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混ぜるだけで色が作れる!基本配合とくすみ直しのすぐ使える一覧

色を混ぜて自分の思い通りの色を作れるようになると、作品の幅がぐっと広がります。ここでは基本から応用まで、混ぜる順番や分量のコツ、よく使う配合例やトラブル対処法をわかりやすくまとめました。初めての方にも使いやすい目安と実際に試せる組み合わせを中心に紹介しますので、パレットを前にした不安を減らして色作りを楽しんでください。

目次

混ぜることで色の作り方の一覧がすぐにわかるシンプルガイド

色作りの基本を一枚の地図のようにまとめました。まずは三原色と白黒の使い方、混ぜる順番、彩度の保ち方を覚えると応用が効きます。ここでは短いポイントを押さえつつ、後の章で詳しい配合例に繋げます。

色を作るときは次の順で考えると迷いが減ります。

  • ベースとなる色(赤・黄・青)を決める
  • 明るさ(白を足すか黒で暗くするか)を調整する
  • 彩度(鮮やかさ)を維持するか落とすかを決める

混ぜるときのコツは少量ずつ足すことです。色は少しの変化で大きく印象が変わるため、一度に大量に加えないようにします。パレット上で小さく混ぜながら目的の色に近づけましょう。

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色を作る基本ルールと三原色の使い方

三原色の役割をやさしく理解する

赤・黄・青は色を作る基礎です。これらを組み合わせると多くの色が生まれます。赤と黄でオレンジ、黄と青で緑、青と赤で紫が基本です。

混ぜる比率で色合いが変わります。例えば赤を多めにすると暖かいオレンジ、黄を多めにするとより明るい黄寄りになります。まずは小さく混ぜて変化を確かめてください。

また、三原色は製品やメーカーごとに色味が異なります。同じ「赤」でも黄み寄りの赤や青み寄りの赤があるので、手持ちの絵の具の特徴を把握すると色合わせが楽になります。

色相明度彩度の見方を簡単に覚える

色を扱うときは色相(色の種類)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)の三つを意識すると整理しやすいです。色相は赤・黄・青などの位置、明度は白や黒で調整、彩度は補色や灰色で落とすことが多いです。

目で見て判断するときはまず色相を決め、その後に明るさを整え、最後に彩度を微調整する流れが作業しやすいです。彩度を下げるときは小さな量の補色を足すと自然に落ちます。

白と黒を加えたときの変化を知る

白を足すと明るく優しい色になりますが、同時に彩度が下がりやすい点に注意が必要です。薄くしたいときは白を少しずつ足してください。黒は少量でも色を暗くし、青味や緑味が強く見えがちです。

黒を直接使うと沈みやすいので、深みが欲しい場合は補色や濃い色(濃い青や茶)で調整する方法もあります。白黒は少しずつ使って、塗ったときの見え方を確認しましょう。

補色を使って彩度を調整する方法

補色(色相環で反対側の色)を少量加えると彩度を落とし、くすんだ自然な色に近づけられます。例えば鮮やかな緑に少し赤を足すと落ち着いた緑になります。

補色は少量で効くため、つまようじの先などで少しずつ混ぜ、パレットで確認しながら調整してください。彩度を保ちたいときは補色を使わず、代わりに白やその色の濃いバージョンで明度を変えると良いです。

混ぜる順番と分量の基本ルール

色を混ぜるときは濃い色を少量ずつ足すのが原則です。淡い色に濃い色を少しずつ入れて目的の色に近づけます。逆に濃い色に白を大量に入れると調整が難しくなります。

パレット上では小さな塊で混ぜ、塗布して乾いたときの見え方も確認してください。分量は指先やブラシ一滴単位で感覚をつかむと失敗が減ります。

よく使う色の混ぜ方一覧と配合例

赤の基本配合と濁らせないコツ

赤を作る場合、市販の赤を基準にすると手早く進みます。別の色を混ぜるときは黄色でオレンジ寄り、青で紫寄りに調整します。

赤をくすませたくないときは黒を避け、代わりに補色(緑)を極小量使うか、濃い青を少し加えて深みを出すとよいです。混ぜる量は小さく、段階的に加えていきましょう。

オレンジの作り方と柔らかい色合いの出し方

オレンジは赤と黄を2:1程度の割合で混ぜるとベーシックな色になります。より暖かい印象にしたいときは赤を増やし、明るくしたいときは黄を増やします。

柔らかいオレンジにするには白を少し足すと優しい色合いになります。白を加えると彩度が下がるので、調整しながら少量ずつ混ぜてください。

黄色を鮮やかに保つ混ぜ方

黄色は混ぜると彩度が落ちやすい色です。明るさを保ちたいときは白よりも薄い黄色の顔料で調整するか、ほんの少しだけ赤か緑を混ぜてトーンを作ります。

彩度を落としたくない場合は黒や濃い色を避け、透明メディウムで伸ばして使用する方法もあります。黄色は日光で褪色しやすいので、乾燥後の色も確認してください。

緑の作り方と自然な深みの出し方

緑は黄と青を中心に作ります。黄多めで明るい緑、青多めで深い緑になります。自然な深みを出すには濃い青や小量の赤(補色)を加えて調整します。

深緑に黒を使うと沈むことがあるので、まずは濃い青や茶を使ってトーンを下げるのがおすすめです。

青の濃淡を作る配合例

青はそのまま使うことが多いですが、明るくしたいときは白を少し、濃くしたいときは青に少量の茶や赤を混ぜると良いです。黒は使い過ぎると青が鈍くなるので注意してください。

水やメディウムで伸ばして薄い層を重ねると、深い色味を失わずに調整できます。

紫の色幅を広げる組み合わせ

紫は赤と青を同量から始め、赤寄りで暖かい紫、青寄りで涼しげな紫に調整します。白を足すと淡い藤色に、黒を少量入れると落ち着いた紫になります。

彩度を落としたい場合は補色(黄)を少し足すと自然になります。少量ずつ加えることが重要です。

茶色の幅を出す配合と調整のコツ

茶色は赤・黄・青を混ぜることで作れます。基本は赤と黄に少量の青を加える方法で、多めの青で落ち着いたブラウン、黄を多めで明るい茶になります。

暖かみを出すときは赤寄り、くすませたいときは青や緑を少し足すと効果的です。

グレーの作り方と色味の整え方

グレーは黒と白だけでなく、補色を混ぜることで自然な色味が作れます。赤と緑、青と橙などの補色を等量混ぜるとニュートラルなグレーができます。

色味の偏りを直すには、少量の補色を加えて微調整してください。黒を使う場合は少量ずつ足すとよいです。

黒に近い色を作る三つの方法

黒に近い色は次の方法で作れます。

  • 青+赤+黄を同等に混ぜる(ニュートラルで濁りが出やすい)
  • 濃い青に少量の茶や赤を足す(青みの深い黒)
  • 補色ペアを混ぜて暗くする(例えば青と橙)

どれも少量ずつ混ぜ、塗ったときの見え方を確認しながら調整してください。

肌色の基本配合と明暗の付け方

肌色は赤・黄・白を基本に作ります。ベースは黄を多めにして赤を加え、白で明るさを整えます。黄みが強ければ少量の青や紫を足して抑えます。

影には少し赤や青を混ぜて暗くし、ハイライトには白を薄めに加えて自然な明暗を作ります。

色味の調整と混ぜたときのトラブル対応

明度と彩度を自然に下げる方法

明るさを落とすときは白や黒ではなく、元の色に少量の補色や濃い同系色を足すと自然に下がります。彩度は小さな補色で調整してください。

重ね塗りでトーンを整えるときは薄い層を何度か重ねることでムラなく落ち着いた色になります。

色がくすんだときの直し方

色がくすんだ場合は少量の鮮やかな原色を足してリフレッシュします。例えばくすんだ赤には鮮やかな赤を、くすんだ緑には黄や鮮やかな青を少し加えると戻ります。

まずはパレットで少量ずつ試し、塗った際の見え方で微調整しましょう。

黒を使わずに暗くするテクニック

黒を使わずに暗くするには濃い同系色や補色、濃い茶や深い青を使います。これにより色の深みを保ちながら自然に暗くできます。

層を重ねる方法も有効で、薄い色を重ねていくと黒を使わずに落ち着いた暗さが出ます。

白を加えるときの加減の目安

白は少量ずつ足すのが基本です。目安としては小さじの先ほどの感覚で少しずつ混ぜ、塗ったときの色を見ながら調整します。白を一度に入れると元に戻せないため注意してください。

白を加えると彩度が落ちやすいので、必要なら少量の原色で鮮やかさを補ってください。

乾燥後に色が変わるときの対処法

乾燥後に色が濁んだり明度が変わる場合は、少し濃いめに調整して塗るか、乾燥後を見越して明るめに作るとよいです。使用する絵具の種類で変化が異なるため、事前にテストを行うことをおすすめします。

透明メディウムやレイヤーを活用すると乾燥後の変化を抑えやすくなります。

パレットの残りで色が狂うときの対応

パレットの残りと新しい色を混ぜると予期せぬ色になることがあります。対策は新しい混色を作るために小さなスペースで混ぜる、または残った色を別の容器に移して管理することです。

始めに少量ずつ作り、必要に応じて追加で混ぜると色のブレを防げます。

今すぐ試せる色の混ぜ方まとめ

ここまでのポイントを短く整理しました。まずは三原色をベースに比率を変えて代表色を作り、白黒は少量ずつ使うこと。彩度調整は補色で行い、黒は避けて深みを出す方法も試してみてください。

パレットで小さく試しながら、塗ったときの見え方を確認する習慣をつけると、色作りが安定してきます。気になる組み合わせはメモして、自分だけの色レシピを増やしていってください。

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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