寄っているな」「鋭い直線が画面を切り裂いているな」といった事実を観察するだけで、鑑賞は一気に進みます。

これらの要素が組み合わさることで、作品に「リズム」や「温度」が生まれます。要素を一つずつ拾い上げていくプロセスは、まるで音楽を聴くように直感的です。意味を考えようとする前に、まずは目に飛び込んでくる視覚的な情報を整理してみる。それだけで、抽象画との距離はぐっと縮まります。

作家の意図と受け手の解釈は別になる

「作家は何を考えてこれを作ったのか」を知ることは興味深いことですが、それが鑑賞のすべてではありません。抽象画の魅力は、作家の手を離れた瞬間に、作品が観る人の数だけ異なる意味を持ち始める点にあります。作家の意図が「怒り」であっても、観た人が「情熱」や「夕暮れの静けさ」を感じたなら、それはその人にとっての真実です。

自分の解釈を作家の正解に無理やり合わせる必要はありません。むしろ、自分の経験や感情と作品がどう共鳴するかを大切にしてください。抽象画は、作家が用意した鏡のようなものです。そこに映し出されるのは、作家の心であると同時に、あなた自身の内面でもあるという自由な視点を持ってみましょう。

知識がなくても楽しめる入口がある

「美術の歴史を知らないからわからない」と気負う必要はありません。抽象画を楽しむための最も強力な道具は、あなたの「直感」です。例えば、部屋に飾る花を選ぶとき、私たちは「この花は何を意味しているか」という知識よりも「なんとなく綺麗だ」「元気がもらえる」という感覚で選びます。

抽象画もそれと同じです。理屈抜きで「この色の組み合わせが好きだ」「この筆の跡が心地よい」と感じるだけで、立派な鑑賞になります。知識は後から楽しさを深めるためのスパイスになりますが、最初の一歩は自分の目が感じたままを受け入れるだけで十分です。

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抽象画がわからない人におすすめの学び方とリソース

抽象画の楽しみ方をさらに深めたいとき、助けになるリソースはたくさんあります。プロの視点や分かりやすい解説を取り入れることで、自分一人では気づけなかった見方のヒントが得られるようになります。初心者の方でも親しみやすい、おすすめの学び方をご紹介します。

種類おすすめのリソース名学べるポイント公式サイト
入門書抽象画の読み方抽象表現の歴史と基本が体系的にわかるグラフィック社
現代美術書現代アート、超入門難解なアートを楽しく読み解くヒント集英社
メディア美術手帖アーティストの思考や最新のトレンド美術手帖公式サイト
動画講座YouTube(各美術館チャンネル)学芸員による専門的かつ平易な解説各美術館公式サイト参照

抽象画の鑑賞入門書

抽象画をどう見ればいいか具体的にステップを示してくれる入門書は、非常に心強い味方です。図版が豊富で、作品のどの部分に注目すればいいかを矢印などで示している本を選ぶと、視覚的に理解しやすくなります。「見る」という行為をトレーニングする感覚で読み進めると、美術館での体験が劇的に変わります。

現代美術のやさしい解説書

抽象画の多くが含まれる「現代美術(コンテンポラリーアート)」全体の考え方を知ることも大切です。なぜ現代のアーティストたちは具体的な形を描かなくなったのか、その背景にある歴史的な流れをやさしく紐解いた本を読んでみましょう。文脈を知ることで、ただの塗りつぶしに見えた画面に深い哲学を感じ取れるようになります。

美術館の音声ガイドと展示解説

美術館を訪れた際は、ぜひ音声ガイドを活用してください。作品の前で解説を聞くことで、色や形の裏に隠されたエピソードや、作家の制作秘話を知ることができます。また、壁に貼られた解説パネル(キャプション)には、鑑賞のきっかけとなるキーワードが隠されていることが多いので、見落とさないようにしましょう。

展覧会図録と作家ステートメント

展覧会のショップで販売されている図録には、展示作品の詳細な解説や、作家自身の「ステートメント(声明)」が掲載されています。ステートメントには、作家がどのような切実な思いでその表現に至ったのかが言葉で記されています。絵だけでは届かなかったメッセージが、言葉を介することでスッと理解できる瞬間があります。

アートメディアの鑑賞記事

「美術手帖」などの専門メディアでは、特定の展覧会をどう楽しむかという特集がよく組まれています。プロのライターや批評家がどのような言葉を使って抽象画を形容しているかを読むことで、自分の感想を言葉にする語彙力が増えていきます。最新の展示情報とともに、多様な見方を手軽に学べるリソースです。

作品の見方を学べる動画講座

最近では、各美術館の公式YouTubeチャンネルなどで、学芸員が作品の見所を動画で解説しています。静止画ではわかりにくい絵の質感やスケール感、制作の裏側が映像で紹介されるため、より親しみやすく学ぶことができます。家で予習してから美術館へ行くと、作品との対話がより深いものになります。

抽象画がわからない状態から楽しめる見方のコツ

抽象画を前にして立ち止まってしまったとき、試してみてほしい「4つのコツ」があります。これらは特別な才能は必要なく、意識を少し変えるだけで誰にでもできることです。自分の感覚を言葉にしたり、視線を動かしたりすることで、絵の中に自分なりの物語を見つけてみましょう。

色の関係で印象を言葉にする

まず、画面の中で最も目立っている色を見つけてみてください。そして、その色が隣の色とどのような関係にあるかを観察します。「赤と黒がぶつかり合って激しい感じがする」「淡いピンクと白が溶け合って優しい雰囲気だ」といった具合に、色の組み合わせから受ける印象を心の中で言葉にしてみましょう。

言葉にすることで、曖昧だった感覚がはっきりとした形を持ち始めます。色があなたの心にどのような波紋を投げかけているか。暖かさ、冷たさ、重さ、軽さなど、五感をフルに使って色を「味わう」ことから始めてみてください。

形とリズムで視線の動きを追う

抽象画には、視線を誘導する「リズム」が存在します。鋭い線が走っている方向や、大きな塊が置かれている位置を追ってみてください。目がどのように画面上を動かされているかに注目すると、音楽のメロディを聴いているような感覚になるはずです。

[Image illustrating compositional visual flow and eye movement in abstract art]

「あっちに行ったり、こっちに戻ったり。この円の周りをぐるぐる回ってしまうな」といった視線の動きそのものが、作家が仕掛けた体験かもしれません。画面全体の構成(コンポジション)が生み出すエネルギーの流れを感じ取ってみましょう。

質感と筆致で時間を想像する

絵に近づいて、表面の凹凸や筆の跡(タッチ)をじっくり観察してみてください。厚く塗り重ねられた絵具、勢いよく飛び散った飛沫、あるいはかすれたような繊細な線。それらはすべて、作家がその場所で手を動かした「時間の記録」です。

作家がどのようなスピードで、どのような筆圧でその色を置いたのかを想像してみると、静止画であるはずの絵が動き出します。制作の現場に立ち会っているような臨場感を感じることができれば、抽象画はもはや「遠い国の不思議な図形」ではなくなります。

タイトルと制作背景で解釈を広げる

最後に、作品のタイトルを確認してみましょう。抽象画のタイトルは「無題」であることも多いですが、固有の名前がついている場合は、それが大きなヒントになります。例えば、一見するとただの線に見える作品に「雨」というタイトルがついていたら、そこから雨の音や匂い、感情へと想像を広げることができます。

ただし、タイトルはあくまで一つの入り口です。タイトルから着想を得つつ、自分の想像力を羽ばたかせてみてください。「私には雨というより、都会のノイズのように見えるな」という発見があれば、それはあなただけの素晴らしい鑑賞体験になります。

抽象画がわからないときに試したい見方まとめ

抽象画が「わからない」というのは、無限の可能性があるという招待状でもあります。具体的な形に縛られず、色、形、リズム、そして自分自身の心の反応に耳を澄ませてみてください。正解を求めるのをやめたとき、抽象画はあなたにとって唯一無二の物語を語り始めます。

今回ご紹介したリソースやコツをヒントに、ぜひ次回の美術館巡りを楽しんでみてください。最初は一つの色に惹かれるだけでも十分です。自分の感覚を信じて作品の前に立つことで、きっと今まで見えなかった豊かな世界が目の前に広がっていくはずです。“`

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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