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立ち絵の相場はいくらが妥当?用途別の目安と失敗しない頼み方

立ち絵を依頼するとき、どれくらいの費用がかかるかは気になるポイントです。用途や納期、描き込みの程度で価格は大きく変わりますし、依頼先によっても差があります。ここでは用途別や依頼先別、仕様ごとの料金目安と、トラブルを避けるために伝えるべき情報、価格を抑えるコツまで、読みやすくまとめます。はじめて依頼する方にも役立つ内容を、わかりやすくお伝えします。

目次

立ち絵の相場はどれくらい?用途別の簡単な目安

立ち絵の価格は用途に応じて幅があります。趣味で個人利用する場合は比較的安価に収まりますが、配信や商用で使うと権利や差分の扱いで高くなることが多いです。ここでは代表的な用途ごとの目安を紹介します。

個人利用(SNSアイコンや個人プロフィールなど)は、簡易的な立ち絵なら低価格帯で依頼できます。フルカラーで細かく描き込む場合でも、複雑な差分や背景がなければ比較的安価です。配信での使用やVtuber活動では、動かしやすさや表情差分が求められるため料金は上がります。

商用利用(同人グッズ販売や企業のキャラクター使用)では、著作権や使用範囲の取り決めにより追加費用が発生します。広告や商品パッケージに使う場合は、それに応じた料金設定が一般的です。納期や修正回数、PSDデータの有無などの仕様で最終的な価格が決まるため、見積もり時に用途を明確に伝えることが大切です。

個人依頼ならおおむねこの価格帯

個人利用向けの立ち絵は、簡易的なものなら比較的低予算で依頼できます。細かい塗りやデザインを求める場合は中価格帯になることが多いです。金額は依頼先によって差が出ますが、まずは目安を知っておくと選びやすくなります。

簡易的な線画+フラット塗りの立ち絵は、低価格帯に収まることが多く、趣味やSNS用に向いています。カラーや軽い影付けを含む通常のイラスト寄りの立ち絵は中価格帯で、見栄えも良くなります。一方、細かな装飾や複雑な衣装、複数の表情差分があると、追加料金が加わる点に注意してください。

依頼時は使用範囲を明確に伝えることで、無駄な追加費用を避けられます。まずはラフや参考画像を用意して、どの程度の完成度を求めるかを伝えると見積もりが出やすくなります。

Vtuberや配信用はやや高めな相場

配信用やVtuber向けの立ち絵は、表情差分や動作に対応するための素材が必要なことが多く、価格はやや高めになります。ライブ配信や動画制作での使いやすさが重視されるため、仕様の確認が重要です。

特に動かすことを前提にした場合、目や口、髪などの分割や差分作成が必要になり、その分の作業工数が加算されます。配信ソフトでの扱いやすさを考慮したPSD分割や透過PNGの納品が要求されることが多く、これも料金に影響します。配信用の特別な演出やアニメーションが入る場合はさらに費用が上がる可能性があります。

発注前に、どの配信ソフトやプラットフォームで使うか、どの程度動かしたいかを伝えておくと見積もりが適切になります。複数の差分をまとめて作ることで単価を下げられる場合もあります。

表情差分やポーズで変わる料金幅

表情差分やポーズの数は、制作時間に直結するため料金に大きく影響します。少ない差分であれば追加費用は抑えられますが、多いほどコストは上がります。差分の内容次第で手間が変わることを理解しておきましょう。

基本の笑顔や真顔に加えて、驚きや怒りなど細かい表情を複数用意する場合、1差分ごとに料金が加算されるケースが一般的です。ポーズ差分も同様で、全身の角度が変わると描き直しが発生するため高めになります。目や口などの簡易差分と、全身ポーズの差分では作業量が大きく違いますので区別して見積もりを確認してください。

費用を抑えたい場合は、差分の優先順位を決めて、本当に必要なものだけを依頼する方法がおすすめです。

背景付きはどれくらい上がるか

背景有りの立ち絵は背景の複雑さによって価格差が大きく出ます。シンプルな単色やグラデーションなら低めの追加料金で済みますが、詳細な風景や小物が多い背景だと大きく上がります。

背景がシンプルな場合は立ち絵本体の価格に少額加算される形が多く、雰囲気を出したい程度なら費用対効果が高い選択です。一方で細密な室内や風景、光源表現を含む背景は別途時間が必要になり、中〜高価格帯の追加料金となることが一般的です。

必要な背景のイメージを事前に共有して、簡易背景で代替できないか相談すると費用を抑えられます。

商用利用で必要になる追加費用

商用利用では使用範囲や期間、販売方法に応じて追加費用が発生します。企業での利用やグッズ販売、広告利用などは個人利用よりも料金が高めに設定されることが一般的です。

見積もりでは「どこで」「どのくらいの期間」「どのように使うか」を明確に伝える必要があります。無期限の利用や広範囲での使用を希望する場合はその分の料金が上乗せされますし、独占的な使用権を求めるとさらに高くなります。利用規約をしっかり確認して、再利用や改変に関する取り決めを交わすことが大切です。

短納期や大量発注の価格目安

短期間での納品はスケジュール調整や作業優先度の変更が必要なため追加料金が発生します。逆に大量発注は一括で割引が適用されることが多く、交渉次第で単価を下げられます。

急ぎの依頼は「短納期料金」や「優先対応料金」が加わります。数日〜1週間程度の短縮は中程度の追加、極端に短い納期は高額になることがあります。大量発注では枚数に応じて段階的な割引が提示されることが多いので、複数枚を同時に頼む場合は見積もり時に相談してみてください。

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依頼先別に見る平均費用と選び方

依頼先によって得意分野や価格設定が違います。プラットフォーム、個人、制作会社など、それぞれの特徴を踏まえて選ぶと満足度が上がります。以下に代表的な依頼先の違いを解説します。

ココナラやSKIMAの一般的な相場

ココナラやSKIMAといったマッチングサイトは、多様な価格帯が並ぶのが特徴です。手頃な価格からクオリティ重視の高価格帯まで選べるため、予算に合わせて探しやすい利点があります。

出品者ごとに実績やサンプルが確認でき、レビューで信頼度を判断できる点が便利です。ただし低価格帯は作風や納期、修正対応が限定されることがあるため、事前にサンプルをよく確認してください。手数料が発生する場合もあり、最終的な受取額や提示価格の違いに注意が必要です。

フリーランス絵師に直接頼む場合の相場感

個人のフリーランスに直接依頼する場合、交渉しやすく柔軟な対応が期待できます。実績次第で価格は幅広く、人気作家や実力派は高めの料金設定になることが多いです。

直接依頼の利点は細かな要望を伝えやすいことですが、契約や支払い方法の取り決めを自分で行う必要があります。初めての依頼なら、過去作や納品形式、修正回数の取り決めを明確にしておくと安心です。

制作会社や専門スタジオの料金帯

制作会社や専門スタジオは品質管理や納品体制が整っているため、安定したクオリティが期待できますが料金は高めです。企業案件や大量発注、複雑な要件がある場合に向きます。

会社に依頼するとスケジュール管理や契約書の整備、権利関係の明確化が進みやすい反面、個人作家よりも費用が高くなります。企業利用や長期プロジェクトでは安心材料となるので、選択肢に入れる価値があります。

ストック素材やテンプレ使用の費用

既存のストック素材やテンプレートを利用する方法は、最もコストを抑えやすい選択です。即時利用が可能で納期が短い一方、他者と被る可能性があります。

ライセンス形態を確認して、商用利用が可能かどうかを確かめる必要があります。オリジナル制作に比べ柔軟性は低いですが、予算や納期を優先する場合に有効です。

コミッションプラットフォームの特徴と料金差

コミッションプラットフォームは手数料や出品者の設定により料金が多様です。検索や比較がしやすく、サンプルで作風を確認してから依頼できます。評価制度があるため信頼度を判断しやすい点も利点です。

出品形式や追加オプションの有無で最終価格が変わるため、見積もり時に細部を確認してください。プラットフォームごとの支払い保護やトラブル対応の有無も選ぶ際のポイントになります。

値段以外で確認すべきポイント

価格だけで決めると後悔することがあります。納期、修正対応、著作権や利用範囲、納品形式、連絡の取りやすさなども重要です。これらを事前に確認しておくことで、トラブルを避けられます。

サンプルや過去実績をチェックし、作風が希望に合うか確かめてください。修正回数や対応時間帯、納品データの種類(透過PNGやPSDなど)を明確にしておくと、完成後の手間が減ります。

仕様で変わる料金の内訳と目安

立ち絵の最終金額は、細かい仕様ごとの積み重ねで決まります。ここでは主要な仕様がどのように費用に影響するかを分かりやすく示します。

サイズや解像度の指定が与える影響

指定するサイズや解像度が高いほど描画作業やデータ処理の負担が増え、料金が上がることがあります。用途に合わせた適切な解像度を選ぶことが大切です。

ウェブ用途なら72〜150dpi程度で十分な場合が多く、高解像度印刷用では300dpi以上が必要になります。大きなキャンバスサイズで細部まで描く必要があると、作業時間が増えるため料金が高くなります。納品形式ごとに最適な解像度を相談して決めると無駄な費用を抑えられます。

表情差分や衣装差分の追加料金例

差分は1点ごとに料金が加わるケースが多いです。簡単な目や口の差分は比較的安価ですが、衣装差分や大きなデザイン変更は高くなります。差分の種類別に優先順位を決めて依頼すると良いでしょう。

目や口の差分は表情の幅を出すために有効で、単価は低めに設定されることが多いです。一方、衣装の大幅な変更や装飾品の追加は新規イラストに近い工数がかかるため高価格帯になります。差分をまとめて注文すると単価が下がる場合もあるので、見積もり時に確認してください。

背景の複雑さで変わる費用の目安

背景は描き込みの度合いで大きく価格が変わります。単色や簡単な柄なら安価に済みますが、詳細な風景や透視図を含む背景は高くなる傾向があります。

背景込みの料金を提示する際は、希望する雰囲気や要素(建物、自然、光源など)を明示しておくと正確な見積もりが出やすくなります。必要なら簡易背景で試作し、満足できれば本制作に進む方法もあります。

PSDやレイヤー付き納品の料金差

PSDやレイヤー分割したデータでの納品は、制作側の手間が増えるため追加料金が発生することが多いです。配信やアニメーションで分割が必要な場合は事前に指定してください。

レイヤー分けの細かさによって価格が変わるため、どこまで分割が必要かを明確に伝えると良いです。簡易的な分割で済む場合は追加費用が抑えられますが、細部まで調整できる形式を希望するなら相応のコストを見込んでください。

キャラデザイン込みと既存デザインの違い

キャラクターデザインから依頼する場合は、ラフ〜修正〜清書の工程が増え、料金は高くなります。既にデザインがある場合はその分安くなることが多いです。

新規デザインでは設定資料や複数案の提示が含まれることが多く、制作時間も長くなります。既存の設定がある場合は、色指定や細部の確認だけで進められるためコストを抑えられます。

人数やポーズ数での単価変動

イラストに複数の人物を入れると、それぞれの描写と構図調整が必要になり、単価は増えます。ポーズ数が増えることも同様に料金を押し上げます。人数やポーズを減らすことでコスト管理がしやすくなります。

複数人を一度に描く場合は、人数ごとの料金表がある業者もいるため、見積もり時に確認して比較してください。

依頼時に伝えるとトラブルを防げる情報

依頼時に必要な情報を明確に伝えることは、納品後の齟齬を防ぐうえで重要です。次の項目を整理しておくとスムーズに進みます。

使用用途と商用可否は必ず明記する

どこでどのように使うか、商用利用の有無は必ず伝えてください。利用範囲によって料金や契約内容が変わるためです。

公開範囲や販売予定、広告利用などを提示すると、相手は適切なライセンスを提案できます。無断使用のリスクを避けるためにも、用途の詳細は最初に共有しましょう。

参照画像やイメージを揃える方法

参照画像やイメージを用意すると意思疎通が格段に楽になります。多めに用意して、色・雰囲気・ポーズなど具体的に示すと良いです。

似た作風の画像や、色味の参考、NGな要素も明記しておくと誤解が減ります。テキストだけで伝えるよりも視覚資料を添えることで、イメージのずれを防げます。

サイズや納品形式の伝え方の例

使用先に合わせて必要なサイズや納品形式(PNG透過、PSD、JPEG)を伝えてください。印刷かウェブかで最適な解像度が異なります。

複数用途を考えている場合は、各用途ごとに必要なデータをリストにして渡すと受け取り側も対応しやすくなります。納品ファイル名やフォルダ構成の希望も伝えると便利です。

ラフ確認と修正回数の取り決め方

ラフ段階での確認や修正回数は事前に決めておくと認識のずれが少なくなります。何回まで無料で対応するかを明確にしておきましょう。

修正の範囲(色味、構図、細部の修正など)を細かく取り決めると、後から追加料金が発生する事態を防げます。修正の受付方法や期限も合わせて決めておくと安心です。

予算と優先順位の伝え方

予算が限られる場合は優先順位を伝えると、コスト配分がしやすくなります。重要な要素を優先して対応してもらえます。

たとえば表情差分を減らして背景を充実させる、或いはPSD納品を省くなどの選択肢を相談して、希望に沿った見積もりを出してもらいましょう。

契約や著作権の扱いを確認する方法

著作権や利用権の帰属、再配布の可否などは契約時に確認してください。口頭だけでなく書面やメッセージで記録を残すことが重要です。

納品後の改変や第三者への再配布の扱いも明確にしておくとトラブルを避けられます。必要なら契約書や利用許諾書の作成を依頼しましょう。

価格を抑えるコツと注意点

費用をできるだけ抑えたい場合のポイントと、安さを優先する際に注意すべき点をまとめます。価格と品質のバランスを考えて選んでください。

既存素材やテンプレを活用して安くする

既存の素材やテンプレートを活用することで制作時間を短縮し、費用を下げられます。オリジナル性は落ちますが、コスト重視なら有効です。

ライセンスの範囲を確認して、商用利用が可能かどうかを必ずチェックしてください。テンプレをカスタマイズする程度なら安価に対応してもらえることがあります。

差分を減らして発注コストを下げる

不要な差分を省くことで単価を抑えられます。重要な差分だけを選んで発注することでコストを最適化できます。

優先順位を決め、後から追加で差分を発注する選択肢もあります。最初に全差分を頼むより段階的に依頼するほうが予算の調整がしやすくなります。

期間を長めにとって料金交渉する

納期に余裕がある場合は料金交渉の余地が出てきます。短納期料金を避けることで総額を抑えられます。

早めに相談してスケジュールに組み込んでもらうと、優先対応の追加費用を避けられることが多いです。

AI補助の利用で節約する際の注意

AIツールを補助的に使うことで制作工程を短縮できる場合がありますが、著作権や品質の問題に注意が必要です。使用範囲を明確にし、作家と合意を取ることが重要です。

AI生成物をそのまま使用することに抵抗があるクリエイターもいるため、利用する場合は事前に了承を得てください。

格安依頼のリスクと見分け方

極端に安価な依頼は納期遅延やクオリティの低さ、権利処理の不備といったリスクを伴うことがあります。サンプルやレビューをよく確認してください。

連絡のレスポンスや過去実績を見て、信頼できる相手か判断しましょう。安さだけで決めず、トータルの価値で比較することが大切です。

複数発注で割引を受ける方法

複数枚をまとめて発注すると割引が適用される場合があります。シリーズものや同一キャラの表情違いなど、枚数をまとめて依頼するとコストを下げやすいです。

発注前に枚数や納期を伝えて見積もりを取り、割引条件を交渉してみてください。

立ち絵の相場を踏まえた賢い依頼の進め方

依頼を成功させるには、目的を明確にして優先事項を整理し、見積もりや契約内容をしっかり確認することが大切です。まずは使用範囲と納期、予算を提示して、サンプルを基に作風が合うかを確認してください。

ラフ確認の回数や修正の範囲、納品形式について事前に取り決めると認識のずれを避けられます。必要なら段階的に発注して調整し、予算の範囲内で満足できる成果を目指してください。長期的に関係を築ける作家を見つけると、次回以降の依頼もスムーズに進みます。

世界70か国で愛されるコピック!
ペンにこだわると、イラストがどんどん上達します。

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この記事を書いた人

漫画やアートで「これってどうしてこんなに心を動かされるんだろう?」と考えるのが好きです。色の選び方や構図、ストーリーの展開に隠れた工夫など気づいたことをまとめています。読む人にも描く人にも、「あ、なるほど」と思ってもらえるような視点を、言葉で届けていきたいと思っています。

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