オイルパステルのおすすめと選び方で表現力を高める人気7選ガイド

絵を描く楽しさを広げてくれるオイルパステルとは、クレヨンに油分を加えたような独特の質感が魅力の画材です。油絵のような厚塗りが手軽に楽しめるため、プロから趣味の初心者まで幅広く支持されています。今回は選び方の基準やおすすめの商品を厳選してご紹介します。自分にぴったりの逸品を一緒に見つけましょう。

目次

オイルパステルとは何かを理解して選ぶ際の基準

発色の鮮やかさと耐光性

オイルパステルを選ぶ際にまず注目すべきは、その発色の鮮やかさと耐光性です。オイルパステルは、顔料をワックスとオイルで練り上げた画材ですが、ブランドによって使用されている顔料の純度や密度が大きく異なります。高品質なプロ仕様のものは、顔料の含有量が多く、ひと塗りでハッとするような鮮やかな色彩を表現できます。

特に「オイルパステルとは」という本質を追求するなら、紙の上での色の再現性は妥協したくないポイントです。また、耐光性は作品を長く保存するために欠かせない要素です。

せっかく描いた作品が数年で色褪せてしまうのは非常に残念なことですから、特にプロを目指す方や作品を展示・販売する方は、光による退色が少ない「耐光性評価」の高いブランドを選ぶことが重要になります。

一般的に、専門家用のモデルには星印などで耐光性のランクが表記されており、これを確認することで長期的な美しさを担保できます。初心者の方であっても、最初から発色の良いものを使うことで、混色の美しさや重厚感をより深く楽しむことができるため、発色と耐光性は最も優先すべき基準と言えるでしょう。

芯の柔らかさと混色のしやすさ

オイルパステルの最大の醍醐味は、その「柔らかさ」から生まれる自由な表現力にあります。芯が柔らかいタイプは、軽い筆圧でも色が乗りやすく、指や擦筆(さっぴつ)を使って色を広げたり、複数の色を混ぜ合わせたりする「ブレンディング」が非常にスムーズに行えます。

オイルの含有量が多いほどバターのように滑らかな質感になり、画面上で色が溶け合うような美しいグラデーションを作ることが可能です。一方で、ある程度の硬さがあるタイプは、細かいディテールを描き込んだり、輪郭をはっきりさせたりするのに適しています。

初心者の場合は、あまりに柔らかすぎるとコントロールが難しく感じることもあるため、適度な粘り気と硬さを兼ね備えたバランスの良いものを選ぶのが一つの手です。しかし、オイルパステル独自の「油絵のような重厚感」を演出したいのであれば、やはり柔らかい製品を選び、層を塗り重ねる「インパスト」技法に挑戦してみるのがおすすめです。

芯の性質によって描画スタイルが大きく変わるため、自分の描きたい絵のスタイルが、ふんわりとした柔らかいものなのか、それともシャープで細密なものなのかをイメージしながら選ぶと失敗がありません。

色のバリエーションとセット数

オイルパステルは、混色によって無限の色を作ることができる画材ですが、最初から揃っている色のバリエーションも制作のモチベーションに直結します。市販されているセットは、12色程度の基本セットから、100色を超える豪華なプロ用セットまで多岐にわたります。

初心者の方が最初に手にするなら、まずは24色から36色のセットがおすすめです。これだけの数があれば、主要な中間色が含まれているため、極端に混色に頼りすぎることなく、スムーズに描き進めることができます。また、オイルパステルの特性上、白の消費が非常に早いため、白が多めに入っているセットや、後から白だけをバラ売りで買い足せるかどうかを確認しておくことも賢い選び方です。

一方で、風景画を中心に描くなら緑や茶系が豊富なセット、人物画なら肌色が充実しているセットなど、用途に合わせた色展開を確認することも大切です。「オイルパステルとは、色を重ねて楽しむもの」という側面が強いため、必ずしも最初から全色揃える必要はありませんが、自分の好きな色味が多く含まれているセットを選ぶことで、より愛着を持って制作に打ち込むことができるようになります。

プロ用か初心者用かの予算帯

予算の検討は、長く趣味として続けるために現実的かつ重要なプロセスです。オイルパステルには、学童用としても馴染み深いリーズナブルな製品から、一色数百円もする高級なプロフェッショナル用まで幅広い価格帯が存在します。

学童用の製品は1,000円以下で購入できることも多く、手軽に始められるのがメリットですが、オイルの質や発色の面で本格的なアート制作には物足りなさを感じる場合があります。

対してプロ用の製品は、セットで数万円することもありますが、その分、顔料の質が格段に高く、色の伸びや重ね塗りの限界値が非常に高いのが特徴です。中間層として、数千円で購入できる「アーティストグレード」と呼ばれる高品質な入門モデルもあり、最近ではコスパに優れた海外ブランドも人気を集めています。

長く続けたいと考えているのであれば、最初から中価格帯以上のものを選ぶことを強くおすすめします。良い道具は上達を早めてくれるだけでなく、描くことそのものの快感を教えてくれるからです。まずは自分がどこまで本格的に取り組みたいかを考え、それに見合った予算を配分することで、満足度の高い買い物が可能になります。

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表現力が豊かになるおすすめのオイルパステル7選

【サクラクレパス】クレパススペシャリスト

プロの要望に応えて開発された、最高級のクレパスです。均一な柔らかさと、鮮やかな発色がプロからも高く評価されています。

項目内容
商品名サクラクレパス クレパススペシャリスト
価格帯約4,000円〜15,000円
特徴専門家向けの優れた耐光性と均一な描き心地
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ぺんてる パッセル|発色が良く折れにくい定番

長く愛され続けているロングセラー商品です。クリアな発色と、折れにくい適度な強度が初心者や学生に最適です。

項目内容
商品名ぺんてる パッセル
価格帯約500円〜2,000円
特徴コスパ最強で折れにくく、扱いやすい定番品
公式サイト公式サイトはこちら

【セヌリエ】オイルパステル|最高級の質感

ピカソのために作られたという逸話を持つ世界最高峰のパステル。口紅のような滑らかさと圧倒的な顔料濃度を誇ります。

項目内容
商品名セヌリエ オイルパステル
価格帯約10,000円〜50,000円
特徴バターのように溶ける唯一無二の質感と深み
公式サイト公式サイトはこちら

カランダッシュ ネオパステル|プロ御用達の品質

スイスの精密な技術で作られた、最高級の専門家用パステルです。粉が出にくく、重ね塗りでも色が濁りません。

項目内容
商品名カランダッシュ ネオパステル
価格帯約5,000円〜30,000円
特徴高い耐光性と、洗練された色の伸びが特徴
公式サイト公式サイトはこちら

【ムンギョ】ソフトオイルパステル|高いコスパ

世界中のアーティストからSNSを通じて人気が爆発した韓国ブランド。手頃な価格ながら驚くほどの柔らかさを実現しています。

項目内容
商品名ムンギョ ソフトオイルパステル
価格帯約2,000円〜6,000円
特徴プロ級の柔らかさを低価格で提供する高コスパ品
公式サイト公式サイトはこちら

ホルベイン オイルパステル|鮮やかで濃厚な色調

国内メーカーならではの品質管理で、非常に滑らかで濃厚な着色が可能です。角型なので細部も描きやすい設計です。

項目内容
商品名ホルベイン オイルパステル
価格帯約4,000円〜18,000円
特徴四角い形状で面塗りも細い線も自由自在
公式サイト公式サイトはこちら

【ポールルーベンス】オイルパステル|滑らかな描き味

パールの入ったカラーやマカロンカラーなど、独特なラインナップが魅力。非常に柔らかくブレンディングに最適です。

項目内容
商品名ポールルーベンス オイルパステル
価格帯約3,000円〜8,000円
特徴SNS映えするカラー展開と極上の滑らかさ
公式サイト公式サイトはこちら

自分に最適なオイルパステルを比較する際のポイント

描き心地の硬さと伸び

オイルパステルの「描き心地」は、制作の快適さに最も影響を与える比較ポイントです。実際に紙に描いた際に、スルスルと色が伸びていく感覚があるか、それともしっかりと紙に色が定着する抵抗感があるかを確認しましょう。

柔らかいパステルは、広い面を塗る際や、空や水面のような滑らかなグラデーションを作るのに非常に適していますが、一方で細かい部分をシャープに描くのには少し練習が必要です。硬めのパステルは、クレヨンのような感覚で輪郭線を描いたり、細かい模様を書き込んだりするのに向いています。

また、「伸び」の良さは色の消費量にも関わります。伸びが良い製品は少量で広い範囲をカバーできるため、結果的にコスパが良くなることもあります。自分の描きたいモチーフを想像してみてください。

例えば、柔らかな光の風景を描きたいなら伸びの良いソフトタイプ、イラストレーションのように輪郭を大切にしたいなら少し硬めのタイプが適しています。このように、硬さと伸びを自分のタッチと照らし合わせることで、ストレスなく描画を楽しめる一本が見つかります。

重ね塗りのしやすさと定着力

オイルパステルの魅力は「塗り重ね」にあります。何層にも色を重ねて深みを出すためには、そのパステルがどれだけ下の色と馴染むか、あるいは下の色を隠す力(隠ぺい力)があるかが重要です。高品質なパステルは、何層重ねても色が濁りにくく、重厚感のある質感を保つことができます。

この「重ね塗りのしやすさ」は、実際に複数の色を混ぜ合わせてみると一目瞭然です。一方で、定着力も見逃せません。あまりにオイル成分が多すぎると、いつまでも画面が乾かず、少し触れただけで色が剥がれてしまうこともあります。しっかりと紙に食いつき、層として安定する定着力がある製品は、作品の完成度を高めてくれます。

また、定着力が高いと後述するフィキサチフ(定着液)のノリも良くなり、最終的な保存性が向上します。初心者のうちは、3〜4層程度重ねても色がしっかりと乗るかどうかを基準に比較すると、オイルパステル特有の立体的な表現をマスターしやすくなります。

コスパ重視か品質重視か

オイルパステル選びにおいて、コストパフォーマンスと品質のバランスは永遠のテーマです。まず、趣味としてたまに楽しむ程度であれば、お手頃なセットでも十分楽しめます。

しかし、上達するにつれて「思い通りの色が出ない」「色が混ざらずに汚くなる」といった道具による限界を感じることがあります。品質を重視するということは、より高い顔料濃度と優れた操作性を手に入れるということであり、それは描画スキルの向上を大きく助けてくれます。

一方で、大量に色を消費するような大きな作品を何枚も描く場合は、一本あたりの単価が安い高コスパなブランドの方が、躊躇なく色を使えるという心理的なメリットがあります。結論としては、基本となるセットには少し良いものを選び、練習用や下塗り用にはコスパの良いブランドを併用するという「ハイブリッド戦略」も有効です。

自分が「道具にお金をかけることでモチベーションが上がるタイプ」なのか、「安くてたくさん使える方が気楽に描けるタイプ」なのかを自問自答してみると、納得のいく選択ができるはずです。

補充用単色の入手しやすさ

見落としがちですが非常に重要なのが、単色での「バラ売り」の有無とその入手しやすさです。オイルパステルを使っていると、特定のよく使う色(特に白、黄色、明るい空色など)だけが驚くほど早くなくなります。

その際、セットを買い直すのではなく、必要な色だけを一色ずつ補充できる環境があれば、お気に入りの画材を長く愛用し続けることができます。大手国内メーカーの製品であれば、大型の文房具店や画材店で一色から購入できることが多く非常に便利です。

一方で、海外のニッチなブランドや、ネット販売が中心の格安セットなどの場合、バラ売りがされていない、あるいは送料が高くつくといったケースがあります。せっかく使い勝手を気に入っても、補充ができずに挫折してしまってはもったいありません。

購入を検討しているブランドが、近所の店舗や普段使っているオンラインショップで単色販売されているかを事前にチェックしておくことは、長期的なアーティスト活動を支える大切なポイントになります。補充の手軽さは、制作の継続性を左右する隠れた重要項目です。

オイルパステルを正しく使いこなすための注意点

画用紙との相性を確認する

オイルパステルを最大限に活かすためには、使用する「紙」との相性を知ることが不可欠です。オイルパステルは油分を含んでいるため、あまりにツルツルとした薄いコピー用紙などでは色が滑ってしまい、定着しにくいという特性があります。

基本的には、表面に「しぼ(凹凸)」がある画用紙や、キャンバスボードなどが適しています。この凹凸がパステルの粉をキャッチし、豊かな質感を演出してくれるからです。

最近ではオイルパステル専用の紙も販売されており、油分の吸収を適度に抑えながら発色を助けてくれる設計になっています。また、紙の色によっても仕上がりの印象が激変します。白い紙は発色の鮮やかさを強調しますが、黒やグレーの中間色の紙を使うと、パステルの色がより重厚に、ドラマチックに浮かび上がります。

描き始める前に、小さな端切れの紙で色の乗り具合をテストする習慣をつけましょう。紙選び一つで、あなたの作品が持つ「温度感」や「奥行き」が驚くほど変わることを実感できるはずです。

フィキサチフで色落ちを防ぐ

作品が完成した後に必ず行いたいのが、定着液である「フィキサチフ」による保護です。オイルパステルは、完成した後も表面が完全には硬化せず、指で触れると簡単に色が伸びたり、他のものに移ったりしてしまいます。せっかくの自信作を汚さないために、また長期保存の際の色褪せや汚れを防ぐために、スプレータイプのフィキサチフを吹きかけて表面を保護しましょう。

ここで注意したいのは、オイルパステル専用のフィキサチフを選ぶことです。一般的な鉛筆や木炭用のものだと、油分に反応して色が滲んでしまったり、光沢が失われてしまったりすることがあります。スプレーをかける際は、画面から30〜40cmほど離し、一度に大量にかけすぎないよう、薄く何度も重ねるように吹きかけるのがコツです。

また、完全に乾燥するまでは作品を重ねないように注意してください。このひと手間を加えるだけで、作品の「鮮度」を何年も保つことができるようになります。大切な誰かに作品をプレゼントする場合や、額縁に入れて飾る場合には必須の工程と言えます。

筆や指を使った混色技法

オイルパステルは、ただ紙に描くだけでなく、さまざまな「混ぜ方」を知ることで表現の幅が無限に広がります。最も基本的で直感的なのは「自分の指」を使う方法です。指の体温でオイルがわずかに溶け、色が驚くほど滑らかに混ざり合います。より繊細なグラデーションを作りたいなら、擦筆(さっぴつ)や綿棒を使うのも効果的です。

また、オイルパステル特有の面白い技法として、ペトロールなどの油彩用溶剤を筆に含ませて画面をなぞる方法があります。これにより、パステルがまるで油絵具のように溶け出し、水彩画のような透明感と油彩の重厚さを併せ持った不思議な質感を表現できます。

さらに、色を厚く塗り重ねた後にペインティングナイフやカッターで表面を削り取る「スクラッチ技法」もオイルパステルならではの楽しみ方です。下から意外な色が顔を出す面白さは、描く楽しさを倍増させてくれます。こうした「道具を使った工夫」を取り入れることで、単調な塗りから卒業し、プロのような深みのある作品へとステップアップできるのです。

劣化を防ぐための保管方法

せっかく揃えたオイルパステルを長く良い状態で保つためには、保管環境にも気を配る必要があります。

オイルパステルは「油」と「ワックス」が主成分であるため、極端な高温や直射日光には非常に弱いです。夏場の車内や、日の当たる窓際に放置しておくと、パステルが溶けてベタベタになったり、成分が分離して変質してしまったりすることがあります。

理想的な保管場所は、直射日光の当たらない、風通しの良い涼しい場所です。また、乾燥しすぎる環境ではパステルが硬くなり、本来の滑らかさが失われることもあるため、湿度管理も適度に行いましょう。

箱の中でパステル同士がぶつかって色が移るのを防ぐため、使い終わったら付属のケースに綺麗に並べ、こまめに表面の汚れをティッシュなどで拭き取っておくことも大切です。一見手間に感じますが、道具を清潔に保つことは、次に描く際に「予期せぬ色の混入」を防ぐことにも繋がります。

大切に扱われた道具は、それに応えるようにいつまでも美しい発色を保ってくれるものです。

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ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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