絵の具の収納に無印良品のアイテムを取り入れることで、雑然としがちなアトリエやデスク周りが驚くほど整います。シンプルなデザインと機能性を兼ね備えた無印の製品は、画材の管理に非常に適しています。今回は、使い勝手の良いアイテムの選び方や、実際に愛用されているおすすめ商品を詳しくご紹介します。
絵の具の収納を無印アイテムから選ぶ重要な基準
手持ちの絵の具の量で選ぶ
絵の具の収納を考える際に、まず向き合うべきは「現在持っている絵の具の総量」と「今後増える可能性」です。初心者向けの12色セットだけであれば、コンパクトなケースで十分ですが、創作活動が広がるにつれて特定の色を買い足したり、異なるメーカーの絵の具を試したりすることは珍しくありません。
無印良品の収納アイテムは、モジュール(規格)が統一されているため、少量であれば小さなトレー、増えてきたら引き出し式へと段階的に拡張できるのが大きなメリットです。自分のコレクションがどの程度の規模なのかを把握することで、無駄なスペースを作らず、かつ取り出しやすい最適な収納スタイルが見えてきます。
もし、チューブの数が30本を超えるようであれば、平置きにするよりも立てて収納できる深さのあるケースや、多段式の引き出しを検討するのが賢明です。逆に、厳選した数色しか使わないのであれば、視認性の高いアクリルケースで「見せる収納」を楽しむのも、創作意欲を高める一つの方法と言えるでしょう。
また、予備のストック分と、現在制作で頻繁に使用する分を分けて考えることも重要です。一箇所に無理やり詰め込むのではなく、量に合わせて「一軍」と「二軍」を分けることで、作業効率は劇的に向上します。無印の豊富なサイズ展開は、こうした細かなニーズに応えてくれる柔軟性を持っています。
結局のところ、収納の正解は絵の具の数によって変わります。自分がどのようなペースで絵の具を消費し、どの程度の頻度で新しい色を迎え入れるかをイメージしてみてください。それだけで、選ぶべきケースの容積や、スタッキングの必要性が自ずと決まってくるはずです。
絵の具チューブのサイズを確認する
一口に絵の具といっても、メーカーや種類によってチューブのサイズは驚くほど多種多様です。一般的な12ml程度の学童用チューブから、プロ用の20ml、さらには大容量の40mlや60ml、アクリル絵の具に見られる大型ボトルまで存在します。
無印良品のケース、特に引き出しタイプや仕切りトレーを選ぶ際は、この「チューブの長さ」と「厚み」を正確に把握しておく必要があります。例えば、浅型の引き出しに大容量のチューブを入れようとしても、蓋が閉まらなかったり、逆に深すぎると中でチューブが重なり合って下の色が探しにくくなったりします。
特によくある失敗が、キャップ部分の厚みを計算に入れ忘れることです。本体は薄くても、キャップが太いタイプの絵の具は、想定していた段数に収まらないことがあります。購入前に手持ちのメインとなるチューブを計測し、ケースの内寸と比較する手間を惜しまないようにしましょう。
また、海外メーカーの絵の具は、日本の規格とは異なる形状をしていることが多いです。細長いタイプや、逆に横幅があるタイプなど、独特のフォルムを持つ画材を愛用している場合は、仕切りの位置が固定されていないタイプや、自由度の高いフリーケースを選ぶのが得策です。
絵の具がぴったりと収まる様子は、視覚的にも非常に心地よいものですが、それは正確なサイズ把握があってこそ成り立ちます。無印の店舗に足を運べるのであれば、実物の内寸を確認するか、オンラインショップの詳細なスペック表を隅々までチェックすることをおすすめします。
持ち運びや移動の有無を考慮する
絵を描く場所が常に一定であるとは限りません。自宅のデスクで集中する日もあれば、リビングの広いテーブルに移動したり、あるいは絵画教室や屋外のスケッチに持ち出したりすることもあるでしょう。
もし、収納したまま移動させる機会が多いのであれば、無印の中でも「持ち手付き」のタイプや、蓋がしっかり閉まるキャリーケース型を選ぶのが最適です。バラバラになりやすい絵の具チューブを一つのユニットとして持ち運べる利便性は、準備や片付けのストレスを大幅に軽減してくれます。
一方で、完全に据え置きのアトリエでしか使用しないのであれば、持ち運びやすさよりも「一覧性」や「取り出しやすさ」を最優先したオープンな収納や、安定感のある据え置き型ケースが適しています。動かすことを前提としないため、重さのあるしっかりとした収納を選ぶことができます。
また、室内の移動だけであっても、重いケースを何度も運ぶのは負担になります。そのような場合は、無印のポリプロピレンケースにキャスターを取り付けられるタイプを選び、収納自体をワゴン化して移動させるというテクニックも非常に有効です。
自分のプレイスタイルを振り返り、収納に「機動力」を求めるのか、それとも「定着性」を求めるのかを明確にしましょう。それによって、布製のソフトケースにするか、頑丈な硬質樹脂のボックスにするかといった、素材選びの方向性も定まってきます。
買い足しができる定番品を選ぶ
画材の収納において、無印良品を選ぶ最大のメリットの一つは、その「定番性の高さ」にあります。創作活動を続けていれば、いつか必ず今の収納容量では足りなくなる時がやってきます。
そのような際、数年前に購入した収納ケースと同じものが今も販売されており、さらに買い足して美しく積み重ねられる(スタッキングできる)安心感は、他のブランドではなかなか得られません。無印良品は、ロングセラーの商品が多く、廃盤のリスクが比較的低いのが特徴です。
流行り廃りの激しいデザインや、一過性の便利グッズを選んでしまうと、後から同じものを揃えようとした時に手に入らず、結局すべての収納を買い直すことになりかねません。これはコストの面でも、美観の面でも非常に非効率です。
ポリプロピレンシリーズやアクリル収納シリーズなど、無印の顔とも言える定番ラインナップを中心に構成することで、将来的な拡張性が保証されます。これは、長く芸術活動を続けていく方にとって、非常に大きな安心材料となるはずです。
「いつでも同じものが手に入る」という信頼感は、単なる収納以上の価値を提供してくれます。現在のニーズを満たすだけでなく、5年後、10年後の自分の活動規模にも対応できるかどうか。そんな長期的な視点を持って、普遍的なデザインのアイテムを選ぶことを強くおすすめします。
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おすすめの絵の具収納に使える無印アイテム6選
無印良品 ポリプロピレンケース・引出式・浅型(整理に最適)
半透明のポリプロピレン素材を使用した、無印良品の定番収納です。浅型の引き出しは、絵の具チューブを平らに並べて収納するのにちょうど良い深さで、色の確認がしやすいため非常に重宝します。スタッキングが可能なので、色の系統ごとに段を分けるなど、プロフェッショナルな整理が可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ポリプロピレンケース・引出式・浅型 |
| 価格帯 | 990円〜 |
| 特徴 | スタッキング可能で絵の具を系統別に分けやすい |
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無印良品 重なるアクリルケース・横型3段|中身が見えて便利
透明度の高いアクリル素材を採用しており、どこに何があるか一目で判別できるのが魅力です。3段の引き出しに美しく並んだ絵の具は、まるでインテリアの一部のような華やかさを演出します。蓋を開け閉めする手間なく残量を確認できるため、買い足しのタイミングを逃さないという実用的な側面も備えています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 重なるアクリルケース・横型3段 |
| 価格帯 | 2,490円〜 |
| 特徴 | 圧倒的な透明度で見せる収納と実用性を両立 |
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無印良品 自立できるキャリーケース・A4用(持ち運びに便利)
ノートのように本棚へ立てて収納できる、持ち手付きのキャリーケースです。ケース内には押さえが付いており、移動中に中の絵の具が激しく動くのを防いでくれます。限られたスペースでも画材をスマートに保管でき、使いたい時だけサッと取り出してテーブルへ運べる、機動力抜群のアイテムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 自立できるキャリーケース・A4用 |
| 価格帯 | 890円〜 |
| 特徴 | 本棚に立てて収納可能で持ち運びにも最適 |
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無印良品 ポリプロピレンデスク内整理トレー(小物の仕分け)
引き出しの中を細かく区切るためのトレーで、絵の具のチューブをサイズ別に整理するのに適しています。仕切り板を自由に動かせるため、チューブの長さに合わせてジャストサイズで調整できるのがポイントです。大きなケースの中で絵の具が混ざってしまうのを防ぎ、定位置管理を徹底できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ポリプロピレンデスク内整理トレー |
| 価格帯 | 120円〜 |
| 特徴 | 細かな仕切りでチューブの混走を完全に防止 |
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無印良品 ナイロンメッシュケース・ポケット付き(筆も収納可)
軽くて丈夫なメッシュ素材のケースで、中身がうっすらと見えるため管理が容易です。内部にポケットが付いているため、絵の具チューブだけでなく、予備の筆や鉛筆、消しゴムなどもまとめて収納できます。カバンに入れて持ち運ぶ際もかさばらず、屋外スケッチなどのサブケースとして非常に優秀です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ナイロンメッシュケース・ポケット付き |
| 価格帯 | 490円〜 |
| 特徴 | 軽量で丈夫なメッシュ素材。筆と一緒に携帯可能 |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
無印良品 ポリプロピレンキャリーボックス・小|大容量で頑丈
大量の絵の具や、大きめのボトル入りアクリル絵の具をまとめて保管するのに最適な頑丈なボックスです。ロック付きの蓋が付いているため、倒しても中身が飛び出す心配がありません。ストック用としてクローゼットや棚の下段に置くのに適しており、埃から大切な画材を守りながら長期間保管できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ポリプロピレンキャリーボックス・小 |
| 価格帯 | 890円〜 |
| 特徴 | 高い堅牢性と大容量でストック品の保管に強い |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
無印の絵の具収納を比較する際の具体的なポイント
透明度の違いで比較する
無印良品の収納アイテムを選ぶ際、まず直面するのが「ポリプロピレン(半透明・白)」か「アクリル(完全透明)」かという選択肢です。これは単なる見た目の好みだけでなく、作業効率に直結する非常に重要な比較ポイントとなります。
アクリル製のケースは、圧倒的な透明度を誇り、どの色がどこにあるかを瞬時に把握できます。多色使いをする作家さんにとって、視認性の高さは色を探す時間を短縮し、創作のリズムを崩さないための強力な武器になります。また、並んだ絵の具そのものの美しさを堪能できるため、モチベーション維持にも繋がります。
一方で、ポリプロピレン製は半透明、あるいはホワイトグレーの不透明な質感です。こちらは中身が完全に見えすぎないため、部屋全体をスッキリと見せたい場合に適しています。また、アクリルに比べて素材自体が軽量で、多少の傷がついても目立ちにくいという、実用面でのタフさを持っています。
「美しくディスプレイしてインスピレーションを得たい」のであればアクリルを、「機能的かつ落ち着いた空間を作りたい」のであればポリプロピレンを選ぶのが一般的です。自分のアトリエの雰囲気や、情報のノイズ(色味)をどの程度許容するかによって、この透明度の選択は変わってきます。
価格面でも、アクリルは高級感がある分、ポリプロピレンよりも高めに設定されています。すべてのケースをアクリルで揃えるのが難しい場合は、頻繁に使う色だけをアクリルに入れ、ストックはポリプロピレンに隠すといった「ハイブリッド収納」も非常に賢い選択肢です。
スタッキング性能を確認する
収納スペースが限られている場合、上に積み重ねることができる「スタッキング性能」は外せないチェック項目です。無印良品の多くのケースはスタッキングを前提に設計されていますが、シリーズによって重なり方の安定感や高さ制限が異なります。
ポリプロピレンケースシリーズは、底部と上部に凹凸が施されており、非常に安定した積み重ねが可能です。地震などの揺れに対しても、一定の耐性を持っています。一方で、アクリルケースは美しい平面が特徴ですが、滑り止めのゴムなどを併用しないと、積み重ねた際にズレやすいという側面もあります。
スタッキングをする際は、下段の引き出しがスムーズに開閉できるかも重要なポイントです。あまりに高く積み上げすぎると、自重で下のケースがわずかに歪み、引き出しの出し入れが引っかかるようになることがあります。特に絵の具は、一本一本は軽くても、数十本単位になるとかなりの重量になるため注意が必要です。
また、スタッキングした状態での総高さを事前にシミュレーションしておくことも大切です。デスクの下や棚の隙間に収めるつもりで買い足した結果、数センチの差で入らなかったという事態は避けたいものです。無印のサイトにあるスペック表から、スタッキング時の有効高さを計算しておきましょう。
スタッキング性能が高い収納を選ぶことで、横のスペースを消費せずに収納量を2倍、3倍へと増やすことができます。将来的に絵の具が増えることを見越して、縦への拡張がスムーズにできるシリーズをベースに選んでおくことが、長く愛用できる収納作りの秘訣です。
掃除やお手入れのしやすさ
絵の具の収納において、絶対に避けて通れないのが「汚れ」です。チューブのキャップが甘くて中身が漏れてしまったり、使用中の筆から絵の具が飛んでしまったりすることは日常茶飯事です。そのため、ケースの掃除のしやすさは、長期的な使い心地を大きく左右します。
無印のプラスチック製収納は、総じて水洗いや拭き掃除がしやすい素材です。特にポリプロピレンは、耐薬品性も比較的あり、固まってしまった絵の具も(素材を傷めない範囲で)丁寧に削ったり、水でふやかして落としたりすることが容易です。角が丸みを帯びているデザインが多いため、隅に溜まった埃も取り除きやすいのが特徴です。
対して、布製やメッシュ素材のケースは、一度絵の具が染み込んでしまうと完全に落とすのが困難な場合があります。自宅でのハードな使用には、拭くだけでリセットできる樹脂製のハードケースが圧倒的に有利です。アクリルケースも美しく保つためにはこまめな乾拭きが必要ですが、汚れに対する強さは抜群です。
また、引き出しタイプのケースであれば、引き出しそのものを本体から完全に取り外せるかどうかも確認しましょう。丸洗いが可能な構造であれば、万が一大きな液漏れが発生しても、洗面所でジャブジャブと洗って清潔な状態に戻すことができます。
画材収納は、どうしても汚れていく運命にあります。だからこそ、「汚れてもすぐ綺麗にできる」というメンテナンス性の高さこそが、創作活動を支える縁の下の力持ちとなります。手入れの手間がかからない収納を選ぶことは、より多くの時間を創作に充てることにも繋がります。
設置スペースに合う外寸
いくら優れた収納アイテムでも、予定していた場所に収まらなければ意味がありません。無印良品のアイテムは日本の住宅事情に合わせたモジュールで設計されていますが、それでも設置場所の「奥行き」と「幅」を正確に測ることは必須です。
例えば、標準的なカラーボックスやスチールラックに収めたい場合、奥行きが数ミリでもはみ出してしまうと、扉が閉まらなかったり、見た目が悪くなったりします。無印の収納用品はバリエーションが豊富なため、似たような形状でも「奥行きが深いタイプ」と「浅いタイプ」が存在することがよくあります。
また、デスクの上に置く場合は、作業スペースをどの程度圧迫するかも考慮すべきです。引き出し式のケースを選ぶなら、引き出しを最大まで引き出した時のスペースも計算に入れておかなければなりません。引き出すスペースがないと、結局奥の方にある絵の具が取り出せず、収納の恩恵を十分に受けられなくなります。
さらに、複数のケースを横に並べて配置する場合は、ケース同士のわずかな隙間も考慮に入れましょう。ピッタリすぎて指を入れる余裕がないと、ケース自体の移動がしにくくなることもあります。設置場所には、少なくとも数ミリから1センチ程度の余裕を持たせるのが、美しく使いやすい配置のコツです。
外寸をチェックする際は、カタログ上の数字だけでなく、実際に配置した際の動線(動き)を想像してみてください。使いやすい場所に、無理なく、美しく収まるサイズを選ぶことが、ストレスフリーな制作環境への第一歩となります。
無印のケースに絵の具を収納する際の注意点とコツ
引き出しの耐荷重を確認する
無印良品のケースは非常に頑丈に作られていますが、各製品には必ず「耐荷重」が設定されています。特にポリプロピレンケースの引き出しに、重さのある絵の具チューブをギッシリと詰め込む場合は注意が必要です。一本あたりの重量は小さくても、数十本が集まると、想定以上の負荷がかかることがあります。
耐荷重を超えて収納を続けると、ケース全体がわずかにたわみ、引き出しの開閉が重くなる、あるいは完全にスタックしてしまうといった不具合が生じます。また、スタッキングしている場合、一番下のケースにはその上の全重量がのしかかるため、積み重ねる段数にも自ずと限界があります。
特に金属製の重いチューブや、大容量のボトルを多用する方は、製品説明書や公式サイトに記載されている「天板耐荷重」や「引き出し内耐荷重」を必ず確認してください。重いものはなるべく下段に配置し、重心を低く保つことで、ケースの歪みや転倒のリスクを最小限に抑えることができます。
もし、引き出しの動きが以前より悪くなったと感じたら、それは重量オーバーのサインかもしれません。その場合は、収納する本数を減らすか、より堅牢なスチール製のシェルフなどと組み合わせて、重さを分散させる工夫が必要です。長く大切に使うためにも、素材の限界を理解して運用しましょう。
液体漏れ対策を事前に行う
絵の具の収納において、最も恐ろしいのが「キャップの隙間からの液漏れ」です。特に暑い季節に気圧の変化やチューブの経年劣化が重なると、未使用のチューブであっても中身が滲み出してしまうことがあります。無印の清潔な白いケースが絵の具で汚れてしまうのは、精神的なダメージも小さくありません。
このリスクを回避するための賢いコツは、ケースの底に「キッチンペーパー」や「汚れてもいい布」、あるいは「100円ショップの防汚シート」を敷いておくことです。これだけで、万が一液漏れが発生しても、シートを取り替えるだけで被害を最小限に食い止めることができます。
また、チューブを立てて収納する場合は、キャップを上にするのが基本ですが、どうしても横に寝かせて収納しなければならない場合は、色の薄いもの(白や黄色など)と濃いものを混ぜすぎないように仕切るのも有効です。液漏れによる色移りを防ぐことができます。
定期的な点検も欠かせません。数ヶ月に一度、すべてのチューブを取り出し、キャップが緩んでいないか、チューブに穴が空いていないかを確認する習慣をつけましょう。無印のケースを「ただの箱」としてではなく、大切な画材を守る「シェルター」として機能させるための、小さな工夫が大切です。
ラベリングで中身を可視化する
無印良品のポリプロピレンシリーズは中身が透けて見えますが、それだけでは特定の色を瞬時に見つけるのは難しいものです。特に似たような青系や緑系のチューブが並んでいると、一本ずつ手に取って確認する手間が発生してしまいます。これを解決するのが「ラベリング」の力です。
引き出しの前面や天面に、テプラなどのラベルライターを使用して「青・緑系」「暖色系」「メタリック」といったカテゴリ名を貼っておくだけで、探す時間は劇的に短縮されます。無印のシンプルなデザインを邪魔しないよう、透明テープに黒文字や白文字のラベルを使えば、見た目も美しく保てます。
さらにこだわりたい方は、各引き出しの中に収まっている色の「カラーチャート」を作成し、ケースの外側や蓋の裏に貼っておくのがおすすめです。どの色がどの位置にあるのか、一目で分かる地図のような役割を果たしてくれます。これは、色が多ければ多いほどその効果を発揮します。
ラベリングは、自分だけでなく家族や同居人がいる場合にも有効です。「何が入っているか」を明示することで、誤って画材が乱暴に扱われるのを防ぐ抑止力にもなります。無印の「何もない美しさ」に、自分だけの「使いやすさという情報」を付け加えることで、収納は完成します。
直射日光を避けて配置する
無印の収納ケース自体は日光に強い素材で作られていますが、中に収納する「絵の具」は光に対して非常にデリケートです。特に耐光性の低い顔料を使用した絵の具は、直射日光に長時間さらされると、チューブの中でも退色や変色が進行してしまう恐れがあります。
アクリルケースなどの透明な収納を選んだ場合は、特に注意が必要です。窓際に置くと、美しい色の並びが楽しめますが、それは画材の寿命を縮めていることと同義です。収納場所は、風通しが良く、直射日光の当たらない部屋の奥や、遮光性のある棚の中などを選びましょう。
また、日光による温度上昇は、絵の具の分離(顔料と固着材が分かれてしまう現象)を加速させる原因にもなります。無印のケースは密閉性が高すぎないものが多いですが、それでも内部に熱がこもると、絵の具の品質を損なうことになりかねません。
もし、どうしても窓際にしか置けない場合は、ポリプロピレンの不透明なタイプを選ぶか、ケースの上に遮光性のある布を掛けて保護する工夫をしてください。大切な画材を最高の状態で長く使い続けるためには、保管場所の環境管理が、収納ケース選びと同じくらい重要であることを忘れないでください。
無印の収納アイテムで絵の具を綺麗に整理しよう
絵の具という、彩り豊かで、かつ少し扱いにくい画材をどのように管理するか。その答えの一つが、無印良品の収納アイテムを活用することです。今回ご紹介したように、無印の製品は単なる「物を入れる箱」を超えた、創作活動を支えるシステムとしての魅力に溢れています。
自分の持っている絵の具の量やサイズ、そして「どのように描きたいか」というスタイルに合わせて、最適な一つを選び取ってください。それは、単に部屋が片付くという物理的な変化だけでなく、創作の準備にかかる時間を短縮し、迷いなくキャンバスに向かえる「心の余裕」を生み出してくれるはずです。
無印良品の普遍的なデザインは、あなたのアトリエに静かな秩序をもたらします。引き出しを引いた瞬間に、美しく並んだ色のグラデーションが目に飛び込んでくる。そんな小さな喜びが、新しい作品を生むインスピレーションの源泉になることもあります。
まずは手元にある数本の絵の具からで構いません。デスク内整理トレーひとつから始める小さな整理が、あなたの芸術生活をより豊かで快適なものに変えていくでしょう。画材を大切に扱い、美しく整えることは、自分自身の感性を整えることにも似ています。無印良品という信頼できるパートナーと共に、理想の創作環境を作り上げてください。
世界70か国で愛されるコピック!
ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。
