ファンアートを描きたいけれど、どこから手をつければいいか迷っていませんか。好きなキャラの魅力を損なわず、自分らしさも出すには手順とコツが大切です。本記事では描き始めの手順から仕上げ、投稿前の注意点や続けやすい練習法まで、扱いやすい流れでまとめます。絵を描く時間が限られる人でも取り入れやすいポイントを中心に紹介します。
これだけで描ける ファンアートの書き方
最短の描き始め手順
まずは描く目的と使用する媒体を決めましょう。SNSに投稿するのか、印刷するのかで解像度やサイズが変わります。目的が決まればざっくりとしたラフを1枚描いて、構図と表情を確認します。この段階ではディテールにこだわらず、ポーズと顔の向きだけを固めるのがコツです。
ラフが決まったら顔のバランスとパーツ配置に軽く線を入れます。必要があれば参照画像を隣に置いて比べながら描くと崩れにくくなります。線画に入る前に色のイメージを小さなカラーパレットで作り、メインカラーとアクセントカラーを決めておくと着色がスムーズです。最後に全体の見通しをチェックしてから線画に進んでください。
推しの特徴抽出
推しの魅力を再現するには、まず特徴を箇条書きでまとめます。髪型やカラー、顔立ち、服のモチーフ、持ち物、表情の癖などを短く書き出すと見落としが減ります。特徴は多すぎてもまとまりにくいので、優先順位をつけて3~5点に絞るのが良いでしょう。
特徴を抽出したら、それらをラフに反映させます。たとえば「ツインテール」「三日月の瞳」「特徴的なネックレス」などがあれば、それぞれが視線を集める位置に配置します。重要なのは忠実さだけでなく、画面全体のバランスです。特徴を活かしつつ自分の描き癖をほどよく混ぜるとオリジナリティが出ます。
簡単な構図選択
構図は伝えたい雰囲気で決めます。親しみやすさを出したいなら正面寄りのバストアップ、動きや劇的な印象を出したいなら斜めやダイナミックなフルボディにすると効果的です。視線誘導を意識して、主役が画面のどこにくるかを決めましょう。
スマホでの見え方も考慮し、高さやトリミングを確認します。シンプルな構図であれば背景も手を抜けますが、雰囲気を出したい場合はラフ段階で背景の軽いアイデアを入れておくと仕上げが早くなります。選んだ構図は小さなサムネで再確認してから本描きに入るのがおすすめです。
基本の色配分
色はメイン・サブ・アクセントの3つに分けると整理しやすいです。まずベースカラーを決め、その上に服や髪などのサブカラーを置きます。最後に目立たせたい部分へアクセントカラーを少量入れると引き締まります。
彩度と明度のバランスも重要です。全体が同じトーンにならないよう、明暗差をつけることで立体感が生まれます。色の組み合わせを迷ったら、参照画像からカラースウォッチを抽出して使ってみてください。スマホ表示を意識してコントラストが弱すぎないかも確認しましょう。
投稿前のチェック項目
投稿前には著作権関連と画質の確認を行います。二次創作に関して許可の有無や公式ガイドラインを確認し、必要ならクレジットを明示します。画質は解像度とファイル形式を最終確認し、SNSでのトリミングに耐えるかを確認してください。
他に見落としがちな点として、誤字脱字や説明文の書き方、タグ付けの適切さがあります。複数の端末で見たときに色味が大きく変わらないかもチェックしましょう。気になる点があれば一旦寝かせてから見直すと冷静に判断できます。
続けやすい練習法
毎日必ず長時間描く必要はありません。短い時間でも継続することが上達につながります。例えば10分スケッチを毎日行い、週に1回は時間を取ってじっくり一枚仕上げるスタイルが続けやすいです。
練習のテーマを決めて、目標を小分けにするとモチベーションが保てます。進捗はスクリーンショットやフォルダで整理して振り返れるようにしましょう。仲間と描画チャレンジを共有するのも続ける力になります。
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段階で進める 描き方の基本ステップ
資料とリファレンス集め
まずは公式画像や設定資料を複数集め、角度違いや表情違いを用意します。異なる資料を比べることで共通する特徴が見えてきます。ポーズ参考や服の細部は写真素材も使うと理解が深まります。
収集した資料はフォルダやノートに整理しておくと便利です。画像にメモを書き込めるアプリを使えば、注目したいポイントにマークできます。資料は多すぎると迷うので、必要なものだけ厳選する習慣をつけましょう。
サムネと構図の作成
サムネを先に作ると全体の見え方が把握しやすくなります。小さなサイズで構図や色の見え方をチェックし、主題が伝わるか確認します。視線の流れや余白の取り方もここで調整します。
サムネで決まったら本描きサイズに反映し、トリミングが変わる場合は再調整します。サムネは制作中もときどき確認して、仕上がりのイメージを保つようにしてください。
ラフの固め方
ラフは複数案を出して比較するのが良いです。ポーズや表情、衣装のバリエーションを2〜3案作り、最も魅力的なものを選びます。細部はまだ詰めず、全体の流れを重視してください。
選んだラフは部分ごとに分けて修正し、顔や手などの重要箇所は別レイヤーで描いて比率を整えます。ラフの段階で不安な部分はメモしておき、線画に入る前に解消しておきましょう。
線画の整理
線画は太さを場所ごとに変えるとメリハリが出ます。輪郭は太め、内側の細かいラインは細めにすると立体感が生まれます。線を単一のレイヤーにまとめると後で調整しやすくなります。
線は滑らかさよりも形の正確さを優先して描くと修正が少なくなります。必要に応じて線をクリンナップする工程を入れ、ゴミ線を消してから着色に移りましょう。
レイヤー分けと命名
レイヤーは目的ごとに分け、わかりやすい名前を付けます。例として「線画」「ベース色」「影」「ハイライト」「背景」のように分けると管理が楽です。複数の要素を同じレイヤーに入れないことで修正がしやすくなります。
フォルダでまとめる習慣をつけると画面が整理され、作業効率が上がります。余裕があればバージョンごとに保存しておくと失敗時の復元が容易です。
色塗りの順序
大まかな色を先に塗り、次に影とハイライトで立体感を出します。まずベースの色をフラットに置き、次に光源を意識して影を入れます。最後に小さな反射や質感を足して完成度を上げます。
複数のレイヤーモードを使い分けると質感表現が豊かになります。影はやや透明度を下げると自然に馴染みます。色塗り中は全体像を頻繁に縮小してチェックしましょう。
仕上げと書き出し
仕上げでは色調補正やノイズ、エッジの調整を行います。最終的にサムネでの見え方を確認し、必要があればコントラストを微調整します。署名やクレジットを配置する場所も決めておきます。
書き出しは用途に応じた形式と解像度で行い、保存用にPSDなどの編集可能ファイルも残してください。アップロード前には最終確認をしてから公開しましょう。
魅力を高める 表現とディテール
顔パーツの特徴整理
顔の魅力は比率と配置で決まります。顔の縦横比、目と鼻・口の位置関係を意識して描くとキャラの個性が出ます。特徴的なパーツはやや強調して描くと印象に残りやすくなります。
顔を描く際は、表情ごとに筋肉の動きをイメージし、眉や口のラインで感情を表現してください。パーツごとにレイヤーを分けると微調整がしやすくなります。
目の描き分け
目はキャラクターらしさを強く左右します。形・虹彩の大きさ・ハイライトの位置で印象が変わるため、表情に合わせて描き分けます。瞳の濃淡をつけると奥行きが出ます。
描くときは左右のバランスをチェックし、光源に合わせたハイライトを入れて立体感を出してください。差分で複数パターンを用意しておくと表情作りが楽になります。
眉と口元の表現技法
眉は角度と太さで感情を表します。緩やかなカーブは穏やかさを、鋭い角度は強さや緊張を表現します。口元は唇のラインと影で微妙な表情差をつけられます。
眉と口を同じレイヤーにせず別々に描くと、表情の入れ替えや調整がしやすくなります。強調しすぎず自然な線で描くと顔全体のバランスが保てます。
髪のボリューム処理
髪は塊で考え、小さな毛束を重ねるイメージで描きます。根元の暗さと先端の明るさを意識するとボリューム感が出ます。動きがある場合は流れを意識して線を入れてください。
光の当たり方で色のグラデーションを作ると柔らかさが出ます。必要なら反射光や髪のハイライトを数段階に分けて入れていくとリアルさが増します。
服のシワと質感表現
服のシワは素材によって出方が違います。伸縮する部分や折れやすい部分を意識して線を入れると説得力が出ます。シワの方向は体の動きに合わせて描いてください。
質感はブラシの種類やレイヤーブレンドで調整できます。光沢がある素材は鋭いハイライトを、柔らかい素材はぼかしを使うと効果的です。小物の金具や刺繍などはアクセントになります。
動きの流れ設計
動きを表現するには重心と力の流れを意識します。ポーズの軸を一本決め、その周りに手足や髪を配置すると統一感が出ます。動線を下書きで見える化すると修正が少なくなります。
布や髪の流れは速度感を伝える重要な要素です。遅い動きなら大きな曲線、速い動きなら細かい線で表現すると動きの印象が伝わりやすくなります。
作業を速める 道具とワークフロー
おすすめソフト一覧
代表的なソフトは操作性や価格に応じて選びます。無料で始めるならメディバンペイントやKrita、手頃な有料ならClip Studio PaintやProcreateがおすすめです。用途に合わせて選ぶと作業が楽になります。
それぞれのソフトはブラシやレイヤー機能、書き出しオプションに違いがあります。試用版や無料版で操作感を確認して、自分に合うものを選ぶと長続きしやすくなります。
ブラシと筆圧設定
ブラシは線画用と塗り用で分けて使うと効率が上がります。筆圧感度は軽めに設定すると細かい線が描きやすく、重めにすると力強い線が引けます。好みの太さや減衰を数パターンプリセットしておくと便利です。
ブラシのテクスチャや硬さを変えるだけで表現の幅が広がります。まずは基本のブラシを一本決め、微調整で自分の描きやすい設定を作りましょう。
レイヤー管理ルール
作業開始時にレイヤー構成のルールを決めると作業がスムーズに進みます。例として「ラフ」「線画」「色ベース」「影」「効果」と命名しておくと後で探しやすくなります。作業途中で不要なレイヤーは整理して軽くしておきます。
複数人で作業する場合や時間を空けて戻るときはコメントを残すと分かりやすくなります。定期的にファイルを整理して作業環境を整えてください。
ショートカット活用法
よく使う操作にショートカットを割り当てると作業が格段に速くなります。消しゴム、戻る、拡大縮小、レイヤー移動などをカスタムしておくと効率的です。始めは覚えるのに時間がかかるので、少しずつ増やしていくと負担が少ないです。
定期的に使うコマンドは一覧化して貼っておくと便利です。慣れてくると無意識に操作できるようになります。
ファイル保存とバックアップ
作業中はこまめに上書き保存し、重要な節目で別名保存をしておくと安心です。クラウドサービスや外付けドライブへ定期的にバックアップを取りましょう。万が一のデータ損失に備えることは時間と労力の節約になります。
ファイル名に日付やバージョンを入れておくと復元が楽です。保存形式は編集可能なものと配布用の書き出しを両方残しておいてください。
プリセットの作り方
頻繁に使うブラシ設定やレイヤー構成、カラーパレットをプリセット化しておくと新しい絵を始めるときに時間が節約できます。ソフトのプリセット機能を活用してテンプレートを作っておくと便利です。
プリセットはプロジェクトごとに微調整できるようにしておくと使い回しが効きます。定期的に見直して不要なものは整理しましょう。
共有と守るルール 著作権とマナー
著作権の基礎知識
作品の著作権は原則として創作した人にあります。二次創作を公開する場合は著作権者の権利やガイドラインを尊重する必要があります。作品を商用利用する際は特に注意が必要です。
公開前に公式のガイドラインや利用規約を確認し、必要な表記や制限を守ることでトラブルを避けられます。分からないときは非公開にするか問い合わせるのが安全です。
公式ガイドラインの確認
公式は作品の利用範囲を示すガイドラインを出していることが多いです。商用利用の可否、クレジット表記、改変の可否などを必ず確認してください。ガイドラインは季節的に更新されることもあるため、最新の情報をチェックします。
ガイドラインが明確でない場合はSNSの公式アカウントや運営に問い合わせる方法もあります。あらかじめ確認しておくと安心です。
許可とクレジット表示
必要な場合は権利者の許可を得てから公開します。作品説明に出典や「原作名」「公式名」を明示しておくと誠実さが伝わります。クレジットの書き方は公式の指示に従うのが望ましいです。
許可が必要なケースや条件がある場合は、その範囲を守って利用してください。無断での商用利用は避けましょう。
販売や収益化の注意
二次創作を販売する場合は権利者の許可が必要なことが多いです。マーケットの規約や決済サービスのルールも確認して、法的リスクを避けてください。収益化する際は税務上の扱いも考慮します。
ファン向けの有料コンテンツを作る場合は透明性を持って支援者に説明することが重要です。問題が起きたときの対応策も用意しておくと安心です。
肖像権への配慮
実在人物を描く場合は肖像権やプライバシーに配慮します。著名人や一般人の写真を無断で利用する際は強く注意が必要です。商用利用や公開方法によっては許可が必要になります。
配慮の一つとして公開範囲を限定したり、元画像の扱いを慎重にするなどの手段があります。トラブルを避けるために慎重に判断してください。
トラブル発生時の対応
万一トラブルが起きたときは冷静に対応します。まずは相手の主張を確認し、必要なら発言を控えて運営や法律の専門家に相談します。感情的なやり取りは状況を悪化させることが多いので避けてください。
記録を残し、やり取りのログを保管しておくと後で説明がしやすくなります。可能なら第三者の仲介を求めることも検討してください。
今日から描ける ファンアートの書き方チェックリスト
- 使用目的とサイズを決める
- 公式資料と参照画像を用意する
- サムネで構図を確認する
- ラフを複数作って最適案を選ぶ
- レイヤーと命名ルールを決める
- ベース→影→ハイライトの順で塗る
- 投稿前にガイドラインと著作権を確認する
- 必要ならクレジットや許可を明示する
- ファイルを保存・バックアップする
- 継続しやすい短時間練習を習慣化する
上の項目をチェックしながら進めれば、迷いを減らして効率よく作品を仕上げられます。
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