パステル色鉛筆のおすすめと選び方を比較して表現力を広げる6選ガイド

パステル 色鉛筆 おすすめを探している方へ。パステルの柔らかな風合いを鉛筆の感覚で楽しめるパステル色鉛筆は、繊細な描写に欠かせないアイテムです。しかし、ブランドごとに質感や発色が異なり、選ぶのが難しいもの。この記事では、初心者からプロまで納得できる選び方の基準と、厳選した逸品を詳しくご紹介します。

目次

パステル色鉛筆のおすすめを選ぶ時の重要基準

芯の硬さと描き心地で選ぶ

パステル色鉛筆を選ぶ上で、最も個性が分かれるポイントが「芯の硬さ」です。パステル色鉛筆には、大きく分けて硬質、中硬質、軟質の3タイプが存在します。硬質の芯は、動物の毛並みや植物の細い茎、瞳のハイライトといった非常に細かい部分を描き込むのに適しています。

鉛筆のように尖らせた状態を維持しやすいため、デッサン的なアプローチを好む方に最適です。一方で、軟質の芯は、ソフトパステルのように滑らかな描き心地が特徴です。軽い力で色が紙に乗り、広い面積を塗りつぶしたり、色を重ねて重厚なマチエールを作ったりするのに向いています。

中硬質はその中間で、細部描写と面塗りのバランスが良く、初めての一本として汎用性が高いと言えるでしょう。描き心地は作品のタッチに直結するため、自分が「シャープな線を重視するのか」「ふんわりとしたグラデーションを重視するのか」をイメージして選ぶことが大切です。

また、芯の粒子が細かく、紙の目に入り込みやすいものほど、シルクのような滑らかな質感を表現しやすくなります。まずは手の力加減に馴染む硬さを見つけることが、上達への近道となります。

色の種類とセット内容を確認

次に注目すべきは、色のラインナップとセットの構成です。パステル色鉛筆は、通常の油性色鉛筆とは異なり、紙の上で色を混ぜ合わせる(混色)ことが前提の画材ですが、あらかじめ中間色が豊富に揃っていると、制作の効率が格段に上がります。初心者の方であれば、まずは24色から36色程度のセットから始めるのが理想的です。

これくらいの数があれば、風景画や人物画に必要な基本色が一通り揃い、混色によって無限に近い色彩を生み出すことが可能です。一方で、本格的なボタニカルアートや肖像画に挑戦したい場合は、60色から80色以上のフルセットも視野に入ります。

多色のセットは、彩度の高い鮮やかな色から、自然界に存在する複雑なグレーやブラウンなどのニュアンスカラーまで網羅されており、プロフェッショナルな表現を支えてくれます。

また、セットで購入する際は、そのブランドが「単色販売」を行っているかどうかも必ず確認してください。よく使うホワイトやブラック、ベースとなる肌色などは他の色よりも早く消耗します。

一本単位で補充ができるブランドを選んでおけば、お気に入りのセットを長く使い続けることができ、結果的にコストパフォーマンスも向上します。

定着性とボカしやすさを重視

パステル特有の悩みとして、描いた後の粉落ちや定着の弱さがあります。高品質なパステル色鉛筆は、顔料の含有量が高く、紙の繊維にしっかりと色が留まる優れた定着性を持っています。定着性が高いと、色を塗り重ねた際に下の色が剥がれにくく、深みのあるレイヤーを作ることが可能です。

これと同時に重要なのが「ボカしやすさ」です。パステル画の醍醐味は、指や擦筆(さっぴつ)を使って色を広げ、滑らかなグラデーションを作ること。芯が硬すぎず、適度に粉が出るタイプは、このボカし作業が非常にスムーズに行えます。

逆に、定着が強すぎて全く動かせないものや、逆に粉っぽすぎて色が紙に定着しないものは、扱いが難しく感じられるかもしれません。バランスの良い製品は、描いた直後は自由に動かせるものの、一度紙に馴染むとしっとりと落ち着く特性を持っています。

特に、背景の空や人物の肌など、ムラのない美しい面を作りたい場合には、このボカしやすさが作品の完成度を大きく左右します。店頭やサンプルで試せる場合は、一度描いた線を指で軽く撫でてみて、どのように色が広がるか、どの程度紙に残るかを確認してみるのが良いでしょう。

用途に合わせたブランド選び

最後に、自分の目的やスタイルに合ったブランドを特定しましょう。世界中のメーカーから多様な製品が販売されていますが、それぞれに得意とする領域があります。

例えば、ドイツやスイスの老舗メーカーが作るプロ仕様の製品は、最高級の顔料を使用しており、数十年経っても色褪せない「耐光性」に優れています。本格的な作品制作や展示、販売を目的とするならば、こうした信頼性の高いブランドを選ぶべきです。

一方、趣味の塗り絵や手帳のデコレーション、スケッチなどが目的であれば、扱いやすさとコストのバランスが取れた中価格帯のブランドがおすすめです。

また、ブランドによって色の傾向も異なります。イギリスのブランドは自然界の風景に馴染む落ち着いたアースカラーが豊富だったり、フランスのブランドは伝統的な絵画を思わせる鮮やかで深みのある色彩が特徴だったりと、国や歴史背景によっても個性が分かれます。

まずは自分が「何を描きたいか」を明確にしましょう。静物画なら色の重なりが美しいもの、精密なイラストなら芯が丈夫なものといった具合に、用途に優先順位をつけることで、自分にとっての「最高の一本」を絞り込むことができます。

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表現が広がる人気のパステル色鉛筆おすすめ6選

【ファーバーカステル】ピットパステル鉛筆セット

最高級の顔料を使用し、圧倒的な耐光性を誇るプロ仕様のパステル色鉛筆です。芯がやや硬めで、細部の描写にも耐えうる丈夫さを持っており、精密なイラスト制作に最適です。

商品名ピットパステル鉛筆
価格帯約12,000円(36色セット)
特徴鮮やかな発色と優れた耐光性
内容量12色〜60色セット
公式サイト公式サイトはこちら

【ダーウェント】パステルペンシル|豊かな色彩

イギリスの名門ブランドが手掛ける、粉末状のパステルを木軸に封じ込めた一本です。非常に柔らかい描き心地で、広い面を素早く塗ることができ、風景画などの表現に優れています。

商品名パステルペンシル
価格帯約18,000円(72色セット)
特徴滑らかな質感と混色のしやすさ
内容量12色〜72色セット
公式サイト公式サイトはこちら

【カランダッシュ】パステルペンシル(高発色タイプ)

スイス製の精密な作りが特徴で、顔料濃度が非常に高く、一度のストロークで驚くほど鮮やかに発色します。プロのアーティストから絶大な信頼を寄せられている最高峰のシリーズです。

商品名パステルペンシル
価格帯約30,000円(84色セット)
特徴最高級の顔料濃度と描き味
内容量12色〜84色セット
公式サイト公式サイトはこちら

【スタビロ】カーブオテロ|チョークのような質感

チョークパステルのような独特のドライな質感が魅力。ドライな描き心地ながら、水でぼかすこともできるユニークな特性を持っており、水彩のような表現も楽しめます。

商品名カーブオテロ
価格帯約10,000円(60色セット)
特徴ドライな質感と水溶性の機能
内容量12色〜60色セット
公式サイト公式サイトはこちら

【コンテ・ア・パリ】パステルペンシル(鮮やかな発色)

パステルの歴史を築いたフランスの老舗ブランド。伝統的な製法による深い色調が特徴で、芯が少し太めで扱いやすく、力強いタッチの描画を好む方におすすめです。

商品名パステルペンシル
価格帯約15,000円(48色セット)
特徴歴史に裏打ちされた深い色彩
内容量12色〜48色セット
公式サイト公式サイトはこちら

【コヒノール】ギオコンダ|コスパに優れた逸品

チェコの老舗ブランドによるパステル色鉛筆。手頃な価格ながら、しっかりとした発色と定着性を備えており、これからパステル画を始めたい方の入門編として最適です。

商品名ギオコンダ パステルペンシル
価格帯約6,000円(24色セット)
特徴高いコストパフォーマンスと基本性能
内容量12色〜48色セット
公式サイト公式サイトはこちら

パステル色鉛筆を比較する際の具体的な判断要素

色相の豊かさと混色性能

パステル色鉛筆を比較する際、単に「色数が多い」こと以上に重要なのが、そのブランドが持つ色相のバランスと、色が混ざり合う際の「混色性能」です。優れたパステル色鉛筆は、異なる2色を紙の上で重ねたり、指で馴染ませたりした際に、色が濁ることなく新しい色を生み出してくれます。

これを実現するためには、顔料そのものの純度が高く、余計な充填剤が含まれていないことが条件となります。比較の際には、特に「青と黄色を混ぜて綺麗な緑ができるか」「赤と白で透明感のあるピンクが作れるか」といった点に注目してみましょう。また、暗い色の上に明るい色を乗せた時の「隠蔽力(いんぺいりょく)」も重要です。

パステル画では、暗い影の中に明るいハイライトを後から描き加えることが多いため、下の色をしっかりと覆い隠して発色するブランドは、修正がしやすく表現の幅も広がります。

プロ向けのセットでは、同じ色相の中でも彩度や明度が微妙に異なる色が細かく設定されており、それらを使い分けることで、より立体的でリアルな描写が可能になります。自分が求めるリアリズムの度合いに合わせて、色の重なり具合をチェックしてみてください。

芯の耐光性と保存性

せっかく時間をかけて描き上げた作品も、数ヶ月で色が褪せてしまっては悲しいものです。そこで比較基準となるのが「耐光性」です。これは、太陽光や蛍光灯などの光にさらされた際に、どれだけ色が変化せずに残るかを示す指標です。

多くの高級ブランドでは、各鉛筆の軸に星印(★)などの記号で耐光性のランクを表示しています。星の数が多いほど、長期間の保存に耐えられることを意味します。特に赤系やピンク、黄色といった暖色系の色は、化学的な性質上、退色しやすい傾向にあるため、これらの色の耐光性がしっかりと確保されているブランドは信頼が置けます。

趣味でノートに描くだけであればそこまで神経質になる必要はありませんが、額装して部屋に飾ったり、作品として発表したりすることを考えている場合は、この保存性能は譲れないポイントとなります。

比較検討する際は、メーカーの公式サイトやカタログに記載されている耐光性評価表を確認することをお勧めします。高品質な画材を選ぶことは、自分の努力と作品の価値を未来へつなぐための投資とも言えるでしょう。

軸の持ちやすさと削り心地

意外と見落とされがちなのが、鉛筆の「軸」自体のクオリティです。パステル色鉛筆は一般的な色鉛筆よりも芯が太く脆いため、軸に使用されている木材の質が削り心地に大きく影響します。質の良い杉などの木材を使用しているブランドは、カッターや専用のシャープナーで削る際に木が割れにくく、スムーズに芯を露出させることができます。

逆に、木質が荒いものは削っている最中に芯が折れてしまうトラブルが起きやすく、ストレスの原因になります。また、軸の形状も重要です。多くは丸軸ですが、一部には六角軸のものもあり、持ちやすさや机の上で転がりにくいといった利点があります。

軸の太さもブランドごとに微妙に異なり、手が小さい方や長時間の作業を行う方は、自分の手にしっくりと馴染む太さを選ぶことで疲労を軽減できます。さらに、軸の端が密閉されているタイプ(エンドキャップ付き)は、中の芯が湿気や衝撃から保護されやすいため、より高い品質維持が期待できます。

実際に手に持った時の重心のバランスや、木の質感を比較してみることで、日々の制作がより快適なものに変わります。

単色買いができるかの確認

どんなに素晴らしいセットを手に入れても、特定の色だけが先になくなってしまうのはパステル画の常です。そこで、比較の際に必ずチェックしておきたいのが「単色での入手性」です。大手有名メーカーの多くは、文房具店や画材専門店、あるいはオンラインショップで一本単位の販売を行っています。

これにより、よく使う白や黒、あるいは自分の描くテーマ(例えば海なら青系、森なら緑系)において欠かせない色を、必要な時に必要な分だけ買い足すことができます。

一方で、セット販売のみを行っているブランドや、海外からの取り寄せに時間がかかるブランドの場合、一色がなくなっただけでセット全体の使い勝手が悪くなってしまうことがあります。

また、単色買いができるブランドは、最初に最小限のセットを購入し、後から自分に必要な色を少しずつ増やしていくという「賢い集め方」も可能です。比較検討の段階で、近所の店舗や普段利用する通販サイトで単色販売の取り扱いがあるかを確認しておきましょう。この継続性は、画材と長く付き合っていくための非常に重要な要素となります。

パステル色鉛筆を長く愛用するための活用術

フィキサチフでの定着処理

パステル色鉛筆で描かれた作品は、そのままの状態では非常にデリケートです。指で触れただけで色が伸びてしまったり、時間が経つと粉が紙から落ちてしまったりすることがあります。これを防ぐために欠かせないのが「フィキサチフ(定着液)」による処理です。

描き終えた作品にスプレーすることで、パステルの粒子を紙に固定し、作品を保護することができます。ただし、使い方には少しコツが必要です。一度に大量のスプレーを吹きかけると、パステルの色が沈んで暗くなったり、質感が変わってしまったりすることがあります。

コツは、作品から30cmほど離した場所から、空中に霧を漂わせるように数回に分けて軽く吹きかけることです。また、制作の途中で一度フィキサチフをかけ、その上からさらに色を重ねることで、色の定着を助けながら深いレイヤーを作る技法もあります。これを「中間定着」と呼びます。

完成後の保存を考えるなら、UVカット効果のあるフィキサチフを選ぶことで、光による退色をさらに防ぐことができます。正しい定着処理をマスターすることで、大切な作品をいつまでも美しい状態で保つことが可能になります。

専用の鉛筆削りを使用する

パステル色鉛筆の芯は、粘土や顔料を固めたもので、一般的な黒鉛鉛筆や油性色鉛筆に比べて非常に脆く折れやすい性質を持っています。そのため、事務用の電動鉛筆削りや、急角度で削る一般的なシャープナーを使用すると、中で芯がポキポキと折れてしまうことがよくあります。

長く愛用するためには、パステル色鉛筆専用のシャープナーを使用するか、カッターナイフを使って手で削るのが基本です。専用シャープナーは、芯に負担をかけないような緩やかな角度で削れるよう設計されており、芯を無駄にすることなく鋭く整えることができます。

また、カッターで削る場合は、木の部分だけを削り出し、芯はサンドペーパー(紙やすり)で形を整えるようにすると、より精密な先端を作ることができます。芯を長く出しすぎないことも、折れを防ぐためのポイントです。

常に最適な状態のペン先を維持することは、描写の精度を高めるだけでなく、高価な鉛筆を最後まで大切に使い切ることにもつながります。道具の手入れを怠らないことが、結果として作品の質を支えることになります。

ぼかし筆や擦筆との併用

パステル色鉛筆の表現力を最大限に引き出すためには、指以外の「ぼかしツール」を使いこなすことが重要です。代表的なのが「擦筆(さっぴつ)」です。

これは紙を棒状に固めた道具で、細かい部分のグラデーションを作ったり、色を紙の目に押し込んだりするのに非常に便利です。指よりもピンポイントで作業ができるため、人物の目元や小さな影の表現には欠かせません。

また、柔らかい「ぼかし筆」を使用すると、空の雲のようなふわっとした質感を表現することができます。筆を使うことで、色の粒子を均一に広げることができ、指の脂によるシミを防ぐというメリットもあります。他にも、綿棒やメイク用のスポンジ、ティッシュペーパーなども、それぞれ異なる質感を生み出す立派な道具になります。

これらのツールを併用することで、単に描くだけでは得られない、深みと広がりのある画面を作ることが可能になります。ツールを使い分けるコツは、色ごとに道具を分けるか、汚れをこまめに取り除きながら作業することです。そうすることで、色が濁ることなく、澄んだ色彩のグラデーションを維持できるようになります。

衝撃を避ける保管方法

パステル色鉛筆は、その繊細な芯の構造ゆえに「衝撃」に非常に弱いです。机から一本落としてしまっただけで、軸の中で芯が数箇所にわたって粉々に砕けてしまうことも珍しくありません。そうなると、削っても削っても芯が抜け落ちてしまい、使い物にならなくなってしまいます。

これを防ぐためには、保管方法に細心の注意を払う必要があります。基本的には、購入時の缶ケースや専用のロールペンケースに入れ、芯同士がぶつからないようにして保管してください。

特に持ち運びをする際は、ケースの中に緩衝材(スポンジや厚手のティッシュなど)を挟み、鉛筆がケース内で動かないように固定するのが有効です。また、湿気も芯の質感を変化させる原因になるため、乾燥した場所で保管するのが理想的です。

もし芯が折れやすくなったと感じたら、急激な温度変化や湿度を避けるよう見直してみてください。大切に扱えば、最後の一センチまで使い切ることができる画材です。一つひとつの鉛筆を「命のある道具」として丁寧に扱う習慣を身につけることが、あなたのアーティスティックな感性を育み、長く豊かな創作活動を支えてくれるはずです。

最適なパステル色鉛筆で表現の幅を広げよう

世界70か国で愛されるコピック!
ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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