セリアのスケッチブックは使える?おすすめ6選と失敗しない選び方

100円ショップのセリアで買えるスケッチブックは、手軽にアートを始められる素晴らしいアイテムです。
しかし、セリアのスケッチブックを使い続けていると「もっと本格的な水彩画に挑戦したい」や「作品を長く保存したい」といった新たな要望が出てくることもあります。

今回は、そんなステップアップを考えている方に向けて、オンラインで購入できる高品質なスケッチブックとの比較基準を詳しく解説します。
自分にぴったりの一冊を見つけるための参考にしてください。

目次

セリア スケッチブックを選ぶ際の重要な基準

用紙の厚みと質感を重視

スケッチブック選びにおいて、最も基本となるのが用紙の「坪量(つぼりょう)」、つまり紙の厚さです。
セリアなどの安価なスケッチブックは、一般的に紙が薄めに作られていることが多く、筆圧が強い方や水彩絵具を使う方には物足りなさを感じることがあります。

紙が薄いと、水を使った際に紙が波打つ「たわみ」が発生しやすく、色の重なりを綺麗に表現することが難しくなります。
本格的な創作を目指すのであれば、少なくとも150g/m2以上の厚みがあるものを選ぶのが一つの基準となります。

また、表面の質感(紙肌)も重要な要素です。
つるつるとした表面は細かなペン画に向いており、ざらざらとした表面は鉛筆のノリや水彩のぼかしを活かすのに適しています。

自分がどのような表現をしたいのかを明確にすることで、選ぶべき紙の厚みと質感が見えてくるはずです。
まずは、指先で紙に触れた時の感触や、光に透かした時の均一性をチェックしてみてください。

使用する画材との相性

次に考慮すべきなのは、自分がメインで使用する画材が何であるかという点です。
鉛筆や色鉛筆を中心に使う場合は、紙の表面にある程度の凹凸(シボ)があるものを選ぶと、色のノリが良くなり深みのある表現が可能になります。

一方で、マーカーやインクペンを使用する場合は、紙が水分を吸収しすぎない「サイジング(滲み止め)」が適切に施されているかどうかが鍵となります。
サイジングが弱い紙だと、線がにじんで太くなってしまったり、裏抜けして次のページを汚してしまったりする原因になります。

水彩絵具を多用する場合は、コットンが含まれている高級水彩紙も選択肢に入ってきます。
コットン入りの紙は水の保持力が高く、グラデーションをゆっくりと作ることができるため、初心者でも扱いやすいという利点があります。

画材の特性を最大限に引き出すためには、その画材専用に設計されたスケッチブックを選ぶのが最も失敗の少ない方法です。
メーカーの公式サイトなどで推奨されている画材を確認することも、賢い選択への近道と言えるでしょう。

持ち運びやすいサイズ感

スケッチブックのサイズ選びは、描く場所やスタイルに直結する非常に実用的なポイントです。
屋外でのスケッチやカフェでの隙間時間に描くことが多い方は、バッグに収まりやすいB5やA5サイズ、あるいはハガキサイズが適しています。

小さなサイズは描き終えるまでの時間が短いため、達成感を得やすく、毎日描き続ける習慣を作るのにも役立ちます。
対して、自宅のデスクでじっくりと腰を据えて描きたい場合は、A4やB4といった大きめのサイズが推奨されます。

大きな紙面は腕全体を使ってダイナミックに描くことができ、細部まで描き込む余地があるため、作品としての完成度を高めやすくなります。
ただし、サイズが大きくなるほど重くなり、保管場所も取るようになる点は注意が必要です。

まずは自分が一番リラックスして描ける場所を想像し、そこに無理なく持ち込める大きさを選んでみてください。
用途に合わせて、持ち運び用と据え置き用の2種類を使い分けるのも、創作活動を豊かにする工夫の一つです。

枚数と価格のバランス

最後に、1冊あたりの枚数と価格のコストパフォーマンスを検討しましょう。
セリアのスケッチブックは非常に低価格なため、失敗を恐れずにどんどん描けるという心理的なメリットがあります。

これに対して、オンラインで購入できるブランド品のスケッチブックは、1枚あたりの単価が高くなる傾向にあります。
しかし、高品質な紙は修正に強く、消しゴムをかけても表面が荒れにくいため、結果的に納得のいく作品に仕上がる確率が高まります。

練習用として大量に描く時期は、枚数が多く安価なものを選び、ここぞという作品を描く時には高品質なものを使うといった使い分けが理想的です。
最近では、少量多品種のパックや、お試し用のスケッチブックも販売されています。

最初から高価な1冊を買うのが不安な場合は、まずは自分の描き方に合うブランドを見つけるために、少ない枚数のものから試してみるのが良いでしょう。
価格だけでなく、その紙が自分のモチベーションをどれだけ高めてくれるかという視点も忘れないでください。

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オンラインで購入できるおすすめのスケッチブック6選

マルマン スケッチブック 図案シリーズ B5(定番の書き心地)

日本で最も親しまれているスケッチブックと言っても過言ではない、黄と緑の表紙が特徴のモデルです。
ソフトで吸収性が高い画用紙が使われており、鉛筆から水彩まで幅広い画材に対応できる万能さが魅力です。

商品名マルマン スケッチブック 図案シリーズ B5
価格帯400円〜600円程度
特徴日本製の高品質な画用紙で、あらゆる画材に対応
公式サイト公式サイトはこちら

ぺんてる 水彩紙 ヴィフアール B5 中目(本格的な水彩表現)

水彩画を本格的に楽しみたい方に最適な、手頃な価格の本格水彩紙です。
「中目」は表面の凹凸がほどよく、風景画から人物画までバランスよく描けるため、初心者から上級者まで愛用されています。

商品名ヴィフアール水彩紙 B5 中目
価格帯800円〜1,100円程度
特徴発色が美しく、水彩のぼかしや重なりが綺麗に表現できる
公式サイト公式サイトはこちら

コクヨ スケッチブック 一般用 A4(コスパに優れた厚口画用紙)

事務用品メーカーならではの安定した品質と、高いコストパフォーマンスが魅力の一冊です。
厚口の画用紙を採用しているため、消しゴムによる毛羽立ちが少なく、デッサンやクロッキーの練習にも最適です。

商品名コクヨ スケッチブック 一般用 A4
価格帯500円〜700円程度
特徴丈夫な紙質で、アイディア出しや練習用に最適
公式サイト公式サイトはこちら

ホルベイン 画用紙ブック スプリング B5(専門家も愛用する質)

画材専門メーカーのホルベインが手掛ける、高級感のあるスケッチブックです。
紙の白さが際立っており、色の鮮やかさを忠実に再現できるため、カラー作品の制作に特におすすめです。

商品名ホルベイン 画用紙ブック スプリング B5
価格帯1,000円〜1,400円程度
特徴プロ仕様の品質で、色鉛筆やパステルのノリが非常に良い
公式サイト公式サイトはこちら

サクラクレパス スケッチブック B5(子供から大人まで使い勝手抜群)

長年愛され続けている馴染み深いブランドで、どんな画材とも相性が良いのが特徴です。
ページが1枚ずつ綺麗に切り離せるタイプも多く、描いた後に作品を飾ったりプレゼントしたりするのに便利です。

商品名サクラクレパス スケッチブック B5
価格帯400円〜600円程度
特徴親しみやすい操作感で、クレパスやマーカーとも好相性
公式サイト公式サイトはこちら

ミューズ 水彩紙 ワトソンブック B5(独特の風合いと豊かな発色)

ナチュラルな白色が特徴の「ワトソン紙」を使用した、高級感あふれるスケッチブックです。
紙の強度が非常に高く、重ね塗りをしても紙が傷みにくいため、じっくりと時間をかけて描き込むスタイルに適しています。

商品名ミューズ ワトソンブック B5
価格帯1,200円〜1,600円程度
特徴保水性が高く、水彩特有の美しい滲みを作りやすい
公式サイト公式サイトはこちら

スケッチブックを比較する際の具体的なポイント

画用紙の表面の凹凸具合

スケッチブックを比較する際、最も目に見えて違いがわかるのが表面の凹凸、いわゆる「シボ」の深さです。
このシボの有無によって、描いた時の線の表情がガラリと変わります。

細目(さいめ)と呼ばれる滑らかな紙は、ペン先の引っ掛かりが少なく、製図やコミックイラストなどの精密な描写に向いています。
一方で、荒目(あらめ)と呼ばれる凹凸の激しい紙は、鉛筆の粉が溝に溜まることで、独特のザラつき感や力強さを演出できます。

自分が描きたい絵のスタイルが、シャープな線を中心としたものなのか、それとも柔らかな質感を生かしたものなのかを考えてみてください。
また、凹凸がある紙は光を乱反射させるため、完成した作品に奥行きや深みを感じさせる効果もあります。

実際に店舗で確認できない場合は、商品名にある「細目」「中目」「荒目」という表記を頼りに、自分の好みを絞り込んでいきましょう。
初心者の場合は、どんな画材にも対応しやすい「中目」から始めるのが最も無難で失敗がありません。

綴じ方の種類と使い勝手

スケッチブックの綴じ方には、主に「スプリング綴じ」「糊綴じ(パッド)」「ブックタイプ」の3種類があります。
スプリング綴じは、360度折り返すことができるため、場所を選ばずに描けるのが最大のメリットです。

また、描いている途中でページが勝手に閉じてしまうストレスがなく、屋外でのスケッチには非常に重宝します。
糊綴じタイプは、1枚ずつ剥がすことを前提としており、完成した作品を額装したりスキャンしたりする際に便利です。

ブックタイプは、本のようにしっかりと製本されており、見開きで大きく描けることや、作品集としてそのまま本棚に保管できる楽しみがあります。
綴じ方ひとつで、描き心地だけでなく、描き終えた後の作品の扱いやすさが大きく変わってきます。

自分のライフスタイルや、描いた後にその絵をどうしたいのかをイメージして選ぶことが大切です。
例えば、毎日1枚ずつ描いてSNSにアップするなら糊綴じ、旅の記録を残すならブックタイプといった具合です。

裏抜けしにくい紙の厚さ

お気に入りの画材で描いている時に、裏のページまでインクが染みてしまう「裏抜け」は、非常にガッカリする現象です。
特にアルコールマーカーや万年筆、濃い水彩絵具を使う場合は、紙の厚さと密度が重要になります。

安価なスケッチブックでは、繊維の隙間が大きいためにインクが通り抜けてしまうことがありますが、高品質なものは繊維が密に詰まっています。
裏抜けを防ぐためには、最低でも150g/m2以上の厚みを選ぶとともに、裏抜け防止加工が施されているかを確認しましょう。

また、厚い紙はそれだけで高級感があり、作品に重厚感を与えてくれるという副次的な効果もあります。
両面に描きたいと考えている場合は、特にこの「裏抜けのしにくさ」を最優先事項として比較すべきです。

メーカーによっては「マーカー専用紙」や「ケント紙」といった、裏抜けに特化した素材を販売していることもあります。
画材の性能を信じて思い切り描くためにも、ストレスのない紙の厚さを手に入れることは非常に重要です。

表紙の耐久性とデザイン

意外と見落としがちなのが、スケッチブックの表紙の強度とデザイン性です。
表紙は単なる飾りではなく、中の大切な作品を守るシェルターのような役割を果たしています。

屋外へ持ち出すことが多い場合、表紙が硬い「ハードカバー」タイプであれば、机がない場所でも膝の上で安定して描くことができます。
また、カバンの中で他の荷物に押されて、中のページが折れ曲がってしまうのを防ぐ効果もあります。

デザインについても、自分が持っていてワクワクするものを選ぶことは、創作意欲を維持するために欠かせない要素です。
シンプルな表紙であれば、自分でシールを貼ったりイラストを描いたりしてカスタマイズする楽しみもあります。

長く使い続けるものだからこそ、手に取った時の質感や、棚に並べた時の見た目にもこだわってみてください。
愛着が持てるデザインのスケッチブックは、あなたをより頻繁にアートの世界へと連れ出してくれるはずです。

スケッチブック購入後の保管方法と活用術

湿気を避けた暗所での保管

せっかく描いた大切な作品も、保管方法を誤ると色褪せや紙の劣化が進んでしまいます。
紙は湿気を吸収しやすく、湿度が高い場所に放置するとカビの原因になったり、紙自体が波打ってしまったりすることがあります。

理想的な保管場所は、直射日光が当たらず、風通しの良い涼しい場所です。
日光に含まれる紫外線は、絵具の顔料を分解し、色を退色させてしまうため、窓際などに置くのは避けるべきです。

また、スケッチブックを立てて保管すると、自重でページが歪んでしまうことがあるため、枚数が多い場合は平積みでの保管を推奨します。
長期間保存する場合は、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れるか、中性紙(アシッドフリー)で作られた保管箱を利用すると安心です。

特にセリアのような安価な紙は、酸性紙であることが多く、時間が経つと黄色く変色しやすい傾向があります。
大切なページには中性紙を挟むなどの工夫をすることで、思い出の作品をいつまでも鮮やかな状態で残すことができます。

定着液でのイラスト保護

鉛筆や色鉛筆、パステルなどで描いた作品は、表面の粉が定着していないため、触れると簡単に汚れてしまいます。
また、ページを閉じた際に反対側のページに色が移ってしまう「色移り」も、よくある悩みの一つです。

これを防ぐために効果的なのが、「フィキサチフ(定着液)」と呼ばれるスプレーを使用することです。
作品が完成した後に、屋外や換気の良い場所でシュッとひと吹きするだけで、紙の表面に薄い透明の膜を作り、粉を固定してくれます。

定着液を使うことで、摩擦による汚れを防ぐだけでなく、空気による酸化や光による劣化からも作品を守ることができます。
最近では、光沢を抑えたマットタイプや、特定の画材専用の定着液など、用途に合わせて選べるようになっています。

スプレーする際は、一箇所に集中しないように、30cmほど離した場所から全体にまんべんなく吹きかけるのがコツです。
このひと手間を加えるだけで、あなたの作品は「ただの落書き」から「保存すべきアート」へと昇華されるでしょう。

スキャンによるデジタル化

アナログの良さはそのままに、現代の技術を活かした「デジタル化」もおすすめの活用法です。
描いた作品をスキャナーやスマートフォンのカメラで取り込み、画像データとして保存しておくことで、万が一の劣化や紛失に備えることができます。

デジタル化のメリットは、SNSでの共有が容易になることや、色味を調整してより美しく見せることができる点にあります。
最近のスキャンアプリは非常に高性能で、影を取り除いたり、紙の白さを際立たせたりする補正もワンタップで可能です。

また、取り込んだデータを元に、オリジナルのポストカードやステッカーを作成するなど、創作の幅がさらに広がります。
データとして残しておけば、物理的な保管スペースを気にすることなく、過去の作品をいつでも振り返ることができます。

自分の上達の過程をデジタルアルバムとしてまとめておくことは、将来の自分への大きな励みになるはずです。
「アナログで描いて、デジタルで残す」というハイブリッドなスタイルは、現代の絵描きにとって最も効率的な方法と言えます。

ページごとの切り離し方

スケッチブックのページを綺麗に切り離すことができれば、その活用の幅はさらに広がります。
お気に入りの1枚を額に入れて壁に飾ったり、大切な人への手紙として送ったりすることができるようになります。

スプリング綴じの場合は、ミシン目が付いているものを選ぶと非常にスムーズに切り離せますが、ない場合はカッターを使用します。
定規をしっかりと当てて、スプリングの根元からゆっくりと刃を入れることで、断面を美しく仕上げることができます。

糊綴じ(パッド)タイプであれば、端から少しずつ剥がしていくことで、ストレスなく独立した1枚の紙として扱えます。
切り離したページは、クリアファイルなどに入れて個別に管理することで、折れや汚れを防ぎながらスマートに保管可能です。

また、失敗してしまったページを思い切って切り捨てることで、スケッチブックの中身を「お気に入りだけ」で満たすことができます。
「1冊を綺麗に使い切らなければならない」というプレッシャーから解放され、より自由に筆を動かせるようになるでしょう。

用途に合うスケッチブックで創作を楽しもう

セリアのスケッチブックから始まり、オンラインで手に入る高品質なアイテムまで、その世界は非常に奥深いものです。
100円ショップの製品が持つ「気軽さ」と、ブランド品が持つ「表現力の深さ」は、どちらもあなたの創作活動を支える大切な要素となります。

大切なのは、今の自分が何を表現したいのか、そしてどのような環境で描きたいのかを見極めることです。
初心者の方は、まずはセリアやマルマンの定番商品で描く楽しさを知り、徐々に水彩紙や高級紙へとステップアップしていくのが理想的です。

スケッチブックは、あなたのアイディアや感情を閉じ込める宝箱のような存在です。
こだわって選んだ一冊には、自然と筆を走らせたくなる魔法のような力が宿っています。

本記事でご紹介した選び方の基準や、おすすめの商品を参考に、ぜひあなたにとっての「運命の1冊」を見つけ出してください。
適切な道具を選ぶことは、技術を磨くことと同じくらい、あなたのアートライフを豊かにしてくれるはずです。

新しいスケッチブックの真っ白な1ページ目に、あなたの最初の一線を引く瞬間を、心から楽しみにしています。
日々の暮らしの中に、描く喜びがいつも寄り添っていることを願って、この記事を締めくくらせていただきます。

世界70か国で愛されるコピック!
ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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