お気に入りのイラストや写真を飾りたいけれど、市販の額縁は意外と高価でサイズが合わないこともあります。そんな時に役立つのが100均の材料です。ダイソーやセリアなどのアイテムを使えば、驚くほど低コストで自分好みの額縁が手作りできます。少しの工夫で100円とは思えない高級感を出すことも可能です。大切な作品を素敵に演出するための、簡単で失敗しない作り方を詳しく解説します。
100均で作る額縁の作り方は「形を整えて質感を足す」と見栄えが決まる
100均の材料で額縁を作る際、安っぽく見せないためのポイントは「正確な形」と「仕上げの質感」にあります。既製品のフォトフレームをベースにする場合も、一から木材を組み上げる場合も、四隅がピタリと合っているだけで完成度が大きく変わります。また、素材そのままの色ではなく、塗装などで質感を足すことで、作品をより引き立てる重厚な雰囲気を演出できます。
作品サイズに合わせて外寸を決める
額縁作りで最初に行う最も重要なステップは、作品のサイズと、それに対して額縁をどのくらいの大きさにしたいかを決めることです。作品ぴったりに作るのか、あるいは周囲に余白(マット)を作ってゆったりと見せるのかによって、必要な材料の寸法が大きく変わります。100均で販売されている木材や工作材は規格が決まっているため、できるだけカットする回数を減らせるような組み合わせを検討するのが賢い方法です。
余白を設ける場合は、作品の上下左右に3cmから5cmほどのスペースを取ると、小さな作品でも存在感が増し、ギャラリーのような洗練された印象になります。外寸を決める際は、中に入れる作品の厚みや、保護用の透明シートの重なり分も考慮して計算してください。この段階でしっかりと設計図を書いておくことが、後の工程で材料が足りなくなったり、形が歪んだりする失敗を防ぐことに繋がります。
枠は直線をそろえて歪みを防ぐ
額縁の美しさは、枠の直線がまっすぐで、四隅の角が正確な直角(90度)になっているかどうかで決まります。100均の木材は軽量で加工しやすい反面、わずかなカットのズレが全体の歪みとして現れやすい性質があります。木材をカットする際は、必ず定規をしっかりと固定し、垂直に刃を入れるように意識してください。斜め45度にカットして繋げる「留め継ぎ」という手法を使うと見栄えは良くなりますが、難易度が高いため、初心者は板の端を突き合わせるシンプルな構造から始めるのがおすすめです。
組み立てる時は、平らな作業台の上で枠を並べ、歪みがないか何度も確認しましょう。この時、作品を実際にあててみて、内側の寸法が正しく確保されているかチェックを忘れないでください。少しのズレが全体の「手作り感」を超えて「安っぽさ」に繋がってしまうため、直線と角をそろえる作業には時間をかける価値があります。丁寧な下準備が、最終的な見栄えを大きく左右します。
固定は接着面を広くして強度を出す
額縁は壁に掛けて長時間使用するものなので、十分な強度が求められます。100均の工作材は接着剤の馴染みが良いものが多いですが、接着面が小さいと、作品の重みや湿気による木の反りで枠が外れてしまうことがあります。木工用ボンドを使用する場合は、接着面に薄く均一に塗り、はみ出した分をすぐに拭き取った上で、しっかりと圧着させてください。ボンドが完全に乾くまでは、マスキングテープや輪ゴムなどで固定し、動かさないようにすることが大切です。
強度が不安な場合は、額縁の裏側の四隅に、100均でも手に入るL字型の金具を取り付けたり、余った木材の端切れを接着して補強したりすると良いでしょう。特に大きな額縁を作る際は、この補強があるだけで安心感が格段に増します。接着面をできるだけ広く取る工夫をすることで、自重で形が崩れるのを防ぎ、大切な作品を長期間にわたって安全に守り続けることができます。
仕上げは塗装と保護で完成度が上がる
枠が完成した後の仕上げこそが、100均材料を本格的な調度品に変える工程です。まずは表面にサンドペーパー(紙やすり)をかけ、ザラつきや接着剤の跡を綺麗に取り除きます。その後、水性ニスやアクリルスプレーを使って塗装しましょう。100均にはアンティーク風のメタリックカラーや、落ち着いた木目調のステインも揃っています。塗装を重ねることで深みが生まれ、安価な素材であることを感じさせない高級感が出てきます。
最後に行うのが、作品を埃や傷から守る保護の工程です。100均の硬質カードケースやクリアファイルをカットして代用したり、大きなサイズなら透明な塩ビシートを利用したりします。枠の内側にこのシートをはめ込み、作品と一緒に背板で固定すれば完成です。保護層があることで表面に光沢が加わり、中の作品が一層引き立って見えます。このひと手間が、手作りの額縁を長く大切に使い続けるための重要なポイントになります。
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100均でそろう額縁作りにおすすめの材料と道具
100均には額縁作りに便利な材料や道具が豊富に揃っています。これらをうまく組み合わせることで、低コストながらも実用性とデザイン性を兼ね備えた作品が作れます。代表的なおすすめアイテムをまとめました。
材料と道具一覧
| カテゴリ | アイテム名 | 特徴・用途 | 公式サイト例 |
|---|---|---|---|
| ベース・木材 | フォトフレーム(各種) | 枠をそのまま流用してデコレーション可能 | ダイソー公式サイト |
| 工作材料 | 木材(板材・角材) | サイズを自由に決めて一から作る場合に必須 | セリア公式サイト |
| 接着剤 | 木工用ボンド | 木材同士をしっかり固定する基本の接着剤 | ダイソー公式サイト |
| ツール | グルーガン | 装飾の取り付けなど、瞬時に固定したい時に便利 | ダイソー公式サイト |
| 保護材 | 透明シート・硬質ケース | 作品の前面を保護し、光沢を与えるクリア板の代わり | セリア公式サイト |
| 取り付け金具 | つり金具・ひも | 壁に掛けるための必須パーツ。耐荷重に注意 | ダイソー公式サイト |
フォトフレーム(既製枠の流用)
一から額縁を作るのが大変だと感じる場合は、100均で販売されている既存のフォトフレームをベースにするのが手軽な方法です。標準的な写真サイズから、賞状サイズ、色紙サイズまで幅広く展開されています。枠の形はそのまま利用し、表面に塗装を施したり、粘土やタイルでデコレーションしたりするだけで、自分だけのオリジナル額縁に生まれ変わります。既に背板やつり金具が付いていることが多いため、大幅な時短にも繋がります。
工作板(木板・MDF風ボード・発泡ボード)
作品のサイズに合わせて自由な形の額縁を作りたい時は、工作コーナーにある板材が活躍します。本物の木を使った板のほか、滑らかで加工しやすいMDFボード、非常に軽くてカッターで簡単に切れる発泡ボードなどがあります。MDFボードは表面が平らなので塗装が綺麗に乗り、重厚感のある仕上がりを目指すのに適しています。発泡ボードは軽量な作品や、壁に負担をかけたくない場合のフレーム作りに向いています。
強力両面テープ・木工用ボンド
額縁の組み立てに欠かせないのが接着剤です。木材同士の接合には、乾くと透明になり強度の出る木工用ボンドが定番です。一方、保護用の透明シートを枠に貼り付ける際や、軽い装飾を施す場合には、強力な両面テープが便利です。100均の両面テープには、厚手で凹凸にも対応できるタイプや、超強力なクッションタイプなどがあり、素材に合わせて選ぶことができます。ボンドとテープを併用することで、作業効率と強度を両立させることが可能です。
グルーガン・接着スティック
グルーガンは熱で樹脂を溶かして接着する道具で、100均でも本体とスティックが手に入ります。一番のメリットは、冷めれば短時間で固まるという速乾性です。額縁の角に装飾パーツを取り付けたり、枠を立体的にデコレーションしたりする際に重宝します。木工用ボンドでは固定に時間がかかるような場面でも、グルーガンならスムーズに作業を進められます。デコレーションを重視した額縁作りには便利なツールです。
透明シート(保護用のクリア板代わり)
作品の前面を覆うためのクリア板も100均アイテムで代用できます。おすすめは、文具コーナーにある硬質カードケースや、クリアホルダーの厚手タイプです。これらを作品のサイズに合わせてカッターで切り出せば、埃から作品を守る保護板になります。インテリアコーナーにある窓ガラス用の目隠しシートを透明板に貼って、曇りガラス風のフレームにするアレンジも可能です。安価に保護層を作れるため、複数の作品を飾りたい時にも助かります。
つり金具・ひも・壁掛けフック
完成した額縁を壁に飾るためのパーツも、100均の金物コーナーで一式そろえることができます。裏面に取り付ける三角吊り金具や、それを通すための専用のひも、壁側に設置するピンフックなどです。特に壁掛けフックは、針が細くて跡が残りにくいタイプや、重い額縁にも耐えられる金属製など、種類が豊富です。額縁自体の重さと、壁の材質に合ったものを選ぶことで、落下のトラブルを防ぎやすくなります。
100均額縁でも高見えするアレンジと失敗しないコツ
100均の材料をそのまま使っただけでは、どうしても簡素な印象になりがちです。しかし、少しの工夫と手間を加えるだけで、雑貨店で販売されているような雰囲気の額縁に仕上げることができます。初心者でも取り入れやすいアレンジ術と、作業をスムーズに進めるためのコツを紹介します。
塗装は下地を作ってムラを減らす
額縁の印象を左右する塗装ですが、いきなり塗料を塗る前に「下地作り」を行うのが成功のポイントです。100均の木材は塗料を吸い込みやすいため、そのまま塗るとムラになりやすい傾向があります。まずは細かいサンドペーパーで表面を滑らかにし、その後、水性プライマーや、水性ニスのクリアタイプを一度下塗りしてから本塗装に入ると、色が均一に乗りやすくなります。
アンティーク風に仕上げたい場合は、ダークな色の塗料を塗った後、乾いてから金色の塗料をかすれるように乗せる「ドライブラシ」という技法も使えます。漆喰調塗料やコンクリート風ペイントを使えば、木材とは違う重厚な質感を出すことも可能です。塗装のひと手間で、作品の世界観を整えやすくなります。
マット風の余白を入れて作品を引き立てる
作品をより本格的に見せるためのテクニックが、作品と額縁の間に挟む「マット」の活用です。100均の画用紙やカラーボードを使い、作品よりも一回り大きい枠を作って重ねるだけで、奥行きが生まれて作品の印象がぐっと整います。余白があることで、作品と額縁の間にスペースができ、視線を自然と中心へ誘導する効果があります。
マットの色は、作品の中にある一色を拾って選ぶと統一感が出ます。白やアイボリーは清潔感があり、どんな作品にも合わせやすいです。黒や濃紺を選ぶと、モダンで引き締まった印象になります。慣れてきたら、マットの内側を45度で斜めにカットして立体感を出す方法も試せます。
角の処理で雑さを消す
額縁の角がわずかに開いていたり、接着剤がはみ出していたりすると、それだけで全体の印象が雑に見えてしまいます。これを防ぐためには、組み立て後の「角の処理」が大切です。もし角に小さな隙間ができてしまったら、100均の木工用パテや、ボンドと木粉(削りカス)を混ぜたものを埋め込んで補修しましょう。その後、しっかり乾かしてからやすりをかけて平らにすれば、継ぎ目が目立ちにくくなります。
角に小さなL字金具をあしらったり、コーナー用の飾りシールを貼ったりするのも良いアイデアです。構造的な補強にもなりますし、見た目のアクセントにもなって自作の弱点を上手にカバーできます。細部の雑さを丁寧に取り除くことが、仕上がりの印象を左右します。
壁掛けは重さと固定方法を合わせる
せっかく作った額縁も、飾り方が適切でないと見た目が崩れたり落下の原因になったりします。100均の材料で作った額縁は、木材の種類やサイズによって重さが異なります。飾る前にはできれば重さを量っておき、壁フックに記載されている耐荷重の範囲内かを確認してください。
賃貸住宅などの場合は、針が細いピンフックや粘着式フックを検討することになりますが、耐荷重が控えめなことが多いです。額縁が重い場合は、一つのフックに頼らず左右二か所で支えると安定しやすくなります。額縁が壁に対して斜めに傾く場合は、裏面の下側にクッションテープを貼ると、壁と平行になり見た目が整いやすくなります。
100均の額縁作り方をきれいに仕上げるポイントまとめ
100均の材料を使った額縁作りは、アイデア次第で楽しみ方が広がります。まずは正確なサイズ測定とカットを行い、土台となる枠の形を整えることから始めてください。接着面の確保や補強を丁寧に行うことで、長く使える実用的な額縁になります。
そして、塗装やマットの追加といった仕上げの工程を楽しみましょう。100均で手に入るペイントや装飾アイテムを組み合わせることで、素材の価格からは想像しにくい雰囲気の額縁に仕上げることもできます。自分の手で作った額縁にお気に入りの作品を入れて、暮らしの中で作品を眺める時間をぜひ増やしてみてください。
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