漫画やイラストを描いたり、作品を自作したいとき、画用紙の厚さや種類選びで悩むことはありませんか。描きたいイメージや使う画材によって、適した画用紙は実は大きく異なります。
画用紙の厚さや種類を適切に選ぶことで、発色や表現の幅もぐっと広がります。しかし、初めて選ぶ場合は単位や表記が分かりにくく、何を基準に選べばよいか迷いがちです。この記事では、画用紙の厚さと種類について分かりやすく解説し、用途や画材に合った最適な選び方をご紹介します。
画用紙の厚さとは何かを知ろう

画用紙の厚さは、作品づくりにおいて意外と重要なポイントです。厚さによって描きやすさや仕上がりが大きく変わるため、まずは基本的な知識を身につけておきましょう。
画用紙の厚さが作品に与える影響
画用紙の厚さは、描画や着色のしやすさに直結します。たとえば、薄い画用紙だと鉛筆やペンの筆圧で紙が波打ったり、破けやすくなったりします。水彩絵の具やマーカーなど水分を含む画材を使うと、紙がふやけてにじみやすくなることもあります。
一方で、厚みのある画用紙はしっかりとしたコシがあり、塗り重ねや消しゴムの使用にも耐えやすいです。ただし、厚すぎると折り曲げにくく、カットしづらい場合もあるため、用途とのバランスが大切です。作品の保管や持ち運びも厚さによって変わるため、どのようなシーンで使いたいかを考えて選ぶことがポイントです。
画用紙の厚さの単位と表記方法
画用紙の厚さには、主に「kg(キログラム)」と「mm(ミリメートル)」という2つの単位が使われます。「kg」は、一定枚数(通常は1000枚)の紙の総重量を示し、一般的な画用紙のパッケージには「〇〇kg」と記載されています。
「mm」表示は、1枚あたりの紙の厚さをそのままミリメートル単位で示したものです。たとえば「0.22mm」や「0.28mm」のように表記されます。用途によりどちらの単位が重視されるかは異なりますが、同じkg表示でも紙の種類によって実際の厚さは少し違う場合があります。購入時には、パッケージや販売サイトの説明欄で厚さの単位と表記方法を確認しておきましょう。
画用紙の厚さ別おすすめ用途
画用紙の厚さごとに、得意とする用途が異なります。以下の表は、一般的な厚さとおすすめの使い方をまとめたものです。
厚さの目安 | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
0.15~0.19mm(約90~110kg) | スケッチ・ラフ | 軽くて持ち運びやすい |
0.20~0.26mm(約135kg前後) | 色鉛筆・マーカー | 標準的で扱いやすい |
0.28mm以上(約180kg~) | 水彩・工作 | コシがあり丈夫 |
このように、薄い画用紙は描きやすさや軽さ、厚い画用紙は耐久性を重視したいときに向いています。用途に応じて選ぶと、作品づくりがよりスムーズになります。
よく使われる画用紙の厚さとその特徴
日常的によく使われる画用紙の厚さは、標準的な135kg前後(約0.22mm)です。これは学校の美術や家庭でのお絵かきなど、多くのシーンで使われている厚さで、鉛筆やクレヨン、色鉛筆など一般的な画材に対応します。
180kg(約0.28mm)以上になると、水彩絵の具やマーカーなどの水分を多く含む画材にも安心して使えます。ただし、厚くなるほど少し値段も高くなりやすく、重さや取り扱いやすさも変わってきます。そのため、目的と使う画材に合わせて、最適な厚さを選ぶことが大切です。
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画用紙の種類と厚さのバリエーション

画用紙には「普通の画用紙」だけでなく、さまざまな種類や厚さのバリエーションがあります。作品の目的や好みに合わせて、適した紙を選ぶ参考にしてみてください。
一般的な画用紙と厚さの特徴
一般的な画用紙は、白色で表面にほどよい凹凸があり、色鉛筆やクレヨン、鉛筆など多様な画材に適しています。厚さはおよそ110kgから180kgのものが主流で、用途や好みに合わせて細かく選べます。一般的な描画や学習用には、135kg前後のタイプが多く使われています。
このタイプの画用紙は、価格も手ごろで手に入りやすく、初心者から経験者まで幅広く利用されています。紙の色や表面の風合いにも若干の差があり、作品のイメージや描き心地に合わせて選ぶとよいでしょう。
ケント紙や水彩紙との違いと厚さの比較
ケント紙は、表面がなめらかで光沢感のある紙質が特徴です。主にペン画や細密な線画、コミック原稿などに使われます。厚さは約135kgから180kgが一般的ですが、水彩やにじみを生かした表現にはあまり向きません。
水彩紙は、表面にしっかりとした凹凸があり、水分をよく吸うので水彩画に最適です。厚さは200kg前後のものもあり、たっぷりと水を使っても紙が波打ちにくい設計です。用途に合わせて、表面の粗さや厚みの違いを比較して選ぶと、より理想の表現がしやすくなります。
色画用紙や特殊紙の厚さの選び方
色画用紙は、豊富なカラーバリエーションがあり、主に工作やコラージュ、ポスター作りに使われます。厚さは70kgから180kgまで幅広く、使う目的や切り貼りのしやすさで選ぶとよいでしょう。薄手は折り曲げやすく、厚手ははり紙や立体制作に適しています。
特殊紙には、パール加工や和紙風など個性的な質感のものもあります。厚さや紙質により、仕上がりの印象が大きく変わるため、サンプルを試したり、作品イメージと合わせて選ぶと失敗が少なくなります。
画用紙選びで迷ったときのポイント
画用紙選びで迷ったときは、使う画材や描きたい表現を考えて、下記のポイントを押さえてみましょう。
・どの画材(鉛筆、水彩、マーカーなど)を主に使うか
・一枚あたりの予算や購入しやすさ
・作品の保存・持ち運びのしやすさ
・紙の質感や色合いの好み
複数の候補がある場合は、実際に少量ずつ購入して描き比べてみるのもおすすめです。迷ったら標準的な厚さ(135kg前後)の白画用紙を選ぶと、バランスがよく使いやすいでしょう。
画用紙のサイズと厚さの関係を理解する

画用紙はサイズが大きくなるほど、厚さ選びがより重要になります。適切に組み合わせることで、作品の仕上がりや作業のしやすさも向上します。
代表的な画用紙サイズと厚さの組み合わせ
画用紙のサイズは、A4やB4といった定型サイズのほか、四つ切や八つ切など美術用独自のサイズがあります。一般的な組み合わせ例を以下のようにまとめます。
サイズ | よく使われる厚さ | 特徴 |
---|---|---|
A4 | 110kg~135kg | 日常のスケッチや学習用 |
B4 | 135kg~180kg | イラスト・漫画下書き |
四つ切 | 180kg前後 | ポスター・水彩画など |
サイズが大きくなるほど、紙の強度を保つために厚めの画用紙が選ばれる傾向があります。
A判B判四つ切八つ切などサイズ別の厚さの違い
A判やB判は事務用紙サイズが基準となっており、A4やB4はコンパクトで使いやすい反面、厚みはやや薄めでも十分な強度があります。一方、四つ切や八つ切など美術向けサイズは、作品を大きく仕上げるため厚みも180kg以上を選ぶことが多いです。
サイズが大きいと、薄い紙だとたわみやすくなるため、描画や塗り作業のしやすさを重視すると厚めの紙が安心です。サイズと厚さのバランスを考慮して選びましょう。
サイズによる厚み選びのコツ
小さなサイズなら標準的な厚さ(110kg~135kg)で十分ですが、B4や四つ切など大きなサイズでは180kg以上の厚めを選ぶと、しっかりとした仕上がりになります。
特に水彩画やポスター制作など、水分や力をかける場合は厚み重視で選びましょう。ただし、サイズと厚みが増すほど保管や持ち運びが大変になるので、使用シーンも考慮すると失敗しにくくなります。
オーダーカットや規定サイズ購入時の注意点
既成サイズ以外の画用紙を使いたい場合、画材店やオンラインショップでオーダーカットに対応していることもあります。ただし、厚めの紙はカットが難しい場合や、端が荒れやすいこともあるため、仕上がりを確認してから注文するのがおすすめです。
また、規定サイズでもメーカーによってわずかに大きさや厚さが異なる場合があるので、必要なサイズや厚さを事前に確認しておくと安心です。用途や保存方法も考えて、最適な画用紙を用意しましょう。
画材別に適した画用紙の厚さを選ぶコツ

使う画材によって、最適な画用紙の厚さは異なります。それぞれの特徴を知って、より描きやすい紙選びを目指しましょう。
水彩画に向く画用紙の厚さ
水彩画では、絵の具の水分をしっかり受け止めるため、180kg~200kg以上の厚手の画用紙や水彩紙が適しています。厚みが十分だと、繰り返し塗り重ねたり、たっぷりと水分を含ませても紙が波打ちにくいです。
薄手の紙だと水彩特有のにじみやムラが強調されすぎたり、破れやすくなります。特に大判サイズや、本格的な水彩表現を目指す場合は、厚みだけでなく表面の凹凸(細目・中目・荒目など)もチェックして選ぶとよいでしょう。
色鉛筆や鉛筆画におすすめの厚さ
色鉛筆や鉛筆画には、標準的な110kg~135kgの画用紙やケント紙がよく合います。これくらいの厚さがあれば下地の強度がありつつ、発色や筆圧のコントロールもしやすいです。
より繊細な線や塗りを表現したい場合は、表面がなめらかなケント紙や、やや薄手の画用紙もおすすめです。消しゴムの使用が多い場合は、135kg以上の厚手を選んでおくと、紙がめくれにくく安心して作業できます。
コピックやマーカー向けの厚さ選び
コピックやアルコールマーカーなどを使う場合は、135kg~180kgの厚めを選ぶと裏抜けしにくく、インクの吸収も安定します。専用のマーカー用紙もありますが、標準的な画用紙でも厚めなら十分対応できます。
あまり薄い紙だと、インクが裏面にしみ出したり、重ね塗りで紙が傷みやすくなるので注意が必要です。特に多色使いや重ね塗りをする場合は、厚み重視で選びましょう。
工作やコラージュに適した厚さの画用紙
工作やコラージュには、用途に合わせて厚さを選びます。切り貼りが中心なら薄手(70kg~110kg)、立体作品や台紙にする場合は厚手(180kg以上)を選ぶとしっかり仕上がります。
色画用紙や特殊紙を使うときは、貼り合わせる素材とのバランスも大切です。厚みがあると貼り合わせやすく、立体感を出しやすくなりますが、カットはやや難しくなるため、はさみやカッターの切れ味にも気をつけて作業しましょう。
画用紙の厚さと印刷・加工のポイント
画用紙を印刷や加工に利用する場合は、厚さだけでなく対応機種や仕上がりの特性も理解しておくと安心です。
家庭用プリンターで使える画用紙の厚さ
家庭用インクジェットプリンターで印刷する場合は、一般的に0.22mm(約135kg)以下の厚さが推奨されています。これ以上厚いと、給紙トラブルや印字不良の原因になることがあります。
メーカーや機種によって対応できる厚さが異なるため、事前にプリンターの仕様書を確認することが大切です。また、印刷面がツルツルしすぎているとインクが乾きにくい場合があるので、試し印刷をして仕上がりをチェックしましょう。
印刷業者や店舗で選べる厚紙の種類
印刷業者やコピーショップでは、さまざまな厚さの画用紙や厚紙を選択できます。一般的な選択肢を以下のようにまとめます。
用途例 | よく使われる厚さ | 特徴 |
---|---|---|
ポストカード | 180kg前後 | しっかりした仕上がり |
フライヤー・パンフ | 135kg~160kg | 標準的で扱いやすい |
名刺・台紙 | 220kg以上 | 高級感があり丈夫 |
業者で印刷する場合は、仕上げたいイメージと予算、対応できる厚さを事前に問い合わせておくと安心です。
厚紙加工やカットで知っておきたい注意点
厚みのある画用紙や紙素材を加工する場合、カットや折り曲げで仕上がりが荒くなりがちです。特に180kg以上の厚手の紙は、普通のはさみでは切りにくいこともあります。
きれいに仕上げたい場合は、カッターや専用の裁断機を使うと良いでしょう。また、折り線を入れるときは、定規やヘラで軽く筋をつけるときれいに折れます。試し切りや予備を用意して作業するのも、失敗を防ぐポイントです。
厚さごとの保存や保管の工夫
画用紙は、厚さによって保管の方法にも工夫が必要です。薄手の紙は曲がりやすいため、平らな場所に重ねておくと型崩れを防げます。一方、厚手の紙は自立しますが、湿気や直射日光に弱いため、乾燥した場所や専用のファイル・ケースでの保存がおすすめです。
大判サイズや量が多い場合は、筒状に丸めて保管するとスペースも節約できます。ただし、巻きジワがつかないよう、緩やかに丸めて保存するとよいでしょう。
まとめ:目的や画材に合わせた画用紙の厚さ選びで作品の幅を広げよう
画用紙の厚さや種類は、作品の仕上がりだけでなく、描きやすさや保存のしやすさにも大きく関わります。用途や使う画材、サイズに合わせて適切な厚さを選ぶことで、より自由な表現が可能になります。
迷ったときは、一番よく使う画材や作品サイズ、仕上げたいイメージを基準に選ぶと失敗しにくいです。さまざまな厚さや種類にチャレンジして、自分の表現スタイルにぴったりの画用紙を見つけてみてください。
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