漫画ペンを100均で選ぶ!おすすめの種類と描き分けのコツ

漫画を描き始めたいけれど、本格的な道具を揃えるのはハードルが高いと感じていませんか。最近の100均(ダイソーやセリアなど)では、驚くほど高品質な漫画ペンが手に入ります。プロ仕様に近い「つけペン」から、手軽に描ける「ミリペン」まで種類も豊富です。まずは100均の道具で練習を積み、描き心地を確かめるのが上達への近道です。自分に合ったペンを選ぶコツを見ていきましょう。

目次

漫画ペンを100均で揃えるなら用途に合う道具選びが大事

100均の文具コーナーには多種多様なペンが並んでいますが、漫画を描くためには「インクの種類」と「ペン先の形状」に注目する必要があります。すべてのペンが漫画に向いているわけではなく、例えば水性ボールペンは乾きが遅く、定規を使った枠線引きでインクを引きずってしまうことがあります。描きたい絵のスタイルに合わせて、最適な一本を見極めることが、失敗しない道具選びの第一歩です。

線画用とカラー用で向くペンが違う

漫画制作において、キャラクターの輪郭を描く「線画用」と、色を塗る「カラー用」では、求められるインクの性質が大きく異なります。モノクロ漫画を想定しているなら、黒がはっきりと濃く出るペンが理想的です。一方、カラーイラストを描く場合は、上からアルコールマーカーなどで色を重ねても線が溶け出さない「耐水性」のインクを選ばなければなりません。

耐水性でないペンで線画を描くと、色を塗った瞬間にインクが滲んで絵が汚れてしまう原因になります。100均のペンを購入する際は、パッケージに「顔料インク」や「耐水性」の表記があるかを確認してください。また、ペン先のタッチも、パキッとした硬い線を引きたいのか、筆のように強弱をつけたいのかによって、選ぶべき種類が変わります。

つけペンは練習用にちょうどいい

プロの漫画家も使用する「つけペン」が100均で手に入るのは非常に大きなメリットです。ペン軸とペン先がセットになった商品が多く、インクをペン先に含ませて描く独特の感覚を低コストで体験できます。つけペンは筆圧の強弱によって線の太さを自在に変えられるため、キャラクターの髪の毛や服のシワに表情をつけるのに最適です。

最初はインクの量の調節や、ペン先を動かす方向にコツが必要ですが、100均なら失敗を恐れずに練習できます。100均のセットには、汎用性の高いGペンや細密な描写に向く丸ペンが含まれていることが多く、それぞれの描き味を比較しながら自分に合ったペン先を探すことができます。筆圧コントロールの基礎を学ぶための、非常に優れた練習用アイテムです。

ミリペンは安定した線が描きやすい

筆圧に関係なく、常に一定の太さの線が引ける「ミリペン」は、初心者にとって最も心強い味方です。つけペンのようにペン先をインクに浸す手間がなく、キャップを開ければすぐに描ける手軽さが魅力です。100均でも0.05mmから0.3mm、あるいはそれ以上の太さが揃っており、細かい背景の描き込みやパキッとした枠線引きに威力を発揮します。

ミリペンはペン先がフェルトやプラスチックでできているため、紙への引っかかりが少なく、滑らかな線が引けます。手ブレが目立ちにくいのも特徴で、キャラクターの主線を安定して描きたい場合に重宝します。また、多くの100均ミリペンは水性顔料インクを採用しているため、乾燥後は水に強く、コピックなどのマーカーとの併用も可能です。

仕上がりは紙との相性でも変わる

良いペンを選んでも、描く「紙」との相性が悪いと、線がにじんだり裏写りしたりすることがあります。100均の普通紙や一般的なノートに漫画ペンで描くと、インクが紙の繊維に沿ってじわっと広がってしまうことがあります。せっかくの繊細なタッチも、紙質によっては活かせないことがあるため、紙選びにも少しだけこだわってみましょう。

理想的なのは、100均でも販売されている「漫画用原稿用紙」や、表面が滑らかな「ケント紙」です。これらの紙はペン先の滑りが良く、インクが適度にとどまるように設計されています。ミリペンやつけペンを使う際は、ざらつきの少ないツルツルした紙を選ぶと、ペン先を痛めにくく、シャープで美しい線を引くことができます。道具と紙のベストな組み合わせを探してみるのも、上達への近道です。

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100均で買える漫画ペンおすすめアイテム

最近の100均では、漫画制作に特化した専用アイテムが充実しています。ダイソーやセリアなどの主要な店舗で手に入る、コストパフォーマンス抜群のペンを厳選してご紹介します。

つけペンセット(Gペン・丸ペン・スクールペン入り)

本格的な漫画体験ができるセットです。これ一つで、強弱のある線から極細の線まで描き分けることができます。

項目内容
商品名つけペンセット(またはペン先セット)
主な内容物ペン軸、Gペン先、丸ペン先など
特徴インクを付けて描く本格派、筆圧の練習に最適
公式サイトダイソー ネットストア

イラスト用ミリペン 0.05mm(極細ライン向き)

100均で買える最小クラスのミリペンです。目の輝きやまつ毛、遠くの背景など、繊細な描写に欠かせません。

項目内容
商品名イラスト用ミリペン(ブラック)
ペン先太さ0.05mm
特徴耐水性インクで滲みにくい、緻密な描き込み用
公式サイトセリア 公式サイト

イラスト用ミリペン 0.1mm(輪郭線・模様に便利)

非常に汎用性の高い太さで、キャラクターの細部の輪郭や服の模様などに適しています。

項目内容
商品名ドローイングペン 0.1mm
ペン先太さ0.1mm
特徴主線より少し細い線を引きたい時に便利
公式サイトダイソー ネットストア

イラスト用ミリペン 0.3mm(主線に使いやすい)

漫画のキャラクターの輪郭(主線)を描くのに最も適した太さです。力強いしっかりとした線を引くことができます。

項目内容
商品名イラスト用ドローイングペン 0.3mm
ペン先太さ0.3mm
特徴標準的な線の太さで、枠線引きにも使える
公式サイトワッツ オンラインショップ

ツインマーカー(ラフ・塗り分けに便利)

一本で「細字」と「太字(筆風)」が使えるツインタイプです。ラフスケッチや広い面の塗りつぶしに活躍します。

項目内容
商品名イラストマーカー 各種
仕様油性アルコールインク(ツインタイプ)
特徴豊富なカラー展開があり、着彩の練習に最適
公式サイトダイソー ネットストア

ブラッシュペン(筆風の強弱線が作れる)

ペン先が筆のようにしなるタイプで、一気に太い線から細い線まで描くことができます。ベタ塗りや影付けに便利です。

項目内容
商品名ブラッシュペン(水性顔料)
特徴筆のようなタッチが出せる、髪のツヤ表現にも
メリット広い面積を素早く塗ることができ、時短になる
公式サイトセリア 公式サイト

100均漫画ペンで描くときのコツと使い分け

100均のペンを使いこなすには、それぞれの特性を活かした「役割分担」が大切です。プロが数種類のペンを使い分けるように、100均アイテムも適材適所で使うことで、仕上がりのクオリティが格段にアップします。下描きから仕上げまで、スムーズに作業を進めるための具体的なステップを見ていきましょう。

下描きは薄いシャーペンで汚れを防ぐ

ペン入れを始める前に、まずはシャーペンで下描きをします。このとき、筆圧を強くしすぎないのがコツです。100均のシャーペンを使う場合でも、芯の硬さは「HB」や「B」などの柔らかいものを選び、なぞる程度の力で描きましょう。筆圧が強いと紙に溝ができてしまい、その後のペン入れでペン先が引っかかったり、インクが溝に溜まって滲んだりする原因になります。

また、下描きの線が多いとペン入れで迷いが生じるため、ある程度形が決まったら、練り消しゴムなどで軽く叩いて線を薄くしておくと、ペン先が汚れにくくなります。下描きをきれいに保つことは、清書であるペン入れの線を美しくするための重要な準備工程です。

主線はGペンか0.3ミリでまとめる

キャラクターの輪郭など、絵の印象を決める「主線」には、100均のつけペン(Gペン)か、0.3mm程度のミリペンを使いましょう。つけペンを使う場合は、顔の輪郭など強弱をつけたい部分に思い切って筆圧をかけ、抜き(線の終わり)をスッと細くすることで、生き生きとしたキャラクターになります。

ミリペンを使う場合は、線が一定になりやすいため、角の部分や影になる部分を何度か重ねて描くことで「線の太さの差」を擬似的に作ると、絵に立体感が出ます。100均の0.3mmミリペンはインクの出が安定しているものが多いため、まずはこのペンで全体を描き上げる練習をすると、漫画らしいメリハリのある画面が作りやすくなります。

髪や細部は丸ペンか0.05ミリが扱いやすい

目の中のハイライトやまつ毛、複雑な髪の毛の流れなどは、極細のペンに持ち替えましょう。100均の「丸ペン」は、非常に細い線が引けるため、繊細な表情を描くのにぴったりです。ミリペン派の方は、0.05mmのタイプを選ぶと、線の太さをコントロールしやすく、細かい描き込みでも画面が黒く潰れてしまうのを防げます。

細部を描くときは、一度に長い線を引こうとせず、短い線を繋げるように描くと失敗が少なくなります。特に100均の極細ミリペンは、ペン先が非常に繊細なので、強く押し付けすぎないように注意してください。力を抜いて紙の表面を滑らせるように描くことで、細く鋭い美しい線が生まれます。

ベタや影はブラッシュ系が時短になる

キャラクターの服や髪の毛を黒く塗りつぶす「ベタ」や、広範囲に影を入れる作業には、ブラッシュペン(筆ペン)を活用しましょう。細いミリペンで塗りつぶそうとすると時間がかかるだけでなく、ペンのインクを大量に消費してしまいます。100均のブラッシュペンなら、筆を寝かせることで広い面を一気に塗ることができ、作業効率が大幅に向上します。

また、ブラッシュペンはペン先の力の抜き加減で、線の端を細く尖らせることができます。これを利用して、髪の毛のツヤ(天使の輪)の周囲をシュッとなぞるように塗ると、プロのような仕上がりになります。影の部分も、ミリペンで斜線を引く(ハッチング)より、ブラッシュペンでサッと塗る方が、柔らかいニュアンスを表現しやすくなります。

失敗しがちなポイントと買い足しの優先順位

100均の道具で描き始めると、いくつか壁にぶつかることがあります。「インクが滲む」「ペン先がすぐダメになる」といったトラブルは、正しい知識と少しの工夫で解決可能です。限られた予算の中で、次に何を買うべきか、どうメンテナンスすべきかを知っておきましょう。

インクがにじむなら耐水性ペンを選ぶ

「ペン入れをしてから消しゴムをかけたら線が薄くなった」「上からマーカーを塗ったら黒いインクが広がった」という失敗は、インクの種類が原因です。100均のペンの中には、乾いた後でも水や摩擦に弱いものがあります。もし滲みに悩んでいるなら、パッケージに「水性顔料」「耐水性」と明記されているペンを優先して買い足しましょう。

また、インクが完全に乾く前に消しゴムをかけたり、色を塗ったりするのも厳禁です。100均のインクは、本格的な製図用インクに比べて乾燥に時間がかかる場合があるため、表面が乾いたように見えても数分置いてから次の作業に移るのが安全です。

線がガタつくなら紙を変えるのが近道

「線が震えてうまく引けない」「ペン先が引っかかって線がガタガタになる」という悩みは、ペンの性能ではなく「紙の表面の凹凸」が原因かもしれません。特にミリペンは、コピー用紙などの繊維が荒い紙の上では滑りが悪くなり、意図しないガタつきが出やすくなります。

もし描き心地にストレスを感じているなら、ペンを買い換える前に「漫画原稿用紙」を導入してみてください。100均でも原稿用紙は販売されており、表面が非常に滑らかに処理されています。紙を変えるだけで、今持っている100均ペンのポテンシャルが引き出され、驚くほどスムーズに描けるようになるはずです。

つけペンは洗浄と乾燥で長持ちする

100均のつけペンを「使い捨て」にするのはもったいないことです。使い終わった後にインクを付けたまま放置すると、ペン先でインクが固まり、次に描くときに線が出なくなったり、サビの原因になったりします。使用後は、必ず水でインクを洗い流し、ティッシュなどで水分を完全に拭き取ってから保管しましょう。

つけペン先は消耗品ですが、正しく手入れをすれば100均のものでも長く使えます。ペン先の隙間にゴミが挟まっていないか、先端が曲がっていないかをこまめにチェックしてください。サビが出てしまった場合は、描画に悪影響を及ぼすため、新しいペン先に交換するサインです。

まずは主線用1本から増やすと無駄が少ない

100均に行くと、つい全種類のペンを揃えたくなりますが、まずは「これだ!」と思う主線用のペン(0.3mmミリペンなど)を1本選んで使い切ってみることをおすすめします。自分の筆圧や描きたい絵のサイズ感が分かってくると、次に必要なのが「もっと細いペン」なのか「塗りつぶし用の太いペン」なのかが自然と見えてきます。

無駄な買い物を減らすことで、浮いた予算をより質の高い紙や、100均以外の専門的なインク(証券用インクなど)の買い足しに充てることができます。まずは最小限のセットで一枚の絵を完成させ、足りないと感じたものから順番に買い足していくのが、効率よく画材を揃えるコツです。

100均の漫画ペンで始めるときのまとめ

100均の漫画ペンは、これから創作を始める方にとって最強のパートナーです。高価な画材を揃えなくても、特性を理解して正しく使い分ければ、十分に魅力的な漫画を描くことができます。つけペンでアナログの奥深さを知り、ミリペンで安定した技術を磨き、ブラッシュペンで表現の幅を広げる。そのすべてが数百円で叶うのが、現代の100均文具の凄さです。

大切なのは道具の値段ではなく、その道具を使って「何を、どう描くか」というあなたの情熱です。まずは近所の100均でペンを数本手に取り、白い紙に最初の一線を引いてみてください。失敗を恐れず、たくさんの線を引くことが上達への唯一の道です。100均の漫画ペンが、あなたの素晴らしい創作ライフのきっかけになることを願っています。

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ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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