家計簿を続けたいけれど、細かい入力や毎日の時間がネックで挫折してしまうことはよくあります。そこで今回は、ズボラでも無理なく続けられる「1日1分でできる家計簿」の方法を紹介します。項目を絞り、ざっくり記録するだけで家計の流れが把握でき、忙しい日々でも習慣化しやすくなります。まずは気軽に始めて、少しずつ暮らしに合う形に整えていきましょう。
ズボラでも続けられる家計簿の書き方を1日1分で身につける
1日1分で終わる理由
1日1分で済むのは、記録の範囲と方法をあらかじめシンプルに決めておくからです。詳細な明細を毎回書くのではなく、大枠で把握できるように工夫します。これにより時間のない日でも続けやすく、挫折しにくくなります。
まず、記録は「費目」と「金額」のみを基本にします。ポイントは細かく分類しないことと、金額を切り上げて書くことです。これだけなら支払い後にサッとメモするだけで終わります。
次に、使うツールは紙のノートやスマホのメモでも問題ありません。レシート確認が必要な時は週に一度まとめて見直す仕組みにすると、毎日の負担がほとんどなくなります。続けることが目的なので、完璧を求めずまずは習慣化することを優先してください。
費目は3つに絞るだけで十分
費目を多くすると分類に時間がかかり、続けにくくなります。家計簿はまず「必須支出」「変動支出」「貯蓄・その他」の3つに分けるだけで十分です。
必須支出には家賃・光熱費・通信費など毎月ほぼ固定の支出を入れます。変動支出は食費や雑費、外食など頻度や金額が変わるものをまとめます。貯蓄・その他は貯金や一時的な出費、プレゼントなどを区別します。
この3分類なら、買い物の都度悩むことなくサッと振り分けられます。慣れてきたら必要に応じてサブ分類を追加してもいいですが、最初は迷わず続けられることが大事です。家族がいる場合は共通のルールを決めておくと分担もしやすくなります。
金額は切り上げてざっくり写す
支出額は細かく計算する必要はありません。50円単位や100円単位で切り上げる、もしくは端数を四捨五入して記録すれば集計が楽になります。たとえば1,230円は1,300円、860円は900円といった具合です。
このやり方だと合計に少し誤差は出ますが、家計の大まかな傾向を把握するには十分です。切り上げルールを決めておけば迷わず書けるので心理的負担も減ります。月末の合計を見る際も、ざっくり把握できるため改善点が見つけやすくなります。
切り上げルールは紙に一行メモしておき、家族と共有しておくとブレが少なくなります。正確さよりも継続を優先することで、長く続けられる家計簿になります。
カードや電子はメモ欄だけ残す
クレジットカードや電子マネーの利用は詳細管理が煩雑になりがちなので、日々の記録はメモ欄に「カード●●で支払い」など簡潔に残すだけで構いません。利用履歴は後でまとめて確認できるため、日常の入力は軽く済ませられます。
たとえば「カード食費1,200」といった形式でメモしておけば、週に一度カード明細と照合する時に分類ができるようになります。電子決済はアプリで履歴が残るため、そのリンク先やスクリーンショットを保存しておくと便利です。
日々のメモは短く、読み返したときに意味がわかる程度の情報だけにしておくと続けやすいです。細かいチェックは週次や月次で行う前提にすると、負担が大きく減ります。
週に一度まとめるだけで効果あり
毎日ざっくり記録したら、週に一度まとめ時間を取るだけで家計の流れが見えてきます。まとめる時間は10〜20分程度を目安に、レシートやカード明細と照合して集計します。
週ごとの集計では、変動支出のばらつきや無駄遣いの傾向を見つけやすくなります。月全体を把握する前段階としても役立ち、問題があれば早めに調整できます。集計作業はシンプルに合計を出すだけで十分です。
まとめる習慣をつけることで、日々のざっくり記録が意味を持ちます。週ごとのチェックを習慣化すれば、家計改善のきっかけが見つかりやすくなります。
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準備は最小限で気軽に始める
必要なのはノートとペンだけ
家計簿を始めるために高価な道具は必要ありません。手帳や無地のノート、ボールペンがあれば十分です。紙に書くことで視覚的にお金の流れが把握しやすく、スマホより習慣化しやすい人もいます。
ページのレイアウトは簡単で構いません。日付、費目、金額の3項目を縦に並べるだけで機能します。使うノートは持ち歩きやすいサイズを選ぶと、買い物後にその場でメモできて便利です。
紙の良さは手軽さと見返しやすさです。続けることが難しいと感じる場合は、まずノートとペンだけで始めてみてください。慣れてきたら他のツールを追加しても遅くありません。
無料テンプレートで手間を減らす
インターネットには無料の家計簿テンプレートが多数あります。印刷してノートに貼る、あるいはそのまま使うだけで記入スペースが整うため手間が減ります。テンプレートは費目を限定したものを選ぶと使いやすいです。
テンプレートを活用すれば、自分でレイアウトを考える時間が省けます。月ごとのシートや週刊シートなど、自分の生活リズムに合ったものを探してみてください。印刷が面倒ならスマホに保存して写真を撮るだけでも管理できます。
まずはシンプルなものを試して、必要に応じて項目を調整するのが負担を減らすコツです。
スマホでレシートを撮って保存する
レシートはかさばるので、スマホで撮影して保存する方法が便利です。写真に日付と金額が写っていれば、日々のメモと照らし合わせる際に役立ちます。無料のクラウドやフォルダを使えば紛失のリスクも減ります。
写真を撮ったら、ノートの該当日やメモ欄に「レシート保管」と一行書いておくだけで後から探しやすくなります。週に一度まとめるタイミングでレシートと照合すれば、細かい確認も効率的です。
写真保存はスペース管理も簡単なので、忙しい人ほど向いています。ただし、必要以上に細かい保存は続けにくくなるため、簡潔に管理しましょう。
エクセルやアプリの簡単な使い分け
エクセルや家計簿アプリは便利ですが、使い分けが大切です。日々の簡単な記録は紙やスマホのメモで行い、月次集計やグラフ化が必要なときだけエクセルやアプリを使うと効率的です。
エクセルは集計やカスタマイズに強いので、月ごとの傾向を把握したいときに使います。アプリはレシート読み取り機能や自動分類があるため、細かく管理したい人に向いています。ただし初期設定に時間がかかる場合があるので、最初はシンプルに使うことをおすすめします。
使い分けルールを決めておけば、ツールに振り回されず続けやすくなります。
家計の項目は生活に合わせて決める
家族構成や生活スタイルによって必要な項目は変わります。単身なら食費と交際費を分ける必要があるかもしれませんし、子育て中は教育費を明確にするほうが安心です。大切なのは自分が見てわかりやすい分類にすることです。
無理に流行の項目を増やすより、自分の生活に直接関係する費目に絞ることが続けるコツです。変更したいときは月初や節目に見直すと混乱が少なくなります。
まずはシンプルに始めて、必要を感じたら項目を追加するくらいのスタンスが続けやすいです。
書く時間を短く決めておく
家計簿を書く時間をあらかじめ決めておくと習慣化しやすくなります。たとえば「買い物後すぐ30秒」「夜寝る前1分」など短く設定しておくと負担になりません。時間の長さではなく継続が重要です。
時間を決めることで、ダラダラせずに済みますし、家族と共有している場合は全員で習慣が作りやすくなります。忙しい日は「とりあえずメモだけ」にするルールも有効です。
続けることが目的なので、まずは短時間で確実に行うことを心がけてください。
書き方のシンプルな例をいくつか紹介
1行で記録する日次の書き方
1行記録は最も手軽な方法です。日付、費目、合計金額を一行に書くだけで済みます。領収書を残す必要がなければ、買い物ごとに1行で完了します。
この方法は短時間で終わるため続けやすく、月末に合計を出す際にも集計が楽です。カード利用がある場合はメモ欄に「カード」と付記しておくと照合がスムーズになります。習慣がつけば、日々の出費の波も見えやすくなります。
カレンダーに日ごとの合計だけ書く方法
カレンダー形式では、その日の合計金額だけを各日に記入します。細かい明細は書かないため、毎日の負担が最も小さくなります。週や月ごとの変動も視覚的に把握できます。
支出が多かった日は色を変えるなど簡単なルールを決めると、見返したときにわかりやすくなります。買い物の内訳が必要な場合は別途週次でチェックすれば良いため、日常は合計のみで済ませられます。
月ごとの収支表を簡単に作るやり方
月ごとの収支は収入と大まかな支出の合計を比較するだけで十分です。収入欄、必須支出、変動支出、貯蓄の4つの欄を作り、各合計を記入します。差額を見ることで貯蓄の余裕が一目でわかります。
エクセルを使うと自動で計算できますが、手書きでも問題ありません。重要なのは数値を見て翌月の調整点が分かることです。簡潔な表で続けると負担が軽くなります。
袋分けと紐づけして管理する方法
袋分けは現金管理が中心の方法で、用途ごとに封筒や袋にお金を分けて使う手法です。家計簿には袋の残高を記録しておくだけで、使い過ぎを防げます。袋ごとの増減を週に一度記録すると管理が楽です。
現金以外の支出はメモで補足しておくと、全体のバランスが取りやすくなります。視覚的に残高が見えるため、節約意識も高まりやすいメリットがあります。
臨時収入や特別支出の扱い方
臨時収入や大きな支出は別枠で管理すると他の支出に影響を与えません。専用の行や欄を作り、発生日や目的を書いておくと後で振り返りやすくなります。
たとえばボーナスや返金は「臨時収入」にまとめ、家電購入や冠婚葬祭は「特別支出」として記録します。月次の収支を見る際に混同しないように分けておくと、実際の生活費の把握が正確になります。
続けやすくするルールと見直しのタイミング
毎日は負担にならないルールを作る
毎日のルールは短くシンプルに決めておきます。「買い物後に30秒メモする」「夜に合計だけ書く」など無理のない約束にすると続けやすくなります。完璧を求めず、まずは習慣化を優先してください。
家族と共有する場合は、担当や書き方のルールを明文化しておくと混乱が減ります。記録が途切れそうな日は「とりあえず記録だけ残す」ルールを決めておくと再開が楽になります。
週に1回だけチェックする習慣をつける
週に一度、10〜20分で記録をまとめる時間を確保します。週次チェックではレシートと照合し、分類ミスや漏れを修正します。短時間で済ませることを優先することで継続がしやすくなります。
週次の習慣は月次の大きな調整を容易にし、無駄な出費の傾向を早めに把握できます。ルーチン化すれば自然と家計の管理が安定します。
月末に貯蓄の進み具合を確認する
月末は収入と支出を比べて貯蓄の増減を確認するタイミングです。目安として貯蓄率や余裕資金の有無をチェックし、翌月の予算配分を決めます。短時間で済ませるために主要な数字だけ見るようにしましょう。
結果に応じて翌月の支出枠を調整することで、無理なく貯める習慣が作れます。大きなズレがあれば原因を探し、改善点を一つだけ取り入れると負担が少なく済みます。
ミスや抜けを見つけた時の簡単な直し方
記録に抜けがあった場合は、まずその日の合計だけを補完しておきます。詳細が不明なら過去の傾向を参考にざっくり埋め、週次チェックで明細を確認する流れにします。
修正は赤字や注釈で残しておくと後で分かりやすくなります。完璧さを求めて修正に時間をかけすぎないようにし、継続を優先してください。
家族と共有して負担を分ける方法
家族がいる場合は記録の分担を決めると続けやすくなります。例えば「買い物担当はその場でメモ」「光熱費は月担当が記入」といった役割分担です。共通のノートや共有アプリを使うと情報の一元化ができます。
責任を明確にすることで抜け漏れが少なくなり、家計管理がスムーズになります。始めは簡単なルールにして、慣れてきたら細かな分担に移してもよいでしょう。
まずは今日から一つだけ決めて始めてみよう
どんなに良い方法でも、始めなければ意味がありません。まずは今日一つだけ簡単なルールを決めて実行してみてください。たとえば「買い物後に30秒メモする」「費目を3つに絞る」など、できそうなことからで構いません。
続けることが大切なので、無理なく続けられる形で始めてください。習慣が定着すれば、家計の見通しが立ちやすくなり、安心感も増します。まずは一歩を踏み出してみましょう。
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