小説を書きたいと思っても、物語の流れやキャラクターの行動が途中で分からなくなってしまう、最初は順調なのに途中で筆が止まってしまう、という悩みを抱えていませんか。特に初心者の方は、「プロット作りってそもそもどうやるの?」と不安を感じていることも多いでしょう。
この記事では、小説執筆に欠かせないプロット作りについて、基礎から実践的な手順、よくある悩みの解決法まで分かりやすく解説します。プロットの役割や作成時のポイントを押さえて、物語を最後まで完成させる力を身につけましょう。
小説のプロット作り方を理解しよう

小説を書くうえで、プロット作りは物語全体を見通しやすくするための大切な作業です。まずはプロットの基本的な知識や役割について理解しましょう。
プロットとあらすじの違いを知る
プロットとあらすじは似ているようで、実際には役割が異なります。あらすじは物語全体の流れを簡潔にまとめた要約で、主に読者や出版関係者に内容を伝える際に使われます。一方でプロットは、作者自身が物語を組み立てるための設計図として機能します。各シーンの目的や登場人物の動き、物語の展開や伏線などを細かく整理しておくことで、執筆時の迷いや行き詰まりを防ぐことができます。
また、あらすじは最終的な形に近い「外向き」の情報ですが、プロットは執筆途中で何度も見直したり変更したりできる「内向き」の作業です。プロットをしっかり作ることで、自分が伝えたい世界観やテーマをブレずに表現することができるようになります。
プロットが小説執筆で果たす役割
プロットは小説全体の構造を可視化し、物語がスムーズに進むようサポートする役割を持っています。まず、物語の起点から終点までの道筋を明確にすることで、途中で話が脱線したり、展開に矛盾が生じたりするリスクを減らせます。特に長編の場合、プロットなしに書き始めると中盤で行き詰まりやすいです。
さらに、プロットを作ることで登場人物の目的や行動の一貫性も保ちやすくなります。たとえば、主人公がなぜその行動を取るのか、どの場面でどんな障害が立ちふさがるかといった点をあらかじめ整理しておくと、物語がより自然に感じられます。読者を惹きつけるストーリー展開を考えるうえでも、プロットは大きな助けになります。
プロット作成のメリットとデメリット
プロット作成には様々な利点があります。まず、物語の全体像を掴みやすくなるため、執筆中に迷子になることが少なくなります。また、内容に一貫性が生まれ、伏線や盛り上がりの配置を意識しやすくなるので、読者の期待に応えやすくなります。締め切りがある場合も、執筆スケジュールを立てやすくなります。
しかし、逆に「プロットに縛られて自由に書けなくなる」と感じる方もいます。プロットを細かく決めすぎると、執筆中に新しいアイディアが思い浮かんでも柔軟に変更しづらくなる場合があります。プロット作りは目的や自分の執筆スタイルに合わせて、必要な範囲で取り入れることが大切です。
小説のプロットは必要かどうか
小説執筆にプロットは必ずしも必要というわけではありません。実際、頭の中で物語を組み立てながら執筆できる方もいます。しかし、多くの人は途中でストーリーが迷走したり、キャラクターの行動に矛盾を感じたりする場面に直面しがちです。特に長編や複数の登場人物が絡む場合は、プロットがあると安心です。
短編やエッセイのように、明確な構成がなくても成立しやすいジャンルもありますが、初心者や物語の起承転結をしっかり描きたい方は、簡単なプロットだけでも用意しておくとスムーズに書き進められるでしょう。
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魅力的なプロットのために押さえるべき要素

物語をより面白く、印象的に仕上げるためには、プロット作成時に意識したいポイントがあります。ここでは、プロット作りの基礎となる重要な要素を解説します。
物語のテーマを明確にする
物語のテーマとは、「この小説を通して何を伝えたいか」という核心部分です。テーマが明確になると、物語全体に一貫したメッセージや雰囲気が生まれます。たとえば、「友情の大切さ」や「自分らしさを見つけること」など、シンプルな言葉で表すことができます。
テーマを明確に設定することで、プロット作成時も軸がぶれにくくなります。シーンごとの出来事やキャラクターの選択を考える際にも、「このテーマに沿っているか」を判断基準にできるので、物語全体がまとまりやすくなります。
魅力的なキャラクターを設定する
物語の魅力を左右する大きな要素がキャラクター設定です。読者が感情移入しやすいキャラクターには、明確な目的や個性、成長する過程が描かれています。まずは主人公や主要キャラクターの性格や背景、関係性を簡単にまとめてみましょう。
以下のようなポイントを押さえると考えやすくなります。
- 性格や価値観
- 目的や悩み
- 物語の中で変化する部分
- 他のキャラクターとの関係
また、キャラクターがどのように物語を動かしていくのかも意識しながらプロットを作成すると、より自然で魅力的なストーリー展開が生まれます。
世界観や舞台背景を構築する
物語の舞台となる世界観や背景は、読者を物語に引き込むための大切な要素です。現代日本が舞台であれば、具体的な場所や時間設定を考えましょう。ファンタジーやSF作品の場合は、独自のルールや地理、文化などを設定することが必要です。
舞台背景を整理するときは、以下のような表でまとめると分かりやすくなります。
項目 | 例(現代もの) | 例(ファンタジー) |
---|---|---|
舞台 | 東京 | 魔法の王国 |
時代 | 2020年代 | 中世風 |
特殊な要素 | 高層ビル | 魔法、竜 |
世界観をしっかり決めておくと、キャラクターの行動や出来事にもリアリティが生まれ、物語全体がより説得力のあるものになります。
ストーリー展開や結末を決める
物語の流れや結末をあらかじめ決めておくことで、執筆中に迷いが少なくなります。まず、どのような始まり方をして、どの場面で盛り上がりを作り、どんな終わり方をするのかを大まかに考えてみましょう。
展開を考える際は、次のような流れを意識すると整理しやすいです。
- 導入(キャラクターや世界観の紹介)
- 問題発生(事件やトラブルが起きる)
- 解決に向けた行動
- クライマックス(最大の山場)
- 結末(問題の解決・余韻)
このようにストーリーの起伏を意識してプロットを作成すると、読者を飽きさせない物語に仕上がります。
実践的なプロット作成の手順

ここからは、実際にプロットを作り始める際の具体的な手順を紹介します。段階ごとに整理すると、執筆がよりスムーズになります。
アイディアや着想をたくさん出す
まずはアイディアや着想をできるだけ多く出すことから始めましょう。気負わずに、思いついた内容をメモに書き出してみてください。テーマやキャラクター、舞台背景など、どんな小さなことでも構いません。
この段階では自由な発想を大切にし、良し悪しを気にせずどんどん書き出すのがコツです。後でアイディア同士を組み合わせたり、不要なものを省いたりして、プロットの土台にしていきます。
物語の骨組みを具体化する
出したアイディアの中から、物語の主要な流れやポイントを整理していきます。たとえば、主人公の目標や物語の山場、最終的な結末はどうなるかなど、重要な部分を箇条書きにしてみましょう。
- 主人公の目的
- 問題や対立
- 重要な出来事
- クライマックスと結末
これらの骨組みがはっきりすると、プロット全体の流れが見えやすくなり、執筆時の道しるべになります。
シーンごとの流れを整理する
物語の大まかな骨組みが決まったら、各シーンごとにどんな出来事が起こるかを整理します。シーンごとに「誰が」「どこで」「何をするか」を簡単にまとめてみましょう。
たとえば、以下のような表にまとめると分かりやすいです。
シーン番号 | 主な出来事 | 登場キャラクター |
---|---|---|
1 | 主人公が事件を知る | 主人公、友人 |
2 | 手がかりを探し始める | 主人公 |
3 | 敵と対面する | 主人公、敵 |
このように細かくシーンを整理することで、執筆時の混乱を防ぐことができます。
段階的にプロットの文字数を増やす
最初は簡単な箇条書きで構いませんが、徐々にプロットの内容を詳しく書き足していきましょう。たとえば、各シーンの説明を2〜3行に増やしたり、キャラクターの心情や行動の理由も加えていきます。
一度に完璧なプロットを作ろうとせず、書き進めるうちに段階的に肉付けしていくことで、内容に厚みや説得力が生まれます。途中で新しいアイディアが浮かんだら、積極的にプロットに反映させてみましょう。
よくある悩みとプロット改善のコツ

プロット作りの途中でアイディアが途切れたり、物語が単調になったりすることがあります。ここでは、よくある悩みとその解決方法を紹介します。
プロットが思いつかない時の対処法
プロットがなかなか思い浮かばない時は、無理に考え込まず、リラックスして他の作品を読んだり、普段と違う場所でアイディアノートを使ってみるのも効果的です。また、知人と話すことで新しい視点が得られる場合もあります。
インプットを増やすことで発想の幅も広がります。読書や映画鑑賞、散歩など、日常の中で刺激を受けることがヒントになることも多いので、焦らず時間をかけてみてください。
面白いストーリー展開の作り方
物語に面白みを持たせるには、意外性や伏線を意識することがポイントです。たとえば、読者の予想を良い意味で裏切る展開や、序盤で貼った伏線を終盤で回収することで満足感を高められます。
また、キャラクター同士の関係性や成長を描くことで、物語に奥行きが生まれます。単なる出来事の羅列にならないよう、キャラクターの心情や選択にも注目しながらプロットを作りましょう。
起承転結を意識した構成にする
日本の伝統的な物語構造である「起承転結」は、物語にメリハリを持たせるために役立ちます。起(導入)で状況を説明し、承(展開)で物語を膨らませ、転(転機)で大きな変化を加え、結(結末)で物語を締めくくります。
起承転結を意識すると、どの部分で盛り上がりを作るか、どこで読者の興味を引くかが明確になります。プロットの段階で各パートの役割を整理しておくことで、全体のバランスが良くなります。
プロット作成後の修正ポイント
プロットを作った後でも、実際に執筆を進めるなかで修正が必要になることがあります。たとえば、キャラクターの動機や展開に不自然さを感じた場合は、プロットの段階で立ち返って見直してみましょう。
修正時は「本当にこの展開がテーマやキャラクターに合っているか」「読者が納得できる流れになっているか」を確認することが大切です。柔軟に修正を加えながら、物語の完成度を高めていきます。
小説プロット作りで役立つツールと参考例
プロット作成を効率化したい方には、便利なツールやテンプレート、他の作家の事例を参考にすることが役立ちます。ここではおすすめの方法を紹介します。
プロット作成に便利なテンプレート
プロット作りが苦手な方には、あらかじめ枠組みが決まっているテンプレートを利用するのがおすすめです。テンプレートは項目ごとに記入するだけなので、初心者でも使いやすいです。
テンプレートの項目 | 内容例 | 記入のポイント |
---|---|---|
テーマ | 成長 | 物語の中心となる考え |
主人公 | 中学生男子 | 年齢や特徴を簡潔に |
山場 | 友情の試練 | 最大の盛り上がり |
このようなテンプレートを活用すると、抜けやすい項目も自然と押さえられるので便利です。
人気作家のプロット例に学ぶ
有名作家のプロット例を参考にすることで、自分のプロット作成にも新たな発見が生まれます。たとえば、推理小説では「事件→手がかり→解決」という型が多く見られます。一方で恋愛小説なら「出会い→すれ違い→再会→結ばれる」など、ジャンルによって典型的なプロットがあります。
書籍やWebで公開されているプロット例を比較し、自分の作品に合った構成を探してみるのもおすすめです。他人のプロットを読むことで、物語の展開やキャラクター配置の工夫が参考になります。
無料で使えるプロット作成アプリ
最近はスマートフォンやパソコンで使える無料のプロット作成アプリも増えています。たとえば「Scrivener」「プロットメーカー」など、機能が豊富なものも多いです。
アプリ名 | 主な機能 | 対応端末 |
---|---|---|
Scrivener | シーン管理、メモ | PC、スマホ |
プロットメーカー | テンプレート入力 | スマホ、Web |
アプリを活用することで、アイディアやシーンごとに整理しやすくなり、執筆中にも手軽に見返せるのがメリットです。
編集者や他者の意見を取り入れる方法
自分だけでプロットを作成していると、どうしても視野が狭くなりがちです。編集者や友人など第三者に意見をもらうことで、意外な気づきや改善点が見つかることがあります。
意見をもらう際は、相手が読みやすいよう簡潔なプロットやあらすじを用意し、「どの部分が分かりづらいか」「面白いと感じるか」など具体的に質問してみましょう。客観的な視点を取り入れることで、物語の完成度を高めることができます。
まとめ:小説プロット作り方を身につけて物語を完成させよう
プロット作りは、物語の土台をしっかり固め、スムーズな執筆を助ける大切な作業です。プロットとあらすじの違いや、物語を魅力的にするためのポイント、実践的な作成手順を押さえることで、初心者でも安心して小説を完成まで導けます。
テンプレートやアプリ、他者の意見を活用しながら、自分に合ったプロット作りの方法を見つけてみてください。プロット作成を通して、自分だけの物語を生み出す楽しさをぜひ味わいましょう。
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